2005年9月第2週

 例によって、この季節は成績表作成で、放課後も連日残業の上、土日も費やして所見を書いたりしているわけですが、今年は3連休が2回あり、何とか適度に休みも取りながら進めていけるので、少し助かってます。まぁ、休みといっても、遠くに行くわけにはいかない(いや、金もなくて行けない)ので、19日の敬老の日には、前売券を買っておいた“アジアフォーカス・福岡映画祭2005”で、韓国映画を2本観て来ました。

 1本は、日本ではあまり主演映画が一般公開されていない実力派パク・チュンフンと、『猟奇的な彼女』のチャ・テヒョン共演の『あぶない奴ら〜TWO GUYS〜』、もう1本は『セックス・イズ・ゼロ[原題:色即是空]』のイム・チャンジョン主演の『ネギをサクサク、卵をポン』です。

 いやぁ、2本とも良かったです! 毎度、書いてると思うんですけど、映画祭で上映される映画っていうのは、やはり吟味されているので、いいものばかりですね。これから観る人もいると思うので、あまりネタバレするようなことは書けませんが、『あぶない奴ら〜TWO GUYS〜』では、たっぷり笑わせてもらって、『ネギをサクサク、卵をポン』では、たっぷり泣かせてもらいました!

 『あぶない奴ら〜TWO GUYS〜』のパク・チュンフンとチャ・テヒョンという芸達者二人の共演は、やっぱりすごいですね。もう、これでもかというぐらいのおバカぶりで、ホント、漫画です。それに、二人に関わってくる他の登場人物たちが、みんなキャラクターが生きていて、役者たちもうまいし、久しぶりに男たちのコメディ映画として、韓国映画の底力を観せてもらった感じがしました(『木浦は港だ』もそうでしたが)。このパク・ホンス監督の作品は、昔、『クミホ〜千年愛〜』なんていうのを観たことがありましたが、全然、違っていて、この作品は去年のだから、これからまた活躍するんじゃないでしょうか。ぜひまた観たいと思いますし、評価は★★★☆!

 『ネギをサクサク、卵をポン』は、イム・チャンジョン扮するうだつのあがらない独身男テギュのところに、ある日、イ・インソン扮するイングォンという男の子が「アッパ(パパ)!」とやって来るところから始まる、まぁ、父と子(最初はそんな関係じゃないんですが)の心の交流を描いたヒューマンコメディです。いろいろ好きなシーンがあるんですが……イングォンは小さい頃から母親に、父親であるテギュは昔、歌を歌っていたと聞かされていて(二人はそのバンド仲間として結ばれたそうです)、父親の歌を聞きたいんですが、なかなか歌ってくれない(イングォンはよく歌を歌います。タイトルの『ネギをサクサク、卵をポン』も、イングォンが辛ラーメンを作りながら歌う歌の歌詞です)。で、ある日、若者たちが雨宿りをしている駅舎で、テギュは若者たちや待っている人たちの前で歌を歌い、それをイングォンが見てニコニコするシーンがあるんですが、歌っているイム・チャンジョンもカッコイイし、なんか父と子の交流が深まった感じでいいんですよ、このシーンが。その後、テギュはイングォンに、お金を入れてもらうように、帽子を持たせて回らせるんですけどね(笑)。この後に、「ネギをサクサク、卵をポン」と歌いながら辛ラーメンを作るシーンがあり、そこも好きです。まぁ、いろいろ展開があって、イ・インソン君の生意気だけどかわいい演技と、イム・チャンジョンの相変わらずの達者な演技に、笑わせてもらいながらも、最後はしっかり泣かせてもらいました! 終わって明るくなった客席を見回すと、みんな目を真っ赤にしてましたね。これも★★★☆です! 観終わって、やたら辛ラーメンが食べたくなって、帰って来て、常備している辛ラーメンをイングォンがいってたように作ったら、うまかったです!

