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(遅筆堂ネタふり亭 じべ since 1999.12)

■12月の結果と1月の予定■

芝居は月間本数歴代3位の31本を観て年間本数が306という新記録達成。映画も15本を観るも年間本数は対前年23本減の143本。LIVEも2本にとどまり年間本数は対前年15本減の47本

 【じべ 2008.1.10】

(12月の結果)

【芝居】

1日(土)M 『マイルドにしぬ』演劇ユニット【プロペラ犬】@赤坂RED/THEATER
以前から舞台では時折見せていた水野美紀のコメディエンヌ部分が存分に発揮されていることに加えて、一見オムニバスのように見えながらもかすかにリンクし、最終的には全体で1つのストーリーになるという構成も○

1日(土)S 『抗菌バスターZ リターンズ』ACファクトリー@シアターサンモール
「二番煎じ化」を避けるために敵対関係にある抗菌バスターを登場させ新たな展開に持ち込んだのは見事だし、楽屋落ち系のネタも「寸止め」にとどめる節度もイイが、あからさまに更なる続編のアタマを見せる終わり方はいかがなものか?

2日(日)M 『夜のジオラマ』SPIRAL MOON@「劇」小劇場
従来とは全くと言っていいほどタイプの異なる作品であるのに、台詞の間合いとか全体の雰囲気とかは紛れもなくSPIRAL MOONだというのは「秋葉マジック」か?また、時を隔てた場に移る時にも暗転がないのがトリッキー

4日(火)S 『トリツカレ男』演劇集団キャラメルボックス@サンシャイン劇場
確かにソツなく組み立てられていて決して悪くはないのだが今回はどこか没入できず。おそろしく手の込んだ細工がしてある工芸品を見て、確かに大変だったろうと感心はするけれど実用には向いてるの?と疑問に思ってしまうような感じ?

6日(木)M 『さよならの終わりに、あの風を灼こう(北チーム)』HOTROAD@SPACE107
ほとんどがバスの車内シーンで、キャスターのついた事務用椅子をバスの座席として使うのがミソ。速度の増減やカーブでのGのかかった表現だけでなく、アングルを変えて見せることもできるのが見事。(ちょっと惑星ピスタチオ風)

6日(木)S 『赤穂浪士にも三分の魂』劇団阿佐ヶ谷南南京小僧@新宿ゴールデン街劇場
「松の廊下」でも「田村邸の別れ」でも、ましてや「討ち入り」でもなく、小山田庄左衛門を主人公にするのはいかにも劇団阿佐ヶ谷南南京小僧だし、現代のモロモロが当然の如く出てくる確信犯的手法が楽しい

7日(金)S 『関が原BOOGIE★WOOGIE 〜小早川の場合〜』劇団BOOGIE★WOOGIE@シアターVアカサカ
小早川秀秋の成長を関が原の戦い当日のみに凝縮して見せるアイデアに加えて秀秋に西軍の「四天王」が呼応する場面、「戦をなくすための戦」という矛盾の指摘、秀秋の妻のしたたかさ・コワさを筆頭に裏で画策する女性たちなどがイイ

8日(土)M 『スクエアなヒトビト』物語ユニット・K助@ウッディシアター中目黒
若干のムリもありつつなかなか楽しく、「聖夜の奇蹟」的な偶然が将棋倒しの如く連なってハッピーエンドに向かい、さらにさり気なく散りばめていた伏線を次々と開花させ、最後にひとひねりしたオチまでつけるという波状攻撃は上手い

9日(日)M 『アイドルになっチャイナ』MY proDuce@しもきた空間リバティ
勘違い・誤解やウソで事態がややこしくなるという王道コメディ、うまく組み合わされた勘違いと事態をなんとかゴマ化そうとするマネージャーの文字通りの熱演に大笑い。また、終盤で自らの虚像に悩んだ末に結論を出すアイドルの姿がなかなか良い

10日M 『十傑峡』ひげ太夫@萬劇場
いつもながらの痛快英雄譚、前説の歌からNG集(!)まで含めて非常に楽しい。また、技術的には初の試みである「4段やぐら」の大技もスゴいが、個人的には序盤での釘三の大工の腕のスゴさを表すオーラ(笑)や千手観音風の表現に大ウケ

11日(火)S 『模様の様な汚れ(Bプログラム)』Oi−SCALE@駅前劇場
ちょっとヘンな人物もいたりしつつ、基本的にはリアルな会話中心の純文学っぽい雰囲気で描くOi−SCALE版『象の背中』。終盤での貴志の台詞とそれに対する相手の答えには泣けるし、その後の留守電メッセージ再生の見せ方も巧い(12月の特選芝居)

13日(木)M 『デジャブな第9』Premier☆Million☆Carats@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
若干詰め込み過ぎで半端な部分がなきにしもあらずではあったが、ラブコメディとして概ね良好。また、途中の暗転以降、舞台をそれまでの視点から180度反転させて見せるというアイデアおよびそれを可能ならしめた装置には感服!

