2003年1月第1週

 新年明けましておめでとうございます! 昨年はいろいろお世話になりました。今年もよろしくお願いします!

 とまぁ、日本の正月では毎度おなじみの挨拶ですみませんが、韓国風にいえば「セヘ ポン マニ パドゥセヨ!」が一般的な新年の挨拶で、これは直訳すると「新年、福を多くもらって下さい」という意味で、新年が明けて本当におめでたいのかどうかという疑問を感じる日本の挨拶(「おめでとう」だから喪中だと新年の挨拶も出来ないというのも納得いかない)に比べて「福をもらえ」というのは直接的で、いかにも韓国らしいと思うのは私だけでしょうか。「福をもらえ」なら喪中でも構わないと思うしね。まぁ、日本でも「皆様のご多幸を心よりお祈り申し上げます」という挨拶があるし(月光舎の年賀状の文面はそんな感じなんですが)、要はどういう気持ちで新年の挨拶をするかということなんだと思います。印刷した文面だけの味気ない年賀状も多いことですし。あ、でも、もう何年も年賀状だけの付き合いという人もいるんだけど、正月にその人からの年賀状を見ると「おっ、元気でやってるんだな」とホッとするということもあるので、まぁたとえ印刷した文面だけでも、日本の年賀状はそれはそれでいいんじゃないでしょうかねぇ。しかし、年賀状や暑中見舞いのかもめーるですか、あれってバレンタインのチョコレートと一緒で、どこかの大きな組織(企業)の陰謀なんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。クリスマスにしたってキリスト教信者の人以外は関係ないと思うんですけどねぇ。クリスマスがどんな日なのか知らない(恋人とデートしてプレゼント交換してケーキを食べる日だぐらいに思っている)若者も多いらしいですから。

 あぁ、なんで新年早々こんなことにこだわっているのかというと、このコラムの表題にあるように、アジア征服というかアジアの国々のことをいろいろ勉強していくと、アジアの中の日本という国が実に不思議な国だと思ってくるからなんですけどね。で、アジア的な見地から考えていくと、日本が最も日本らしかった時代というのは、やはり江戸時代までだったんじゃないかと思うのは私だけでしょうか。戦前の軍国主義ももちろん嫌いだけど、戦後のアメリカナイズされてきた日本も嫌いです。もっと日本人が日本人として誇れるような文化を持った日本になってほしいと思うんですけどね。いや、変なナショナリズムじゃないですよ。あくまでも文化の上でね。出来れば江戸時代にタイムスリップしたいなぁと思う今日この頃です。いや、実はずっと前からなんですけど。そうだ、そんな芝居を書けばいいんだ。それで外波さんとこ(椿組)でやってもらおうっと。花園神社の野外劇で。

 そういえば今年の初詣は久しぶりに花園神社に行けました。昔はねぇ、よく行ってましたよ。華の独身時代。大晦日といえば渋谷のパンテオンでオールナイトジャズフェスティバルを見て(大映の撮影所だか多摩川の方でやったこともありましたね)、それから花園神社に行って甘酒もらって初詣して歌舞伎町で飲んだくれて。今年は正月2日に行ったんですけど、本当は昼間に墓参りに行って、夜は神奈川に戻って12月に役者として出演した(しつこく強調してますが)P.E.C.T.の新年会に行く予定だったんです。ところがすべての道路が大大大渋滞で、普段1時間で着くところが何と4時間以上かかってしまい、車が下高井戸のお寺に着いたのが夕方の5時。途中でお寺に電話して本来なら暗くなったら墓地には入れないところを開けといてもらい、月明かりだけの真っ暗な中で墓参りをしましたよ。いやぁ、あんな経験は初めてだし滅多に出来ないことでしょうねぇ。で、その後ぶーたれてる子供たちの機嫌を取るために新宿のヨドバシカメラに連れて行き、子供たちがゲームやらDVDやらを見ている間に花園神社に寄って初詣をし、韓国広場でしこたま買い物をして来ました。てなわけで結局P.E.C.T.の新年会には行けませんでした。残念無念。

 そんなこんなの正月で新年会はまだやってませんが、5日には予告どおり行ってきましたよ、東京競馬場。新年初競馬の金杯は、昔は元・月光舎の佐藤誠(同姓同名が多いのであなたの知っている佐藤誠とは限りません)とわざわざ朝8時に横浜で待ち合わせて中山競馬場まで行ったりしてた(3回は行きました)んですけど、ここ2年ぐらい行ってませんでした。で、やっぱり中山は遠いので今年は東京競馬場の場外に行って来たのですが、なんか暮れの有馬記念の時より混んでましたね。有馬の時はカップルが目立ちましたが、正月は家族連れや男の友だち同士が多かったですね。さて、今年最初の競馬の成績は、4勝1敗(他に見【予想してみるだけで馬券は買わない】が3R)で、もちろん大幅プラス。いやぁ、めでたいめでたい! これでほんとに「明けましておめでとう!」になったところで、今年最初の乾坤一滴は終わり。そうそう、写真がリニューアルしましたが、あれは韓国のSTARSHOTで撮ったもんです。笑ってやって下さい。でも、ああいうポーズをしろと向こうのカメラマンがいうんですよ。他にも足を組んで膝に肘を乗せちゃったりしてるやつもあります。みなさんも、ぜひ韓国に行ったらチャレンジしてみて下さいな。ではまた、来襲!

(1.6.2003)
(つづく)


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