 ところで、今年はどうも、福岡でやっている映画祭の韓国映画は割と観に行ってるんですが、一般公開されている韓国映画は、かなり観に行けてないような気がします。『マラソン』も『南極日誌』も『マイ・リトル・ブライド』も観逃しちゃったしねぇ。ていうか、去年に比べてかなり多いんじゃないですかねぇ、今年一般公開された韓国映画は。おっとそれは、いずれ乾坤プラスの方で、っと。いずれにしても、DVDが出たらしこしこ観ないと。

 さて、その前々日、17日の土曜日には、8回目となる福岡演劇のひろばのオフ会がありました。思えば私は、当然ながら福岡に来てからの参加ですが、2回目から皆勤賞! 主催の薙野さんのおかげで、多くの福岡の演劇関係者たちに会わせてもらいました。感謝してます。って、これで終わるわけじゃありませんが。

 今回のオフ会は、なぜか、“SURAJ[スラージ]”という、水鏡天満宮の横にある本格的なインド料理の店で行われました。2階のそれほど広くない会場に上がっていくと、すでに演劇関係者の集まりには似つかわしくない妖しい雰囲気が漂っていて(笑)、不思議な期待感でワクワクしていたら、赤いターバンを巻いたインド人らしき店の人が、「カレーはどれくらいの辛さにしますか?」と訊いてきました。私はせいぜい、中辛とか特辛とか、10倍とかの違いぐらいはあるんだろうと思っていたら、「50倍まであります」というので、思わず、「じゃあ私は38倍で、鈴木さんは42倍ぐらいでどう?」と突っ込みを入れてしまいました。ま、結局その時は、みんな「普通で」ということになったんですけど、いつか38倍と42倍の違いを確かめに行ってみたいと思います。あ、「普通」は、私的には全然辛くなかったです。ナンもタンドリーチキンもカレーもおいしかったですけどね。

 オフ会の話の内容より、店の話になってしまいましたが、今回の参加者は、二次会まで入れると総勢27名で、初めて参加した人が半数近くいたそうです。私も初対面の方が多かったですね。いつも会う福岡現代劇場の鈴木新平さんとは馬鹿話をし、久しぶりに会った熊本の劇団0相の松岡優子さんには、ちょっと雰囲気が変わっていたのに驚きながら東京公演を勧め、福岡で自主映画を撮っているという紀川弘之さんとは映画の話をし、唐津市の演劇集団響[ひびき]の渡辺ゆかりさんには私の戯曲集を買うように勧め(すいません!)、代アニの夜間声優専科にも来ている九州産業大学の上田君とはほとんど話はせず(写真を撮ってもらいましたが)、その友人の宮地君には、あまり外に出ないという妹さんの話を聞き、劇団天地の西田さんや中島さんには、5年前に代アニの学生が天地の旗揚げ公演の手伝いをしてくれたという御礼をいわれ(当然、私は全然知らないんですが)、北九州の劇団紅生姜の山口恭子さんと山咲くみこさんと、インド舞踊をやっているサキーナさんとは、星座と血液型の相性の話で盛り上がり、演戯集団ばぁくうの佐藤順一さんとはまじめに福岡の演劇界の現状についての話をし、何人かとは席の関係で話は出来なかったんですが、6時から10時までの4時間、芋焼酎を飲みながらインド料理を食べるという、異種格闘技戦のような、激しくも楽しい時間を過ごしました。

 “SURAJ[スラージ]”では、劇団うりんこの『弟の戦争』の打ち上げの時のように、サイコー舎の泊さんの博多手一本で締め(これまた、インド料理店でこういうのも珍しいかも)、FPAPの高崎大志さんの引率で、二次会に向かいました。向かった先は、毎度おなじみ“ふとっぱら”の本店の方(よく行く中州店の方は改装中ですからね)。ここも何回か来たことがありますが、中州店より広いんです。