13日(木)S 『鳥の白の湖の果て/6よりも先』RAKUENOH plus@Gallery LE DECO 5
中篇2作の連続上演。ともに純文学的・詩的な静かな作品だが、時折入る笑いが良いアクセントで、前者は鳥の演劇的な表現、後者は物語の流れと装置の関係に特色アリ。どちらかと言えば娯楽指向よりは芸術指向だが、独特の味がある

14日(金)S 『模様の様な汚れ(Aプログラム)』Oi−SCALE@駅前劇場
ほぼ同じ時間軸の中の同じ物語だがキャストだけでなく構成と一部のエピソードが異なるバージョン。しっとりとしたBプログラムに比べて台詞のテンポが速く、なんだかダイジェストのように感じられてしまう

17日(月)M 『親兄弟にバレる』柿喰う客@お台場フジテレビ内 マルチシアター
エネルギーが満ち溢れているようなところはいかにも柿。しかも自虐的に時々「物語はどこに向かおうとしているかわかりますか?」「さっぱり」みたいな台詞がはさまれつつ、気恥ずかしいほどベタなモノを持ち出してまとめるなど、人を喰っていてイイ

17日(月)S 『遍路』劇団、本谷有希子@紀伊國屋ホール
フライヤー通りのホームドラマ(とはいえ本谷流)で、笑いもありつつビターな部分もあり、甘辛ならぬ「甘苦」な感じ。目当てであった馬渕英俚可、江口のりこもさることながら、終盤でイイところをほとんどかっさらってしまった伏兵(笑)近藤芳正が良かった

18日(火)S 『私が出逢った6人のサンタ 〜第2夜〜』YANKEE STADIUM 20XX@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
終盤での飛躍した(どころか強引な)論理と、スタートラインまで戻って「すべてなかったこと」にしてしまうというオチは引っかからないでもないが、オチ前の場に来春父親となる座長・夢麻呂の心境がたっぷり練りこまれているのでご祝儀も含めて相殺?

20日(木)S 『貴方と嘘と夜と音楽』Rose Garden@スタジオあくとれ
アレンジが楽しく歌唱自体も見事なスタンダードナンバー中心の歌、この小屋の舞台に14人もあげてのダンスに加えて、脚本・演出・演技の相乗効果によって台詞などからその人物の人生経験がにじみ出るようにリアルな芝居パートと三拍子揃った秀作

21日(金)M・S 『こんぱす 〜くるっと回って未来を指す〜』MK−Box@シアターグリーン BASE THEATER
龍馬の死によって動揺し、ぶつかり合い、弱気になったり迷ったりしながら一人前に成長してゆく海援隊士たちを描いており、その姿から「おまんももっとしっかり生きなあかんぜよ」と諭されているような心境になる

22日(土)M 『NoBody,NoParty』アーバンフォレスト@SPACE 107
前半は東京サンシャインボーイズの『ショウ・マスト・ゴー・オン』と同工異曲だが、途中まで進んだところで時を遡り、場面が劇中の舞台に移ってその芝居がどれだけダメダメだったかを前説から見せるというのが斬新

22日(土)S 『前橋市立南高校演劇部 〜嫌われミツバチの一生〜』X QUEST@サンモールスタジオ
男性6人を中心にした高校演劇部の物語、前半に時折冗長な部分があるのは否めず、その結果2時間10分ほどの長尺になってしまったものの、後半のローラーブレード奪還や本番直前のシーンなどでホロリとさせられたのでまずまず合格?

