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2009.6.19
新国立劇場芸術監督問題、再燃!

昨年7月から8月にかけてこじれにこじれた「新国立劇場芸術監督問題」は、新国立劇場側の幕引きで終結したかに見えていたわけだが、このたび、演劇人サイドの「抗議声明第3弾」で復活した。

昨年の騒動は、当編集部1月1日配信の「2008年演劇界ニュースベストテン」でも第一位に輝いたわけだが、8月にはうやむやになってしまった・・・。が、ほぼ一年を経て、演劇人有志と日本劇作家協会、日本演出者協会、国際演劇評論家協会日本センターは、2009年6月19日付で、新国立劇場運営財団に対して「新国立劇場の自省と再生を願う演劇人の声明」を発表した。これは、新国立劇場が5月7日に発表した「平成21年3月24日に行われた平成20年度第3回理事会における決定」が契機となっている。再三、選考過程が不透明、選定プロセスの納得いく説明を、と問いかけてきたわけだが、新国立劇場側は「プロセスは適正なので選考に関する議論は二度としない」という「回答」を発表したものだった。

抗議声明第3弾は、「ちょっと待った」というものだ。その3月の理事会直後に小田島雄志理事が辞任表明し、永井愛理事が辞任届を送付したという。この二人の失望はスルーされて現在に至っている状態。そこでこの「ちょっと待った」声明が発せられたわけだ。

抗議声明第3弾に名を連ねるのは以下の人々と団体。そうそうたるメンバーだ。この声にどう応えるのだろうか。当サイトは一昨年、新国立劇場を何度か取材し、その組織が「お役所」であることを知った。上層部にはお役人さんが鎮座している。よってスタッフは気苦労が多い。それでも計り知れない可能性を秘めていることも感じた。今度のことが契機となって、新しいものが生まれることを期待したい。

新国立劇場の自省と再生を願う演劇人の声明(6月19日)

(声明の賛同連名者)
井上ひさし、大笹吉雄、木村光一、ケラリーノ・サンドロヴィッチ、鴻上尚史
坂手洋二、篠原久美子、島次郎、扇田昭彦、永井愛
西堂行人、蜷川幸雄、ペーター・ゲスナー、別役実、マキノノゾミ
松岡和子、松本修、横内謙介、流山児祥、渡辺えり
日本劇作家協会、日本演出者協会、国際演劇評論家協会日本センター

新国立劇場:平成21年3月24日に行われた平成20年度第3回理事会における決定

過去2回の声明

編集部選出、演劇界ニュースベストテン(2009.1.1)


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