先週末訪れた一カ月ぶりの東京は、やっぱりすんごい人人人人人人人……でした! 特に新宿ね、新宿。私なんか、まぁ中学時代から映画ばっかり観に新宿と渋谷に行ってて、高校も大学も新宿経由で御茶ノ水まで通ってたし、芝居始めてからのバイトも歌舞伎町のスナックで、寺山さんに気に入られた学生劇団(螺船)時代の芸名も「新宿じゃっく」だったりして、その後、漫画の編集の仕事をやってた出版社も、女房と同棲を始めた安アパートも新宿区で、新宿がなかったら今の私はないっていうか、故郷が下北沢なら、育ての親が新宿みたいなもんなんだけど、それにしても、最近特に人増えたんじゃないかな、新宿。
週休2日が定着して土曜日の方が繁華街の人出が多いらしいんだけど(日曜日は家で休むそうな)、新宿もその例外ではなさそうで、まぁ、ほんとにいゃんなっちゃうぐらい人が多かったなぁ……いや、ほんとにいゃんなっちゃいましたけどね。だって、なかなか前に進めないんだもん! 特にJRの地下通路とアルタの前。地下通路は朝の通勤の時もすごいけど、朝はみんな急いでいるから動けるんだけど、休みの日はのんびり歩く人も多いから、急いでいる人は人の間をぬって行くしかないんだよね。さらに「7時にアルタの前」なんて、久しぶりの新宿だったもんで田舎モン丸出しのような待ち合わせをしてしまったのもいけなかったんだけど、まさにそんな連中(ほとんど田舎モンですよ、田舎モン!)ばっかり集まってる感じで、もう身動き取れないような状態ですわ。何しろ狭いからね、歩道が。待ち合わせ相手に会えた後も御丁寧にそこで話し合っちゃってる人たちもいるんで、どんどん数は膨れ上がるし……会えたら早く他に行けってんだ、ベラボウめ! まぁその前に、新宿の歩道をもっと広くすべきだと思いますけど……無理かな。
私がこんなこというのも、新宿から一カ月ばかり離れてたせいもあるんでしょうけどね。毎日新宿にいたら、きっと麻痺しててそんなことは思わないと思いますよ。
以上は別に新宿の愚痴ってわけじゃなくて、新宿を愛しているが故の苦言なんですが、その新宿でお祭りに遭遇することが出来たのは嬉しかったなぁ! 花園神社の大祭で屋台は出ているし(な、なんと、例の“はしまき”もありました!)、靖国通りを神輿が通るし、祭り好きの私としてはゆっくりしていたかったんだけど、観なきゃいけない芝居がありまして……そう、月光舎のとりいちえがプロデュースして、出演者は全員私も知ってる『おいしい水』です。
土曜日のマチネとソワレ2回観ました。なかなかよかったですよ。月光舎とはまた違った世界、とはいえ、作り方は、まぁ私の影響も少なからずある(偉そうにいってるわけじゃなくて、当然といえば当然のことなので)とは思いますが、とりいちえの女性らしいまとめ方で、みんな楽しそうにいろんな役を演じてましたね。特に今回、カクちゃんこと華宮章(といっても女性ですが)がよくなってたなぁ。いつも危なっかしかった紀藤も、ブラジルの金持ちロナウドさんの役がはまって、あのキャラクターがまた登場する別の舞台を観たいと思いましたね。二人ともこのところ外部出演が続いていたせいで成長したというところもあると思うし、やはり、「かわいい子には旅をさせろ」ですね。ベテラン高木も初の三枚目役を思いっきり楽しそうにこなしてましたし、久しぶりに役者復帰した清水ベンちゃんはさすがに魅せてくれるし、一番のお楽しみ武藤は、やっぱり武藤でした!
といっても、わかんない人にはわかんないですね。すみません。決して、ただ観てればわかるというような単純なわかりやすい作りではなかったんですけど(いや、それがまた私は好きなんですが)、一回目(マチネ)はいろいろと想像力が刺激され、二回目(ソワレ)はより深く理解出来て、盛り上げられているシーンとは関係ないようなところで、思わず涙してしまったりしました。月光舎の主宰というより、一観客として、このメンバーでのまた違った舞台を観てみたいと思いましたね。
最近はプロデュース公演でいろいろなメンバーが集まっても、一回こっきりで終わりというのが多く、コミュニケーションのとれている舞台も少ないんですが、やはり同じメンバーで違う舞台も観たいというのが、その劇団なりのファンになることで、今回の舞台はそんな感じでしたね。まぁ、劇団ではありませんが、みんなよく知っているメンバー同士でしたしね。そうそう、今回はとりいちえは演出に専念してて役者として出てなかったので、次回は女優としても加わってほしいなぁ。
(2003.5.27)