23日(日)M 『モノワスレ』クロカミショウネン18@お台場フジテレビ内 マルチシアター
夏に上演した『ノモレスワ。』の傍系エピソードを刈り込んで主人公をめぐるストーリーに特化したもので、記憶を掘り起こしつつ楽しく鑑賞。また、カーテンコール後のオチは惑星ピスタチオの『破壊ランナー』最終版の「ボーナストラック」を連想

24日(月)M 『クリスマス・ラブダンディー』劇団虎のこ@シアターVアカサカ
ニール・サイモンの『カム・ブロウ・ユア・ホーン』の虎のこ流アレンジというか、「半分書き直した罰当たりな作品」(当日パンフより)だそうで、ドタバタっぽいところは虎のこ、4組のカップルが結局うまく行くというシャレた結末はニール・サイモン?な感じ

24日(月)S 『死してなお飛ぶラブダンディー』劇団虎のこ@シアターVアカサカ
『クリスマス…』の主な登場人物の死後の世界を描くという奇抜な発想はいかにも虎のこで、突拍子もない衣裳デザインやメイクはまさに「あっちの住人」だが、愛する人を喪ったユキの想い、愛情の深さがクッキリと浮き上がってくる終盤は胸を打つ

26日(水)M 『わが闇』ナイロン100℃@本多劇場
しっとりと落ち着いた感じは「晩年の始まり」(本人曰く)の作品としてふさわしく「あぁ、こういうのもアリなんだ」と。 全体的にビターテイストだが、コミカルな場面でバランスをとっているし、終わり方も巧いし、休憩込み3時間半の長丁場もさほど気にならず

26日(水)S 『不審な集いになる前に』劇団カリフォルニアバカンス@カフェ・MODeLT
「んなワケねーだろ!」満載ながら、隣人に指摘されて自分の死体を引き取りに行く男とか、目を病んで犬の目を入れられる男とか、そんな設定の古典落語と同様で、それには目くじらたてず、ひたすら「あは、あは、あはは」と笑って鑑賞

27日(木)S 『ハリケーン嬢 The Queen of EMERALDAS』SUPER★GRAPPLER@東京芸術劇場 小ホール2
前半はどことなく既視感があったが、現実界と小説界の接点を明らかにするところ以降は評価急上昇。さらに安易なハッピーエンドにせず、問題を観客に突きつけて終わるというのも挑戦的。ビターではあるが、「ヤラれたぁ!」な感アリ

28日(金)S 『Speak of the Devil LOVE STORY』劇団S.W.A.T!@「劇」小劇場
悪魔でありながらどこか憎めない、人間に恋をしてその相手を他の悪魔から救ってしまう主人公の設定が巧く、口パクや替え歌でのミュージカルもどきのシーンも楽しく、続編としてはフツーだが、単品としては上出来

29日(土)S 『音小僧と殻少女』グワィニャオン@お台場フジテレビ内 マルチシアター
オリジナル版を観ているものの、バランス良く再構成されており、微妙な違いは感じつつも割愛された部分には気付かず。内容的には笑いあり涙ありそしてアクションまでありとまさにグワィの真骨頂…って、元からそうなので当然といえば当然?

30日(日)M 『キル』NODA・MAP@シアターコクーン
予備知識がないと解らないなどということもなく、逆に、予備知識があればもっと解るということもなく、いかにも野田流な言葉遊び、いろいろと工夫された装置・衣装、そして個性がそれぞれに発揮された演技を存分に楽しむ

【LIVE】

8日(土) flower voice scene.36(Yeux.、世理奈、小野綾子、SHUUBI)@FAB表参道
アコースティック系のYeux.、世理奈に続いての小野綾子がバックトラック使用だったのはアテ外れだったがその代わりMCが楽しく相殺か? また、この日が年内最後の関東圏での&バンドでのLIVEということで感慨深げなSHUUBIも印象深かった

9日(日) 高橋瞳@Shibuya O−West
初のツアーの終盤(ラス前だ)なためか、やや声が荒れ気味で時として高音部を逃げていたのは惜しいけれど、人柄の良さが垣間見えるMCにはいつもながら好感がもてたし、「強くなれ」ではその前のMC込みでもらい泣きしそうになったので文句は言うまい

※ 「12月の特選LIVE」は該当なし


【CD】

アルバム
「AKB48/SET LIST 〜グレイテストソングス 2006−2007〜」(12月の特選アルバム)「HIGH and MIGHTY COLOR/10 COLOR SINGLES」を購入

シングル
「玉置成実/Winter Ballades」「月島きらり starring 久住小春(モーニング娘。)/チャンス!」「長谷川千雨、雪広あやか、佐々木まき絵/Move On!」「HIGH and MIGHTY COLOR/Amazing」「まほら戦隊バカレンジャー/Yes! バカレンジャー!」(12月の特選シングル)を購入

