2008年5月第4週
ホントに本当に、お休みしてしまってごめんなさい。芝居も台本も、MAXだったんです。ちょっと光が見えて来たので、また是非読んで下さい。最新のものをお送りします。過去に向かっても編集していきたいと思います。どうかよろしくお願いいたします。
19(月)
いきなり、風琴工房「hg」が終わる。もう今日は劇場に行かないのだと身体に言い聞かせてとにかく眠る。午後はCFオーディション。時々そうなるのだが、知り合いだらけ!5年前に共演したきり会っていなかった女優。ええ?と思う程超人気の小劇場の女優。アンのメンバーとどこかで共演した女優。私はひときわおネイサンだわ。待合室はたいてい親睦の場となる。そのまま飲みに行っちゃったりざらだけど、台本書きだ!持ち歩く資料本が肩に食い込む。
20(火)
マネージャーから電話。ちょっと行って来て!と、CFのオーディション。50代後半の奥様役。大丈夫かな?上品な奥様風の方々が多い。およそ小劇場にはいないタイプ。昔、モデルやってた方々かな?今日のオーディションは面白そうだからやってみようというような、生活かかっていない必死じゃない感じの人が多い。妄想が膨らむ。オーディションは日頃のコミュニケーション能力を試す絶好のチャンス。事務所にはどんなものでもやらせてくれと言ってある。若いアイドルの友人役のときはそりゃないだろうと思った。でも、おもしろがって笑ってもらえたら自分では合格、ということにしている。時々棚からぼたもちで、小銭を稼いでいられる。このオーディションの数が今、全体的に減っているらしい。仕事が減っている。つまり、この業界は、不景気なのだ。夜。家の近所をうろうろしてみる。ああ、劇場にいないんだ、今。
21(水)
小峰公子氏、ひらたよーこ両氏の秘密の会合に潜入。語る語る。頼もしいなあ。
22(木)
9月公演の宣伝ん写真が出来て来ている。すごく美しい。満足。撮影者は長谷基弘。衣裳は立花あかね。テクノと伝統。
23(金)アンのミーティング
2009年 アジアツアー。もうとりかからないと間に合わないよ。2009年 ジェストダンスと小作品。高木充子が入ったので、俄然フットワークが軽くなった。今9月、同時開催イベントにプログラム、お楽しみに。
24(土)
日本劇作家協会。理事会。のあと、総会。全く頭のいい人たちが、こんな大事を?と、思うような事項を非常に心優しい感じで決めていく。こんな時は「演劇やる人に悪い人はいないなあ」とつくづく感じる時。演劇は人間の職業の中で最も素晴らしい仕事だよ、と信じる時。
夜。ラ カンパニー アン、台本作りのためのワークショップ。なちちえと、あかねちゃんは今回ものすごく難しい役だと思う。長谷君の指導のもと、ほんのとっかかりだが、少しずつ確実に詰めていこう。
25(日)
燐光群の「シンクロナイズド・ウォーキング」。若々しい女性らしいいいお芝居だった。私たちが役を演じる時、金髪だったり、子持ちだったり、病気だったり、勝ち気だったり、気が狂っていたり、キャラクターはあるが、どの役も人である。だから演じられる。そのように演じていいのだと私は「hg」で痛感した。感情移入可能な役をただひたむきに演じている。樋尾麻衣子ちゃんはうちの立花あかねと同期なので、彼女の演技の成長はあかねちゃんの役を書く上で非常に参考になる。近くにいすぎるとわかんないもんね。
(みずき)
☆新しい髪型がやっと慣れてきた。もう二度とパーマはかけないでね。そんな…代表・明樹由佳的5月第4週 |
水木さんの本番が終わって、9月公演「鳥の眼」のスタッフ打合せ。台本完成後の音楽、振付、稽古進行の事をざっくり決めた。日本神話の最初のシーンみたいね。こう…まだよく形の分からないものをかき混ぜているっていう…感じ?ここから、少しづつ形が立ち上がっていくんだよなぁ。不安だけど、楽しみ楽しみ。しかし、田舎から芝居やりに出てきたときは、自分がこうやって、あーだこーだ作品を作るとは思わなかった。ある時期までは、台本をもらって、稽古して、やる、ということだけだったから。この方向にくることを目指していたわけでもなかったのに、人生はつくづく面白い。でも、自分らしいところに居ると、最近思うのです。
今回の作品は、劇団桃唄309の長谷基弘に演出をお願いします。音楽は工藤ケンジさん。初めてお付き合いする方たちです。どんな作業になるか。楽しみ楽しみ〜。
(ゆか)
☆この一月は衣裳のコーディネートに夢中。きょとんとした完璧主義者。そんな…立花あかね的5月第4週 |
