2005年7月第4週

 いやぁ、暑い! ていうか、昼間に街中を歩くと、熱い空気を呼吸しているからなのか、金魚がパクパクやってるような感じで、なんか息苦しくなりますね(……前にも書いたかな?)。幸い、私は平日の昼間は学校の中なので大丈夫ですけど、先週の土曜日の昼間、学生たちのクラス交流会があり(またしても、飲みナシのボウリング大会で、私は久しぶりにフォースと170点代を出しました)、天神までチャリで行ったんですけど、すぐに、家から外に出たのを後悔しましたもん。あ、家でも、もうたまらん、て感じでクーラー入れ出しました。夜でも熱気で頭がボーッとして、何も出来なくなりますからね。電気代、跳ね上がるだろうなぁ。

 そんな暑い福岡ですが(全国的に夏だから当然なんですが)、先週の18日の月曜日(海の日です)には、さらに暑〜い、鹿児島に行って参りました! 毎年毎月恒例の学院説明会でして、去年は私は長崎、大分、佐世保に行って来ましたし、今年もすでに宮崎に行って来て、今回の鹿児島で2回目、もちろん、初めての鹿児島入りです。

 鹿児島といえば、薩摩の国。さつまいもにさつまあげ、そして、芋焼酎に、桜島、西郷さん、白くまアイス。と、こんなイメージですが、ほんとはまだまだいろいろ名物はあるんですよね。でも今回は、結局、福岡を朝6時半過ぎ出発、鹿児島を夕方4時出発の、日帰りになってしまい、見ることが出来たのは桜島だけ。月光舎生誕の地、湘南江ノ島のアートスペース天文館(94年閉館)と同じ名前の、天文館も訪ねることは出来ませんでした。いやぁ、前乗りだったら、そこで飲もうと思ってたんですけどねぇ。有名な繁華街なんですよね。

 例によって、私は運転しません(ていうか、出来ません)が、運転の達者な学院の先生方が交代で九州自動車道を飛ばしに飛ばして、途中休憩も入れ、鹿児島に着いたのは10時ぐらいでしたから、何と3時間半弱で鹿児島に着いてしまったわけで、これには私も驚きました! 途中、「ウソッ!」て叫びたくなる恐ろしいスピードも体験しましたからっ! あえて書きませんけど……クルーンの剛速球のスピードと同じだぁ!

 車内は当然冷房が効いていて、説明会の会場の鹿児島市民文化ホールというところまで快適に行き、鹿児島湾を隔てて目の前に見える雄大な桜島に感動しながら外に出ると、「うわぁっ!」と、まさに南国、という熱気を感じましたね。宮崎に行った時も同じような熱気を感じたんですけど、風は鹿児島の方があるような気がしました。まぁ、季節によって違うのかもしれませんが。市民文化ホールの近くにあるホテルも、いかにも南国のホテルという感じだし、当然、道路の真ん中にはヤシの木が植えられていて、まぁ、同じ九州でも福岡とはまるっきり違う街であることは確かです。

 さて、荷物を会場に降ろした後、学院説明会の前に腹ごしらえということで、近くの「ざぼんラーメン」というところで、店の名の通りの“ざぼんラーメン”なるものを食べたんですが、実はこれ、鹿児島の名物のラーメンのひとつだったんです。今回は、前乗りが出来なくなって、下調べする気力もなくなり(いつもは、私はどこへ行くにしても、下調べの鬼ですから!)、鹿児島ラーメンも“こむらさき”ぐらいしか思い浮かばなくて、まったく予想だにしてなかったんですけど、この“ざぼんラーメン”なるもの、なかなか美味でした!

