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(1584)

2008.7.23
さらに声明、新国立劇場芸術監督交代問題

井上ひさし、坂手洋二ら、演劇人有志と三つの演劇団体による「芸術監督選定プロセスの詳細開示を求める声明」に対する新国立劇場運営財団の「選定プロセスの開示はできない」という「回答」があったが、これに対して再度、「詳細開示を、再度求める声明」が発表された。その上、演劇人有志として名前が載ってる人が二人増えてるし。(増えた名前は島次郎、扇田昭彦)

運営財団の「回答」は「(選考に関する)議論の内容は人事に関するものであり公表できない。その理由は、席上多くの個人名やその資質、評価などが話し合われており、自由闊達な意見をいただくために非開示を前提としているからである。」というもの。これに対し「再声明」では、「求めている詳細開示」は「選定プロセス」であり、問題は「新国立運営財団執行部の(選定の)進め方」や「手続きの踏み方」であるとしている。「議論の内容」が知りたいのではなく、「手順はそれで良かったのか」と問うている。その「手順」をきっちり公開してくれ、と。

確かに、「回答」では「経緯」は時系列に添って公開している。しかし、なぜそういう「経緯」となったのかが見えてこない。5月に選考委員会が開かれ、いろんな意見があったが「後任を選ぶなら宮田慶子氏で」となったという。その「後任を選ぶなら」に至る経緯がわからない。「後任を選ぶべきかどうか」でもめたはずだ。それよりも、その前の3月にすでに鵜山氏に「交代」が告げられているわけだが、そこが最大の問題であると週刊SPは考える。その「交代の決定」はどういうプロセスを経て決められたのか。それが劇場サイドの意思のみで決定されていいもんかどうか・・・。

さて、どんどん論じていただきたい。週刊SPは、新国立劇場を応援している。意図的にそのニュースを採り上げてきている。今回の問題も、こじれればこじれるほど、新国立劇場の知名度向上、注目度アップ、地位向上につながると考える。それはすなわち、この国における演劇の認知度があがる結果ともなるわけだから。大いに論じて欲しい。声明と回答のキャッチボールを続けて欲しい。そして、同じテーブルについて口角泡を飛ばして激論を交わして欲しい。坂手さんがいるし、きっとそうなると期待しているのだが。

「芸術監督選定プロセスの詳細開示を、再度求める声明」(7/22付)

「次期演劇芸術監督の選考とその考え方」(7/17付)
「芸術監督選定プロセスの詳細開示を求める声明」(7/14付)


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