【映画】

5日(水) 『ALWAYS 続・三丁目の夕日』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン3
劇中と現実の時間経過にギャップがあるにもかかわらず、始まってしまえば全く違和感がなく、それどころか前作から引き続いて観ているような錯覚にとらわれるほどに冒頭から没入し、以降ドップリ浸って観る(12月の特選日本映画)

6日(木) 『バイオハザードIII』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン7
「どうせ絵空事だし」と割り切り、細かいことには目くじら立てずに派手なアションに身を委ねる。終盤でのいかにもCGっぽい部分(遠景でのアンデッドとか)も、元がゲームだということで容認。むしろマンガチックに見えたりもして…

7日(金) 『やじきた道中 てれすこ』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン4
いたるところに…どころかほぼ全編に落語チックなムードが漂って楽しいし、メインの3人のみならずワキも名バイプレーヤー揃いというキャスティングもかなりゼイタク。肝心の「東海道中膝栗毛」が未読であったというのは観る側として片手落ちかも

7日(金) 『ボーン・アルティメイタム』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン4
アクションがあまりに速くしかもスピード感を出すために意図的にブレさせているシーンが見辛くないこともないが、その他のアクションについては見どころ満載だし、ストーリーもしっかりしているし(原作ものの強み?)、それなりに満足

10日(月) 『椿三十郎』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン9
元の脚本が抜群に面白いことに加えて、織田三十郎や中村・鈴木のおっとりコンビを筆頭とした各キャストの予想を遥かに上回る好演や、オリジナルとの差別化を図った部分の工夫などもあり、一抹の不安は杞憂に終わり…どころかかなり満足

12日(水) 『ミッドナイトイーグル』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン1
サスペンスフルな内容、ワキにもツウ好みを揃えたキャスティングなど悪くはないのだが、樋口版『日本沈没』とも共通点のある結末は後味が良くなくてあまり好きではない

14日(金) 『ROBO☆ROCK』@Q−AXシネマ1
ロボットもの系かと思いきや、『ファイアーフォックス』の如く「そこに至るまで」が大半で期待していたものとは違ったが、けっこう好きな須賀監督作品だけに面白くないことはなく、ラストでの主人公の台詞(モノローグ)が良かったのでそれなりに満足

19日(水) 『Little DJ 〜小さな恋の物語〜』@シネ・アミューズWEST
序盤の運びとQUEENの曲に関するエピソードなど、前半は非常に良かったが、その良さゆえに病気&初恋(?)ネタの後半は少々アテ外れ。親や担当医の心配など慮らず、自らの恋心のおもむくままに暴走する太郎にはただ呆れるばかり

19日(水) 『転々』@アミューズCQN シアター1
脱力系・オフビートな笑い満載で「三木節」の真骨頂なことに加え、後半の花やしきのシーンではホロリとさせるなど前作とはうってかわって大満足。また、自分で歩いたことのある場所が出てきてちょっと嬉しく、吉高由里子のアーパーギャルっぷりも○

19日(水) 『SMILE 〜聖夜の奇跡〜』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン7
ベタで時代遅れのコントのような前半のギャグやうまく行き過ぎの試合などマイナス要素も少なからずあるが、事前に知った裏話から好感を持って観たことに加えてスクリーン裏のシーンなど実に巧いし、全体的にテンポも良くて、かなり気に入る

20日(木) 『XX〈エクスクロス〉 魔境伝説』@新宿バルト9 シアター2
「まぜるな危険」「ハサミ」を筆頭にツッコミどころ満載で、限りなくバカ映画に近い超B級ホラー。とはいえ、併行したストーリーを交互に見せ、一方からもう一方に移る時に「この時点まで遡りますよ」と見せる手法は悪くない

20日(木) 『アイ・アム・レジェンド』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン5
予告から「もしかして…」とかすめた予感の通りで意外性はほとんどなく、結末についても若干の不服はあるが、無人のニューヨークの場面なんてどうやって撮影したんだ?だし、それなりにスリルはあったし、観ただけの甲斐はアリ

23日(日) 『ナショナル・トレジャー リンカーン暗殺者の日記』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン8
観ている間は次々に解かれてゆく謎にワクワクするのだが、それを逆にたどるとあの地下遺跡をかつて発見した人物はなんでああまで大仕掛けな隠し方をしたのか、それらの資金源は何だったのか、なんでヒントを残したのか、など疑問が山積み

26日(水) 『魍魎の匣』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン2
原作を読まずに臨んだためか、監督があの分厚い原作を2時間程度のワクに納めることを放棄して(?)結果まで見せないシーンを多用したためか、あちこちワカランところだらけだったが、子供の頃読んだSFと同種のレトロな雰囲気は懐かしかった