 最初は、九州名物の果物の“ざぼん”でも入ってるのかと思いましたが、まったく関係なく、“ざぼん”というのは単なるチェーン店の名前のことでした。鹿児島の特産の黒豚のトンコツスープは、「これ、ほんとにトンコツ?」っていうぐらいあっさりしていて、麺はチャンポンのような太いストレート麺で、そこにキャベツ、モヤシ、メンマ、キクラゲ、ネギ、チャーシューなどが入っていて、ボリュームもあります。初めは、まったく食べたことのない味に、「ん?」という感じでしたが、次第にそのあっさり感とキャベツと麺のハーモニーに魅了され、スープ共々ペロリとたいらげてしまいました。う〜ん、しばらくすると、また食べたくなる味ですね。鹿児島に帰郷した人が食べに行くというのもわかるような気がします。ちなみに私は、ホントの故郷・下北沢(育ったのはここです)に帰ると、古里庵は別として、a亭の江戸っ子ラーメン。新宿(遊んだのはここです)に帰ると、熊本ラーメンですが、桂花の太肉麺。渋谷(生まれたのはここです)に帰ると、喜楽の中華麺を食べたくなります。他にも行く場所によって、いろいろあるんですけどね。

 というわけで、鹿児島名物(?)のざぼんラーメンを食べ、無事、学院説明会も終え(今回の声優科の参加者は11人でした)、近くのおみやげショップで、鹿児島の焼酎を試飲させてもらって一番美味くて値段も手頃だった芋焼酎“小鶴・くろ”(黒霧もいいけど、これも美味い!)と、酒のつまみに鰹の腹身なるものを買い(炙って食べたら美味かったぁ!)、一路、福岡へ!

 帰りはやはり三連休の最後の日だけに、道路も少し混み、学院に戻ったのは8時過ぎ。ま、初めての鹿児島でしたが、確かに桜島は雄大だったし、南国という感じはしましたが、今度はぜひ泊まりで、天文館に行って飲み、半日ぐらいはのんびりあちこち観て回りたいですね。温泉にも入ってね。

 先週末は、前述したように、土曜日に1年生のクラスの交流会でボウリングをし、日曜日は、学院の夏休み前の最終週になる今週の授業準備のために、家で仕事をしながら過ごすことになり(外は暑いので、出るのが嫌になったというのもあると思いますが)、近くの図書館にちょっと行っただけで、先週、「きっと、なんかします」といいながらも、結局、どこにも出ませんでした。後で気がついたら、日曜日には北九州芸術劇場で青年団の『S高原から』をやってたんですねぇ。無理してでも行けばよかったなぁ。どうせなら、昼間、小倉競馬場に行って、5時から北九州芸術劇場に行けば……でも、そうなると一日つぶれて何も出来なくなりましたね。ま、仕方ないか。

 そうそう、来週はいよいよ火曜日から2泊3日で釜山行きなんですが、来週末には、北九州芸術劇場で小須田氏が出る『おじいちゃんの夏』をやりますね! 『その河をこえて、五月』の時には小倉で飲めなかったので、今度はぜひ一緒に飲みに行きたいと思います! 差し入れは、釜山みやげの韓国焼酎かな。

 ああ、それと、ここが演劇のサイトだからってわけじゃありませんが(私は演劇だけじゃなく、何でも自由に書かせてもらってて、すんません)、最近、御存知の方も多いことと思いますが、福岡の演劇関係のサイトやウェブログがおもしろくなってきてるんですよねぇ。残念ながら、私は時間がなくて、あちこちにコメントやトラックバックの書き込みをしていられないんですが(書く以上は署名原稿で責任を持ちたいので)、暇があればあちこち見てはいます。いずれ、その辺りについて、ここで書きたいと思ってるんですよ。ギンギラも東京へメジャー進出なったし(そのことがいいことなのかどうかは別として……あ、私はいいことだと思ってますが)、その、福岡の演劇関係のサイトやウェブログの盛り上がりが、そのまま、福岡の演劇そのもののクオリティの向上につながっていけばいいと思うんですけどね。ま、低レベルでなんだかんだいってるところもありますけど、それもひとつの見方だということは、きちんと引き受けないといけないでしょうしね、プロである以上は。その辺りは、いずれまた。

(2005.7.26)
(つづく)


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