火金にしてねっ!


2009年10月第2週

wrote by 一寸小丸(押しかけ制作補助)

■郵送料とは?

前売開始まであとわずかという時、「郵送料をいただくべきか否か」をみんなで考えた。劇団のウェブサイトから予約フォームを使って前売券を買ったお客さまは、振込手数料を払って銀行振込でチケット代を払い込む形。それを確認した後でチケットを郵送する。その際の郵送料として100円をチケット代に上乗せして振り込んでいただく形だった。これは、特に珍しいことじゃないし、多くのチケット代行業者も劇団も採用しているものだ。アンも、今回の大きな劇場での上演で、劇団扱いのチケットが増え、「当日精算券」をなるべく減らすという意味でも銀行振込+郵送を増やしたい考えだ。それでも、送料100円の負担をどうするか、がぎりぎりまで論じられた。前売開始日を知らせるホームページにはすでに100円と記載してあった。

前売開始は10月16日(金)の午前0時。送料100円をいただくという前提ですべてのページ、予約フォーム返信メールの文章が作られている。もし取らないなら、そのすべてを修正しなければならない。14日の夜に水木さんに「どうなりました?」とメールしたら「調整中」との返事。いつでも修正できる体制を整え、どのファイルをアップするかの手順まで作って待機していた。ホームページにある膨大な数のファイルのうち、私が管理しているのは30ほど。その20個ぐらいを修正しなければならない。また、みんなにチェックしてもらう意図でアップしてあるダミーページ、ダミーファイルの削除も前売開始と同時に行わねばならない。どのファイルをアップし、どのファイルを削除しなければならないのか、の手順も・・・。

結局、結論が伝わってきたのは15日の午後5時ごろ。送料は取らないことになった。と同時に、料金振込+チケット郵送のお客様には劇団員がお礼状を書く、とも。それらの変更点をホームページに反映すべく、作業に入った。

■前売開始

修正しても、午前0時まではアップできない。一部、確認してもらいたいファイルもあるのだが、それをアップすると、何をアップし、何をどこまで修正したのかわからなくなりそうなので、あえて我慢。というか、何人かから、ダミーページのほうで確認したい、というメッセージも伝わってきたのだが、それもあえて我慢してもらった。こっちだって、ぎりぎりの作業で、てんぱってるのだ、なんて。

午後10時、すべてのファイルの修正は終わった。「公演情報ブログ」のほうにポストパフォーマンストークやDJ.TEYOのスペシャルライブの告知などを行い、その瞬間を待つ。とりあえず、午前0時にアップしますんで、確認してください、とメンバーに告知。みんなどきどきしている。が、一番びびっているのは私だ。パソコンの調子は大丈夫か、回線は問題ないか、まで気になってくる。アンのサイトが置いてあるロリポップっつうのは夜中にときどきうまくつながらなくなることがあるし・・・(ロリポの問題じゃなくて回線のほうかもしれませんが)。

0時一分前にアップロードを開始しようと思ってた。が、びびったので、3分前から始めた。20個ぐらいのファイルを2度に分け、アップした。0時1分前に作業終了。さて、どうなるやら・・・。

水木さんや成本さん、高木さんからメール。問題ないみたい。ほっとした。0:30すぎに成本さんから「さっき予約が入りました」と。そんな・・・どこか壊れたのかと逆に心配になった。

実は、一個、アップし忘れた。アンのサイトの更新すべきファイルは全部私のPCに入っているのだが、実は、「アンの公演情報ブログ」というやつに掲載してある発言にもリンクがあるのだが、そっちはPCの外側なので、忘れてしまった。当初、そっちに合わせ、ファイルの名前を変える方針だったのだが(そうすればブログは変えなくてすむ)、直前に今後のことも考えて変更したのだった。それを忘れた。

で、水木さんが午前2時ごろ、ブログからリンクされてるファイルがないことに気づき知らせてきた(削除してあった)。が、ブログの変更は水木さんもできるので、気をきかせて直してくれた。が、PCのファイルにリンクする形に。携帯からだと、巨大なファイルにアクセスすることになって、表示できないんじゃ・・・。あわてて、ブログの発言に「携帯の方・PCの方」という選択肢をつけて、リンクを貼りなおした。あせったあああ。水木さんは「勝手に余計なことをしてごめん」と恐縮していたが、実は私が忘れたのです、とここで初めて謝っておきます。すんませんでしたあ。

■「祈りのあとに」公演履歴

今回の作品「月いづる邦-mother moon-」はラ・カンパニー・アンの旗揚げ作品「祈りのあとに」の改訂再構築作品だ。「祈りのあとに」は1999年にフランスの地で、フランス人スタッフと作った作品。そのため、言語に頼らない身体表現重視の作品となっている。今回は、踊れる役者が集まり、音楽家、作詩家の参加で、新しい「祈りのあと」が生み出される。

「祈りのあとに」はフランス各地での公演と、日本での複数回の公演、韓国ソウルでの公演など、過去に何度も上演されてきた。スタッフも出演者も変えて。その数、17回。旗揚げ公演から10年、最後のアゴラでの公演からほぼ5年を経過し、新しい才能、新しい環境、新しい体験を反映した「月いづる邦」が生まれようとしている。

1999.7 仏:アビニョン演劇祭クリヨン広場
2000.6 仏:パリ・在仏日本大使館主催公演
2000.7 仏:アビニョン演劇祭カレッジ・デ・ラ・サル劇場
2000.8 日:帰国報告公演 テルプシコール(中野)
2000.11 日:東京都千年祭・ウエストエンドスタジオ(新井薬師)
2000.12 日:クリスマス公演 エッグマン(渋谷)
2001.1 日:アンコール公演 アトリエ・フォンテーヌ(六本木)
2001.6 仏:パリ・在仏日本大使館主催公演
2001.6 仏:モントロイユ・シアターベルテロ主催公演
2001.7 仏:アビニョン演劇祭タラスク劇場・フュナンブル劇場・クリオン広場
2001.8 仏:ペリギュー・ミモスフェスティバル招聘公演
2001.9 日:帰国報告公演・TACCS1179(下落合)
2002.6 韓:ソウル・フリンジフェスティバル招聘
2002.7 仏:パリ・在仏日本大使館主催公演
2002.7 仏:アビニョン演劇祭参加・クリオン広場・フュナンブル劇場
2002.12 日:クリスマス公演 エッグサイト(渋谷)
2005.1 日:こまばアゴラ劇場


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