2009年9月第1週
wrote by 一寸小丸(押しかけ制作補助)
そんなわけで、「La Compagnie An的 西山水木の使い方」の2ndシーズンが始まりました。ぱちぱちぱち。アンの押しかけ制作補助である小丸が勝手に書きます。ではでは・・。
ラ・カンパニー・アンは12月に杉並区立杉並芸術会館「座・高円寺」で新作「月いづる邦」を上演します。そんで、稽古を8月末から開始しました。ここでは、その制作過程を紹介していきます。もちろん、出演者や稽古の様子も。
まずは作品紹介。「月いづる邦−mother moon−」は西山水木の構成・演出で、音楽がZABADAKの吉良知彦と韓国のDJ.TEYO。振付は明樹由佳。公演は12/3〜7で、座・高円寺1での上演。その他、作詩に小峰公子を迎える。吉良さん、DJ.TEYO、小峰さんらは出演者にも名を連ねている。
さてさて、今年で10年目を迎えたアンだが、若い出演者との出会いもあった。昨年秋のワークショップには10数人が参加し、この公演への出演者が選ばれた。実はこのWSを私は初日から見てて、いろいろと若い役者の問題点を感じたんだけど、そんな中で「この子いいな」という子が3人いたのだった。そしたら今年の春に行われたアンの特別公演にまさにその3人が出演していたのだった。びっくりしたよお。そして、この秋の公演にもその三人は出演しているのです。感動です。
まず一番印象に残ったのが韓国の子。日本の小劇場のダメな部分を全く反映せず、のびのびと芝居してる。ちゃんと芝居してるのです。イムヨンランというそうで、個人的に期待大です。
まあ、ダントツでこのイムヨンランさんが素晴らしかったんですが、日本人でもちゃんと表現していた子はいました。それが日和佐美香さんという人で、ちゃんと変な顔してましたもんね。このひとも小劇場系のダメなほうの静かな演劇とは違った表現を持ってました。
でもって、芝居とは別で、挨拶とかの一挙手一投足が気になっていたのが小林真梨恵というひと。別に挨拶がきちんとしてるとかという意味じゃなくて、役者としての挨拶とか自己主張が表現されているという意味です。役者は24時間営業ですから、普段の姿も「出ちゃう」ので良いのです。
ということで、今回の12月の公演の出演者を見て「勝手に制作補助をやろう」と決めた私でした。水木さんにメールし、そのうち稽古に行くから、と伝えました。で、稽古スケジュールをもらい、9月第2週あたりに行こうかと決めたのですが・・・。
その事件は9月3日(木)に起きました。水木さんに「9月7日(月)の稽古に行くよ」とメールしたら、以下のような返事が!
「今ちょっと大変なことが起きまして・・・」
何事だろうかと不安になります。しかしその後連絡がありません。夜になり、不安は一層募ります。明樹さんに尋ねても、事情があるので水木さんに聞け、と。「どうなのよ!」と思いつつ、水木さんからの連絡を待っていました。で、なにげにネットを見ていたら・・・。
■美保純さん:病気で舞台降板
女優の美保純さんがメニエール病の悪化のため、主演する予定だった舞台「BUG」(18日から東京、大阪、名古屋で上演)を降板する。代役は女優の西山水木さん。所属事務所が3日、明らかにした。メニエール病はめまいや耳鳴りなどが重なる病気。美保さんは20代後半から患い、数日前からめまいがひどくなったという。
毎日新聞 2009年9月3日 19時54分
そうです。そんなわけで、「水木使用中」がスタートしたわけです。つづく・・・