28日(金) 『AVP2 エイリアンズVS.プレデター』@ユナイテッド・シネマとしまえん スクリーン8
「やはり野に置け蓮華草」ならぬ「やはり宙に置けエイリアン」。従来は限定空間での話だったエイリアンを野に放っては惨劇は必至で、オチも目に見えようというもの。さらに対するプレデターが1体では多勢に無勢、バランスのとれないこと甚だしい

※ 「12月の特選外国映画」は該当なし


【展覧会】

(な し)


【読書】

「青空感傷ツアー」柴崎友香@河出文庫
「きょうのできごと」よりも登場人物は少ないし、年齢は上だし、もっと長期間の出来事についての作品ではあるが、複数の女性と複数の男性が織り成す物語であるばかりでなく全体に漂うムードも「きょうの…」に似ているのは面白い

「熱帯魚」吉田修一@文春文庫
3編から成る短篇集。1月に読んだ「日曜日たち」の如く、複数のストーリーの接点が最後に明かされるようなこともなく、ヤマはあれど比較的淡々とした純文学っぽさをひたすら噛みしめて味わう

「森へようこそ」風野潮@ピュアフル文庫
慣れない土地の学校へ転校した主人公という児童文学としては定番的な設定に植物の声を聴くという超自然的な能力を加味し、いじめ問題にも言及するという構成が上手くちょっぴり感動(12月の特選小説)

【その他】

「太陽のラーメン」(外食)
「太陽のトマト麺」の基本メニュー。トマトをたっぷり使いオリーブ油の風味も漂わせてまるで極細のスープパスタのような味わいが独特

「野原四十郎」(アニメ)
「クレヨンしんちゃんスペシャル」内の25分ほどの新作。「椿三十郎」のエッセンスを巧く取り込んでしんちゃんの世界と融合させた見事な本歌取りで非常に楽しい

(1月の予定)

【芝居】

6日M 『サバンナの掟』柿喰う客@シアタートラム
11日M 『カゴツルベ』少年社中@吉祥寺シアター
11日S・13日M・14日M・S 『久堂秀明 (今度ばかりは)独りかもしれない?芝居 新訳 クドヒデの、どうせ一度の人生ならば!新劇場版:破』久堂秀明@タナトス6
12日M 『トーキョーより行先不明の穴に落ちて08』ASSH@シアターグリーン BIG TREE THEATER
12日S 『目を見て嘘をつけ』KAKUTA@シアタートラム
13日S 『残魂エンド摂氏零度』デス電所@ザ・スズナリ
15日M・S 『MISTAKE』劇団伍季風 〜MONSOON〜@シアターグリーン BASE THEATER
18日M 『真っ赤な真っ赤な物語』ももいろぞうさん@赤坂RED/THEATER
18日S 『feel trip』ALLIACE DESIGN+@スパイラルホール
19日M 『うちに来るって本気ですか?』劇団6番シード@ねりまの隠れ宿
19日S 『東京遠景』RAKUENOH plus@Gallery LE DECO 4
20日M 『PTA』ホチキス@吉祥寺シアター
25日S 『明日のアトム』Last Brand@アイピット目白
26日M 『いのうえ歌舞伎☆號 IZO』劇団☆新感線@青山劇場
26日S 『泥棒温泉』@OIL30’s@「劇」小劇場
27日M 『寿苑』劇団ヨロタミ@シアターグリーン BOX in BOX THEATER
27日S 『泥花』劇団桟敷童子@中野光座
31日S 『横濱荘狂想曲』理想現実@ザ・ポケット

【LIVE】

17日 東京フィルハーモニー交響楽団@サントリーホール 大ホール
20日 東京フィルハーモニー交響楽団@オーチャードホール

【CD】

アルバム「麻帆良学園3−A生徒31人/TVドラマ 魔法先生ネギま!Character Song Collection 31’S LOVE」 など
シングル「アイドリング!!!/Snow celebration」「栗林みな実/BUT.metamorphosis」 など

【映画】

『グミ・チョコレート・パイン』
『妄想少女オタク系』
『アディクトの優劣感』
『かぞくのひけつ』
『銀色のシーズン』
『ピューと吹く!ジャガー THE MOVIE』 など

【展覧会】

(予定なし)

【読書】

「宙の家」大島真寿美、「劫尽童女」恩田陸、「カラフル」森絵都 など