 二次会には一次会から流れた人が10人ぐらいいて、R&Sバレエ・アティチュードの大内田さんや田中さん、去年の舞台発表会『聖ミカエラ学園漂流記』の写真を撮ってくれた徳本さんや、サイコー舎の泊さんとも、ここでゆっくり話が出来ました。泊さんが、劇団に芝居の予約の電話をして「泊です」というと、飛ぶ劇場の泊篤志氏と間違えられることが多くて、相手の態度が変わるという話には、笑わせられました(すいません!)。まぁ、そんなに多い名前じゃないですからねぇ。

 しばらくすると、関西系のミニコミ誌や福岡の演劇批評誌NTRで演劇評論を書いている星野明彦さんが現れ、続いて、今回のオフ会で、久しぶりに会えるのを楽しみにしていた劇団GIGAの演出家の山田恵理香さんが、女優の峰尾かおりさんと一緒にやって来ました。山田さんは、御存知のように(news headlineには載ってませんが)、今年の「利賀演出家コンクール2005」で、地点の三浦基氏と二人で優秀演出家賞を受賞し、賞金150万円と米俵1俵を獲得しました! そのお祝いをいいたくて、会うのを楽しみにしてたんです。で、お祝いの乾杯をした後、高崎さんも交え、しばらく話をしているうちに、薙野さんを含め何人かは最終電車の時間だということで帰ることになり、結局、6人ほどが残って、いろいろ話しました。

 山田さんが演出をしている劇団GIGA(主宰は菊沢将憲氏)の芝居は、一年以上前に観て、かなり気に入ってたんですが、その後、なかなか公演のタイミングが合わずに観に行ってません。韓国の劇団とのコラボレーションとかもやっていたので、観に行きたかったんですけどね。そうそう、韓国公演もやったんですよ。で、今度、その「利賀演出家コンクール2005」で優秀演出家賞を取った作品『悪魔を呼び出す遍歴学生〜謝肉祭劇集より〜』を凱旋公演として福岡でやるんですが、それがまた、ちょうど私が10月に神奈川に帰る時で、タイミングが合わないんです。公演は10月15日(土)の夜の8時半ぐらいから、大名小学校の校庭でやるらしいんですが、観たいですよぉ! でも、その日、私は渋谷のシアターコクーンで蜷川さんの『天保十二年のシェイクスピア』を長男と一緒に観てます。ま、しょうがないですよね。いずれ、GIGAには東京公演をしてもらって、その時、もし東京にいたら、大いにお手伝いをしたいと思います。

 さて、飲み会では、他の人は山田さんが「利賀演出家コンクール2005」で優秀演出家賞を取ったということも知らなかったようなので、その話をして、福岡の演劇状況の話をして、あとは何を話したかよく覚えてませんが(結構飲んでたもんで、すいません! ま、夕方の6時から、7〜8時間飲みっ放しですから仕方ありませんよねぇ)、まぁ、楽しく盛り上がって、2時ぐらいにお開きになりました。その後、山田さんとちょっと話をして、次の日、観光で遊びに来ている釜山の劇団の人たちと、福岡の代表的な秋祭りの放生会[ほうじょうや]に行くというので、一緒に行きたいなぁといったのですが、やることがいろいろあったことに気づき、断念しました。GIGAの人たちとも、またゆっくり会って話をしましょう、ということで別れて、結局、家に着いたのは3時近かったですね。もちろん、バタンキュー!

 しかし、今回の連休中に限らず、休みの日の前日は、飲んでるにしろ仕事をしているにしろ、3時4時まで起きているケースが多いですね。でも、ちゃんと翌日は、クセで7時半には目が覚めちゃうんですよねぇ。疲れが溜まるわけだ……今週末は、24日に体験入学があるけど、成績表作成が終わったら、那珂川清滝にでも行って、のんびりしたいなぁ……あ、学院祭が終わったら、ですね。

(2005.9.20)
(つづく)


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