演劇とは異なり、演芸のレビューを書く時、困るのが「題名がわからない」ということ。古典落語の場合だとデータベースや、物知りな方に聞いたりして調べることもできますが、新作落語の場合は「あの時、あれはああで!」と言っても、後で物語を共有することがなかなかできない。題名がとりあえず決まっていると題名ひとつで共通の思い出が確定され、うまく記憶を共有して語り合うこともできる。と思います。

それに対して、結果として、ひとつの答えを出す試みをしているんじゃないかなあ、と思ったのが新作落語会「落語２１」（場所：新宿・プーク人形劇場）。アンケートにメールアドレスを書かれたお客さまに、後からスタッフの方が題名を含めたていねいな、読ませるメールを送ってくださいます。会の前に出すＤＭというのは少なからずありますが、実はとっても観客思いの、新しい、見守ってゆきたい試みなのではないか、と思っています。違っていたらごめんなさい。

・・・・で、いらしたことのないお客さまに対してはどうか、ということですが、題名については後日、サイトに掲示されるとのことですし、まずは、まあ、足を運んでみてください。まずはサイトから。