今週は9月公演のプレ稽古を開催。演出家・長谷基弘と脚本家・西山水木と出演者がこの時期に一堂に会する。全3回のうち、先日1回目が行われた。皆さん、役のキャラクターと自分が一致していて、見ていて面白い。私は、今回、キャラクター的にも技術的にも初挑戦が多い。と、私は思っている。努力しないと…。
(あかね)
☆今週はお休み的・・・清木場直子 |
(きよ)
☆ジャンベを背負って東京を東西南北、ずいぶん筋がいいらしい。そんな…成本千枝的5月第4週 |
今回音楽をお願いする、蜂須みゆさん。去年夏にご一緒して以来、久々に会った。今回もよろしくお願いします。
24日 午前 ジェストダンスWS
午後 ジャンべWS
夜 アン9月公演の為のWS
(なるちえ)
身体が重い。念入り、というより自分でチェックしながらストレッチする。その日によって重点的に伸ばす所が違うから。
先週は私1人だったが、今週はなんと12人!人数によって楽しみ方は変わる。頭を切り替えて楽しむ。
が、頑張りますとしかいいようのない私。でも、この時期にWSができて本当にありがたい。後、3ヶ月半ある。急な提案にもかかわらず、参加してくださり、皆さんに感謝です。
☆高木充子的5月第4週 |
アンの9月公演「鳥の目」のプレ稽古がはじまった。7月に客演する箱庭円舞曲の稽古も。
2つの稽古場を行き来するのは、慣れていないのでどんなかな〜と最初どきどきしていたが、面白い! 刺激が2倍! ではなくて、 2乗! のような感じなのです。
それにしても、「鳥の目」演出の長谷さんの「ツボの時間」はすごかった。体の中には気づいていない毒がいっぱいあるんだなあ。体の中にあるってことは、心の中にもあるんだろう。およそ1時間の「ツボ時間」を終え、皆さん表情すっきり、顔色がバラ色になっていたのには驚いた。皆さん子供みたいなすがすがしい様子でしたから。
(みつ)
☆彼女も初めての制作。落ち着いているのでつい頼っちゃうけれど、らしさ、にこだわらず、新しいスタイルを見つけてね。そんな…制作・鈴木恵美子的5月第4週 |
ここ1週間くらい、特定の患者さんの調子が悪い。いつもより細かい訴えが多くなったり、心だけでなく、身体の不調を訴えたり・・・
犯人は実はわかっている。何を隠そう、若き日の私・・・といってもわからないですね。
実は近く看護学生さんが来ることになっているのです。学生さんは一人一名の患者さんを受け持って、患者さんのお世話をしたり病状を把握したりして2週間くらい精神科看護を勉強していきます。さすがに、病状の重すぎる患者さんを担当してもらうわけにはいかないし、病棟側としてもどの患者さんを受け持つかは結構頭の痛い話で、他人の受け入れが悪すぎず、それなりにお世話する必要のある人を厳選して、医者に許可を取り、本人とご家族に許可を取り・・・という作業をして学生さんを待つわけです。が、それが案外患者さんには負担になってしまうんですよね。学生さんの役に立ってあげなければ・・・なんて思うとよけい。精神科ではそんな心の負担はあっという間に症状になってしまうので、「学生担当」に選ばれてしまった患者さんは具合が悪くなってしまうことがあるのです。
そんな患者さんの姿を見ていると、もう10年以上前、自分が学生だったときのことを思い出します。看護実習をメインでするのは4年間の大学生活の中でも最後の一年間。現場の看護婦さんは怖いし、新しい患者さんとのコミュニケーションにはいつも緊張するし、医者の言ってることはよくわからないし、提出書類と勉強しなくちゃいけないことが多すぎてバイトの合間の10分も惜しんで勉強しなくちゃいけないし・・・とにかく辛くて、辛くて、早くこの一年が終われと祈っていたのを覚えています。ま、実際就職したら、先輩の看護婦さんは学生担当の看護婦さんよりずっと怖いし、勉強することは学生時代の10倍は軽くあって、辛いというレベルをあっさり超えていたのですが。
とはいえ、自分が成長するための苦労で精一杯で、患者さんの負担を本当は理解していなかったのじゃないかな〜を今になって申し訳なく思います。死期の近い患者さんを受け持ったときに、残り少ない奥さんとの大切な時間を自分が邪魔していることが本当に申し訳なく、苦痛だったのですが、多分そんなはっきりしたものはなくても、患者さんは負担だったんだろうなあ、私のこと。今更ながら、自分の認識してない皆様のご協力に感謝です。きっと、今もあちこちに多大なご迷惑をおかけしているけれど、私が思っている以上に周囲に迷惑をかけているんだろうなあ・・・。
(制作・えみこ)
(2008.5.29)
ということで、一ヶ月飛んじゃいましたが、過去は振り返らないってことで、何もなかったかのように5月第4週になりました。何もないなんてことはないんですけど。むしろ、ありすぎたぐらい。そして前へ。 (じんぼ)