脱原発・杉並宣言集会の直前会議レポート

6月2日(土)に開かれる「住民による脱原発杉並宣言」集会の直前会議「第6回実行委員会」を見てきた。

5月24日(木)の18時半から始まった。約20人ほど。はっきりとわかる特徴は・・・明らかに平均年齢が高い。たぶん60歳前後。しかし、その議論は熱い。まっこうから否定する意見も飛び出す。「今日は徹夜か?」とか笑いながら言ってる・・・マジなのか?

まず街頭宣伝の報告。チラシを5万枚刷った。一部は新聞折込や諸団体への配布だが、5000枚以上を杉並区内の駅頭で手渡し配布しているという。一箇所で200枚から500枚ほどが捌ける。十数か所で実施だ。すごい。特に杉並公会堂周辺へのポスティングもやるという。最後の駅頭配布は5月28日(月)午後6時から丸の内線方南町駅近くのスーパーサミット前だとか・・・うちの近所だ。見に行こう。

会議はどんどん進む。劇場(杉並公会堂)との打ち合わせ報告、プログラム確認、任務分担、などなど。出し物の変更なども即決。

さて、どんどん進むのには理由があった。この会議のメインテーマは集会で採択する「脱原発杉並宣言」の文章を決定することだったのだ。第一次草案がチラシに掲載されているが、推敲していく過程で、いろんな異論が出ていたのだった。第一次草案をA案とすると、B案、C案、D案が机上に乗っており、こうして欲しいを列挙した要望も二人から出ていた。・・・まとまるのか?

議論はヒートアップしていった。最も熱くなったのは・・・「この際、宣言を採択するのは止めてはどうか?」が出たとき。・・・すごい。脱原発杉並を凌ぐ掟破りだ!

「止める」というのは、「引っ込める」ことではない。今回は第一次案を提示し、採択せずに、みんなから意見をいただき、第二次、第三次と今後に繋いでいくというものだ。状況は常に変化しているので(再稼働の問題など)、それに対応していく、ということ。議論するメンバーも若い世代へと引き継いでいく、と。なるほどなあ、と思わせるものだった。

これに対する反論がどんどん出てくる。さすがに年齢的なものもあり、コトバは丁寧ではあるが、「それってどうよ」という明確な意思表示が続く。とは言え、全く同じ意見ではない。みんな微妙に違う。宣言の内容にも踏み込んで行く。やはり徹夜なのか・・・。

そうこうしているうち、全体の意見として、「表現は平易な文章で」「明るく軽やかに」という方向が定まって行った。・・・まとまるもんだなあ。方針が決まると、後は文言の問題だ。そこで、5人ほどのメンバーで宣言文決定会議を「パンフレット制作」リミットの5月30日に開く、ということが決定した。時計を見たら時刻は21時。絶妙だった!

いろいろ印象的な会議であったが、一番印象に残ったのは、メンバーの一人が杉並の商工会のメンバーで、「忙しくてなかなか参加できずにすみません」とあやまっていたことだ。杉並の商工会のメンバーには、明確に脱原発の意思を持った人がいるんだ。これってすごいことのような気がする。誇らしいことのような気がする。それとも普通のことなのだろうか・・・。

会議は無事、9時半に終了。おじさんおばさんたちは、会議後に会うと、ほんとうにおじいさんおばあさんに戻っていた。さっきまで、わーわーと元気に文句言ってたおばさんが、普通のおばあさんに変身していた・・・。同一人物とは思えない・・。変なことに感心している私であったが、機会があればustで中継したいものだ。知人は「ぜひ録画させろ」と言ってるし。

う~ん・・・杉並の潜在力は、ほんとうにすごいんじゃなかろうか。

6月2日(土)住民による「脱原発杉並宣言」集会は杉並公会堂にて、18時45分開演です。

主催:「杉並区住民による脱原発宣言」集会実行委員会