25日の日曜日、初めて千葉に行った。いや、千葉県自体にはそれこそ小さい頃から、海水浴やハイキングなども含め、何回もいろんなところに行っているが、千葉県の県庁所在地である“千葉”という街(JRの千葉駅)には初めて行った、ということだ。なぜ行ったのかというと、学院の東京校が千葉で行う学院説明会に、声優タレント科担当として横浜校から借り出されたわけだ。福岡校にいる時、長崎や大分や佐世保や宮崎や鹿児島に行ったアレだ。会場は駅のすぐ近くのホテルの会議室で、参加者は最終的に8名、声優科は4名だった。中には、横浜校の体験入学に来たことのある子もいて、私のことも覚えていてくれてうれしかった。
行った講師は3人で、私が福岡にいた時、福岡校の責任者で、よく飲みに行ったり競馬にも行った川島先生もいたので、当然、説明会が終わった後、久しぶりに飲みに行こうということになった。とはいえ、その日の夜、私は新宿に芝居を観に行くことになっていたので、軽くということで、前に川島先生が千葉に来た時に行ったという、駅の近くにある屋台に行くことにした。そこは、千葉駅の東口を出て線路沿いに進んで行ってすぐのところにあり、もしかしてJRの敷地内なんじゃない? という感じのところに、線路の方を背にしてコの字のような立派なコンクリート造りの小さな店が数軒続いて並んでいるという、不思議なところだった。どの店も、コの開いている方が入り口になっていて、そこにビニールを張った木の枠の扉があって仕切られている。その中に、カウンターとテーブルが二つぐらいあるのだ。そして、外に赤提灯が吊り下げられている。いやぁ、写真を撮り忘れたのが残念だ。我々は、前に川島先生が行ったという店がまだやっていなかったので、前には怪しい感じがして入らなかったという“ソウル”という店に入った。やはり、韓国のアジュンマ(おばちゃん)がやっている店で、ちょっと韓国語で話をした。私たちはホルモン炒めとチヂミとキムチを頼み、お疲れ様の乾杯をして1時間ほど飲んだ。アジュンマは、サービスで韓国海苔を出してくれた。千葉にも韓国料理屋は多いといっていたが、まぁ、来る機会はほとんどないだろう。
日曜日は、競馬の今年前半最後のGTレース、宝塚記念があったが、学院説明会中だったので観ることは出来ず、終わって結果だけ知ったが、買わなくてよかったと思った。勝ったディープインパクトの強さは当然として、2着に10番人気のナリタセンチュリーが来たのには驚いた。3着になったバランスオブゲームの逃げ残りは考えていたが、私が期待していたアイポッパーは何と最下位だったし、もう1頭狙っていたカンパニーは5着だった。買っていれば、当然取れなかったわけだ。これで、競馬の話は秋までしばらくお休み。いや、やらないというわけじゃないけど。
その日の夜、新宿で観た芝居は、ラムズという声優プロダクションが作った劇団RATの旗揚げ公演で、福岡校の去年の卒業生ですでに声優として活躍している酒井香奈子が準主役(?)で出ていた。作・演出は、流山児★事務所の公演でもおなじみの、カクレンジャーのサスケ役の小川輝晃さん。内容の方は何だかよくわからなかったが(笑)、旗揚げ公演ということで、多くの若い出演者たちが頑張っていたので好感は持てた。ただ、やはり熱狂的なファンが多く、一部の人たちだけの盛り上がりには、かなり引いてしまった。まぁ、ジャニーズのタレントが出ている公演で、演劇ファンが引いてしまうのと同じような感じだろうから、商売ということを考えると仕方ないか……いや、そういうのが小劇場演劇をダメにしていったわけだから、ホントは考えないといけないんだけど……確かに最近の小劇場は、良くも悪くも「おおっ、これは!」っていうのがないといえばないようだし……新たな伝説を作り上げなきゃね!
