週刊StagePowerTopPage
日刊StagePower

乾坤一滴
NYの日本人俳優
西山水木の使い方

野平総研!!
テレビ文芸時評

レコメンの殿堂
お気楽鑑賞記
目撃者
TheStageTribune
特集:さいたまGT
特集:小劇場史
週刊SP企画室

NEWSバックナンバー
過去の連載・記事
取材のお願い
Onlineインタビュー
このサイトは?
Topはじめに第1回(未見)第2回第3回第4回
第5回第6回第7回第8回第9回総集編
フジテレビ721「インプロ!」   「インプロ!」公式ホームページ


5.二回戦第1試合
 弾丸MAMAERが 対 文学座 
(2006.6.16)


6月13日(火)放送のインプロ第5回。勝ち上がった弾丸MAMAERが一回戦シードの文学座と戦う2回戦第一試合。この日から2回戦だが、試合形式は1回戦と変わらない。変わると思ったのに・・・。

3人一組で15分の芝居を作る3on3。シチュエーションは「空港のロビー」。開始3分で出される「お題1」は「浮気写真」、6分後の「お題2」は「誰か一人になる」、9分後の「お題3」は「1億円入りのカバン」、12分後(残り3分)で指定される「エンドセリフ」は「こんなの茶番劇だよ!」でした。

先攻は弾丸MAMAER。3人は「初めて飛行機に乗る人」「何度も乗りなれている人」「飛行機マニア」にキャラ分け。中心になってる人が「初めて〜」をやってたが、途中で「空港の人」を2役で演じ、展開させた。しかし、エンドセリフは唐突だった。

後攻の文学座は、「カバンをなくした人」「ハワイに行きたい人」「空港職員」に。最初からカバンが出てたので、楽な展開に。が、やっぱりエンドセリフは無理やりだった。でも、考えてみると、「茶番劇だよ」なんてコトバ、実際の生活で使わないよなあ。

両者とも達者な芝居で展開させていたが、文学座のほうはインプロの経験がないみたいで、お題が出されるたびに役者が硬直してた。お題を凝視してたという・・・。

代表一人ずつで戦う「1on1」は10分の芝居を二人で作る。途中で床に散らばる「ノート(ペーパーズ)」を3枚ずつ拾う約束。役柄の指定で、弾丸代表が「探偵」、文学座代表が「教師」、シチュエーションは「料理教室」に。

で、開始早々、文学座のほうが料理教室の教師になり、探偵は生徒に。探偵なので、何かにおびえる挙動不審のキャラに。拾ったノートは「愛に国境なんてない」「世界で一番あんたが好き」「だってキャサリンがそう言ったじゃない」「私の前世はなんだったんだろう」「ここは禁煙です」「今日、何食べに行く?」。ちゃんと三枚ずつ使っていたし、二人とも達者だったので、とても盛り上がった。

総じて、文学座が普段やってないインプロなのに、頑張ってた印象が残った。ちゃんと芝居にしてたし。でも、芝居にすればいいってわけじゃないのがインプロなのだった。意外性が生じないとならない。その点、弾丸MAMAERのほうが慣れてるせいか、無理な状況を「無理」と表現することで笑いにしてた。

最後に、観客の投票で決める勝者は、弾丸MAMAER。僅差だったと思う。


取材募集