2008年3月第1週
3(月)
絵本読み聞かせのためのミーティング。アンのメンバーの助けが頼もしい。そしていい絵本に触れると、上手に読みたいなと強く思う。クオリティーの高い読み手の読む物語が、もっともっと身近に聞いて見る事が出来たら…。ささやかだが最も現実味のあるところから始めよう。
4(火)
女優友みやなおこが庭のバラの剪定にやって来てくれた。ジュリが荷物を運び込む。天気も良く。植物はいいなあ。夜は杉並芸術会館準備室へ。工事現場を覗いてみる。
5(水)
アトリエで作業の後、世田谷パブリックシアターへ「春琴」を。本当に久しぶりに麻生花帆ちゃん(「写楽考」共演)や高田恵篤(多数共演)に逢えた。そして、フランス公演で本当にお世話になったヨシ・笈田さんともご挨拶が出来た。そろそろまた旅立つ気分がむらむらと湧く。あまりにもお面白く、下北に流れる。芹沢英明や来日中の田中健太郎も混じって飲む飲む。
6(木)
アトリエで作業。忙しくなると、台本が少し進んだ。
7(金)
日本劇作家協会の理事選挙の開票。選挙管理委員なのだ。粛々と開票。結果は!その後すっ飛んでオーディション。毒のないプロフィール写真は知人には不評だけど、とにかく書類審査はスパスパ通ります。監督さんはガジラファンで話が弾んだ。
8(土)
作業。みんな本当に真面目。ここであかねちんの新たな一面を発見する。一個ぱっと窓が開くとものすごく使えるEXあかねが現れる。本当に少し、台本が動く。
9(日)
アトリエの大掃除。人が集まるとやはり書類関係とか散らかりますね?
友人に勧められて生協に入ったんです。アトリエの電球全部ヤフオクで大量購入したパルックに替える。
(みずき)
☆明樹由佳的 正直 |
カンフェティーのパーティーで知り合った、エルズミュージカルという劇団に、ワークショップをしに伺った。カンフェティーのパーティーというのは、なかなか知り合う事のない小劇場の横の繋がり、もしくは制作者とのラインを作るため催されたものだった。タイムを区切ってテーブルを移動し、いろんな劇団の方と話しが出来た。そこで、ポンと出会い、ぱちかのライブやアンの公演を見てくれ、今回ジェストダンスのWSをすることになったのだ。
ストレッチやエクササイズをして振り付けへ。ジェストダンスのWSをするようになって何年もたつけど、振付以外はほとんど芝居の稽古と同じになってきた。ジェストダンスは、芝居にちょっと様式がプラスされたものだと思っている。個人的には、ジェストダンスやっててよかったなぁ、と客演してて思う事が多い。そこでは踊らないんだけどね。こないだの「ゲアリーズハウス」でも、あ、これはジェストダンスだなぁ、と思う瞬間がいっぱいあった。「様式を使ってリアルを探す、アンの芝居をやってるあなたは、翻訳劇に向いてるかもね。」といった人がいた。
アンの公演に向かわない、短期のWSでは。それぞれが、自分の体の感覚に正直にそこに立つことを目的に行うことが多い。自分の感覚を味わうエクササイズをして踊り始める体に、私はいつもうっとりとしてしまう。
(ゆか)
☆立花あかね的 確信 |
今週は、作業・作業・作業の日々。アトリエに行かない日は、家で…。アンのメンバーの小さな仕事のひとつひとつが、いつか大きな事業となって、お目見えできる日が来ることを確信しながら…。
今週の観劇は、続けて2度面白かったので、大いに刺激される。制作作業も大切だけど、舌・アゴの運動、腹筋・指の筋肉を鍛える、ダンス・歌…、役者はこれらも忘れてはなりません!!!
(あかね)
☆清木場直子的 乗切 |
アンの活動をメールで見守っている、私は、毎日が慌ただしく過ぎています。芝居の稽古中とは、また全く違うバタバタです。今日何やったけ? そんな中、芝居やってて良かったなぁ。と、思うこと。人間関係が客観的におもしろいと、思うこと。ちっ。と、思っても乗りきれる! 芝居とは関係ない? いや、私の場合、絶対演劇やってたから乗りきれている。読んだ戯曲やら自分が演じたキャラクターやらが、おもしろおかしくさせてくれるのだ。と、最近思う。
(きよ)
☆成本千枝的 為探 |
3日→ 夜、アンのミーティング。
5日→ 「春琴」世田谷パブリックシアターに見に行く。
8日→ 午後ジャンべWS
夜→ 水野里香さんの歌のレッスン。
(なるちえ)
水木さん、あかねさん、恵美子さんと作業。
当日だったので、満席で立ち見になる。しかも立ち見もずらっと人がいるほどの満席。2時間弱、休憩なしだったが立ち見というのが気にならないほど集中してみていた。身体がぞわっとなる。見に行ってよかった。こういうのをもっと見たい! と思った。
次の段階にはいったと言われる。ここからは地道な作業。いい音がでるように、ただただ練習あるのみ。うれしい。もっとだ。夕方→ 水木さん、恵美子さんとアンの作業。自分の頭の働かなさ加減にがっかりする。
今は感覚がよくわからない状態。自分で探していかなければならない。その為には何度もやってみるしかない。
☆高木充子的 着身 |
こんど、杉並区に新しく誕生する劇場「杉並芸術会館」。その指定管理者「NPO劇場創造ネットワーク」のお手伝いの仕事が、アンで本格的に始まりました。資料集めや書類書き、未知の仕事がたくさんあって、とまどいながらも日々奮闘しております。いろいろな方のお話を聞くことがそのまま勉強になる日々。まめな努力を忘れずに、しっかりと身に着けて行きたいものだと思います。
(みつ)
☆制作・鈴木恵美子的 理解 |
劇場創造ネットワークの企画の関係で、みんながアトリエに出入りして、次々とメールが飛び交います。毎日ちょっとずつ何かが動いて、ちょっとずつ何かが生まれてる気がします。それぞれがやったことを誰かがまとめて、誰かのお願いにみんなが協力して。仕事を通して、案外みんなのことがよくわかる気がします。入ったばかりの鈴木としては、みんなを理解する良い機会になっております。
が、いかんせん忙しすぎる〜。一日が30時間欲しい鈴木です。
(えみこ)
(2008.3.12)
ちょびっと解説。2005年に閉館・解体された杉並区の地区会館「高円寺会館」は新設され、小劇場併設のものに生まれ変わる。新名称は「杉並芸術会館」で来年5月オープン予定。その運営の指定管理者として公募により劇作家が中心となって活動しているNPO法人劇場創造ネットワーク(斎藤憐、別役実、鴻上尚史、坂手洋二、マキノノゾミ、鈴木聡らが2005年設立)が選定された。なお、杉並芸術会館は公募により愛称「座・高円寺」が決定している。愛称だけど・・堅いっす!(じんぼ)