話が飛んだが、帰りには、小川さんと酒井香奈子に会って挨拶をしたが、握手会で忙しそうだったので、すぐに退散した。ま、そのうちまた会うだろう。しかし、酒井香奈子の人気はすごいなぁ! 芝居はあんまり変わってなかったけど(笑)。
そういえば、先週は、久しぶりに家族5人全員で行動することが多かった。といっても2回だが。神奈川に戻って来て、天然温泉には何回か行っているが、全員揃ってというのはなかった。まぁ、子供たちも大きくなれば、自分の時間が大事になってくるしね。1回目は、木曜日に三男の中間試験が終わったということで、頑張ったのなら映画でも観に連れてってやろうかということになり、三男が『DEATH NOTE デスノート』を観に行きたいといい出したら、長男や次男も観たいといい出し、結局、妻も行くことになって、海老名のTOHOシネマズのレイトショーを全員で観に行った。
いやぁ、『DEATH NOTE デスノート』、おもしろかったぁ! 子供たちは漫画も読んでいたようだが、映画もおもしろかったといっていた。私は、純粋に映画としておもしろかった! 観に行く前は、寝不足が続いているし(サッカーのせいじゃないが)、つまらない映画だったら寝ちゃうだろうなぁ、と思っていたのだが、一瞬たりともうつらうつらしなかった。テンポよくグイグイ引っ張って見せてくれたので、2時間がアッという間だった。藤原竜也はひたすらカッコイイし(舞台の魅力もいいけど、また違う魅力!)、松山ケンイチはいい味出してて笑わしてくれるし(いい意味でね!)、中村獅童はいい声してるし(最初、誰だかわからなかったけどいいと思った!)、香椎由宇は瀬戸朝香に負けないぐらいボリュームあるし(身体や顔全体ね!)、地下鉄は見覚えあるなと思ったら福岡の地下鉄だし(撮影は大変だったらしい!)、私自身がこういう現実離れしたストーリーが好きということもあるが、何より、話がおもしろいのだ! 決して、超大作という感じではないが(いや、金はかかってるだろうけど)、よく出来ている映画だと思った。しかも、後編に続くという、映画ではあまりない“連続もの”というのも、成功していると思う。ラストは、テレビの連続ドラマなどとは違う、後編もしっかり観たくなる作りになっているしね。もちろん、11月の後編も観に行く。またみんなで行くかも。この映画は、韓国で公開したら、ヒットしそうだ。そうそう、香椎由宇は綾瀬市出身ということで、7月1日(土)に海老名のTOHOシネマズやワーナー・マイカルで、大ヒット御礼企画として舞台挨拶をやるようだ。おっ、行こうかなぁ、といっていたら、長男に馬鹿にされてしまったので行かないが。
家族5人揃っての行動の2回目は、土曜日の夜、妻の妹夫婦の長男、つまり甥っ子の1歳の誕生日会だった。土曜日は夕方まで部屋の片付けや資料整理をしていて、その後、近くに住んでいる義妹夫婦の家に行った。2家族9人(ウチが5人で義妹夫婦の家族が7歳の長女もいるので4人)と、義妹の旦那のお母さんと、妻の母、つまり義母も交え、総勢11人での賑やかな誕生日会だった。最後には、こっちの地方では恒例(?)の、寿と書かれた大きな餅を1歳の甥っ子に背負わせてハイハイさせる儀式をしようとしたが、やはり泣いてしまって、ほとんど動けなかった。この儀式は、ウチの3人の息子たちにも1歳の誕生日会の時、やらせた。ビデオが残っているが、誰もみな、泣いてしまってハイハイしていない。まるで、幼児虐待のような儀式だ(笑)。
今週末も芝居を1本観に行く予定だ。月光舎にいた高木純子が出る芝居だ。テネシー・ウィリアムズの芝居だという。東京に出て行くのなら、墓参りもしてきたいし、いろいろやりたいことや会いたい人もいるのだが……7月も忙しいだろうな。
【今週は写真はありません】
(2006.6.28)