2009年9月第2週
wrote by 一寸小丸(押しかけ制作補助)
■稽古に行って来た。
9月7日(月)、ラ・カンパニー・アンの稽古に行って来た。私の参加はここからがスタートだ。
稽古は中野区の公共施設で行われていて、出席者は日和佐美香さん、長尾純子さん、成本千枝さん、小林真梨恵さん、清水理沙さん、水木さん、明樹さんの7人。なぜ水木さんがいるのか・・・。水木さんは燐光群の稽古でてんぱっているはずなのだが・・・。聞きたいことは山盛りあったが、やばそうなので、何も言わずにスルーした。
この日の稽古は水木さんのイメージをベースに、明樹さんの振付でダンスシーンを作ること。ダンスといっても、アンのダンスはいわゆる「シアターダンス系」であり、芝居の流れを身体で表現するものだ。作品のテーマが「母」ということで、「親子のなんたら」(よくわからない)を動きで表現している。といっても、芝居の構造がまだまだ未定なので(水木さんの脳内に漠然とあるらしい)、コトバを動きで表現してもらい、それを新しいコトバにして、また動いてもらう、というキャッチボールをやっていた。
メインで動いていたのは日和佐、長尾、小林の三人。三人とも若手だが芝居ごころはある。が、しかし、「身体だけでの表現」では四苦八苦している。どうにも動きがぎこちない。たとえば「異形のもの」を表現する場合、やたらと「変な動き」をやってしまう。指導する明樹さんが、身体のパーツをちょっと動かしただけで表現できるのと対照的だ。明樹さんは、ちょっと背中を丸めたり、身体のバランスを崩したりするだけで「異形」を表現できる。「変な動き」は必要ない。なかなか遠いぞ、と思わずにはいられない。
あと、抱き合ったり、ころんだり、という動きも多いのだが、三人とも肩が上がっていて、動きが小さくなっているのがとても気になった。肩を下げるってのは鉄則だが、まだまだって感じ。まあ、こういうのは動きながら練り上げていくもんだから、「ほど遠い」とは言え、「ゴールが見えない」ってほどじゃあない。
動きは、太鼓(ジャンベ=西アフリカの太鼓)をたたきながら、その音の流れに合わせてストーリーを踊る。一連の流れのあと、ビデオでチェック。動きを見て、水木さんがイメージをふくらませていく。それを役者に伝え、また動いてみるという繰り返し。
ホンができあがるまでは、この繰り返しなんだろうか・・・。
早くみんなの「芝居」を見たいもんだ・・・。
稽古のあと、サイゼリアで打ち合わせ。翌週、高木さん出演の「箱庭円舞曲」と、小峰公子さん出演のライブに仮チラシを折り込むのだ。その原稿に対する直しがいっぱい。それを聞きながら、今回の公演の概要がようやく見えてきた私だった。ポストパフォーマンストークやライブがあることも初めて知った。また、プレビュー公演が完全招待制であることも。
■MLでの大騒ぎ!
ひとつ、大きな問題が起きていた。水木さんが出演する燐光群に「本チラシ」を折り込むべく、急ピッチでチラシ制作がなされていたのだが、果たして間に合うのか、という問題。燐光群の初日が18日(金)で、原稿の入稿リミットが12日。が、まだ文字原稿の校正すらできていないという状態。とりあえず、文字原稿を9日までにアップしてもらい、10日中に直しをして決定することに。だが、デザイナーさんが待ちきれずに、とりあえずの原稿をアップしてメーリングリスト(ML)で確認することに。そしたらもう、直しが次々と。そんでもって、なんとか決まった、という段階になり、チラシに使う出演者のポートレートの写真で問題が発生。MLの共有ファイルにアップされてたものは解像度が低く使えないという事態。そんじゃあこっちのやつはどうだ、いやそれじゃダメだ、こっちのはトリミングできてるんでどうだ、トリミングしてないオリジナルがいい、なんだかんだなんだかんだ。はたで見ててひとりで笑っていた私でした(笑ってたのはたぶん私だけでしょうね。めんぼくない。)。
それでも、入稿はぎりぎりで間に合い、どうやら18日の燐光群初日にきっちり折り込まれていたそうです。さてさて、できあがったチラシの間違い捜しがとても楽しみな私です。こういうのとても得意なんです。頑張るぞぉぉぉっ(何を頑張るんだ!>オレ)。
制作途中のチラシ表面(一部)