2008年2月第5週


25(月)
近所の友人カップルが鴨を料理するというので覗きに行く。手作り家具で、トロやエビいくらを鮨に握ってもくれた。毎日忙しく芝居だけの生活だと、きちんと務めをしながら食や生活をこんな風に楽しんでいるのにびっくりする。私の人生で抜け落ちた部分。でも、こうして呼んで貰って楽しめるのだから。

26(火)
女優友達みやなおこと韓国行きが決まったパリジェンヌ、ジュリと三人でバースデー食事会。アロマの事とか、園芸の事なんかを学びながら次の芝居の取材。ここにも生活を楽しんでいる人がいる。夜はコクーンに風間杜夫さんの「恋する妊婦」を見に。終演後は、風間さん、それから「非戦を選ぶ演劇人の会」で知り合った山崎ハコさん(同い歳だと判明)、旧友・田中利花そして園田英樹と飲む。岩松了さん、踏ん張って小劇場で上演し続けて欲しい。

27(水)
風邪で寝込む。

28(木)
群馬大学の服部教授が推進する、医療倫理の教材に出演させていただく事になった。私の演技がこういう事で少しでも世の中の役にたったら本当に嬉しいなあ。ひたすらに現場のリアリティーを要求される難しい演技だった。予定時間を遥かに越えて真夜中過ぎに終了した。帰宅後、とどめておいた風邪が爆発的にこじれる。

29(金)
寝込む

3/1(土)
午前中の作業を切り上げ、劇場創造ネットワークへ。山ほどの課題をいただく。はりきるぞーー!

高木充子が客演の箱庭円舞曲「お前がだめな理由」を見にサンモールへ。脚本・演出・前説:古川貴義氏は27歳という若さ。確かに未熟だけれど、なんか、骨太なものを感じたのは私が弱って若さに圧倒されていたからか?いやいや。こういう人はね。どんどん書いたらいいと思う。そしていつか自分の表現のテーマを見つけたらすごく良くなると思うよ。

2(日)
劇場創造ネットワークの作業段取りをアンの制作部(ついに!)と計画する。回ってくると、働き者のアンのメンバー。勘違いもミスも笑いながら修正してどんどん進めて行く。皆それぞれの時間を極力割いて、新しい劇場のために手弁当で働いている。こういう仲間を持って誇らしい。

(みずき)

☆明樹由佳的 企画側

明樹由佳「YUKA's EYEs」

高円寺の駅近くに、新しい劇場「座 高円寺」が間もなく開館する。芸術監督は、世田谷パブリックシアターを見事に地域に根付かせた佐藤信さん、館長は斎藤憐さん。この劇場が文化の発信地となるに違いないとワクワクする。

アンは今、開館に先立ったプレ事業をお手伝いしている。近隣の子供たちに対する“読み聞かせ”の企画だ。具体的には、私は絵本を探している。娘に読み聞かせをしたり、また身の回りにそういうイベントも多いけど、自分が企画側にたって本を眺めるのは非常に面白い。出版社によってカラーが違う事がわかって、編集者のポリシー?とか想像したりして…微力だけど、劇場が身近に、生活と共にあることのお手伝いをしたい。

(ゆか)

☆立花あかね的 溢出

立花あかね「AkaNetCafe」

アンのメンバーの客演が続く。高木充子ちゃんが、箱庭円舞曲『お前がダメな理由』に出演。役者としてのみっちゃんを観るのは久しぶり。どの場所にもどっしり自分の居場所を作っていそうに見えるが、一番気を遣っていて、自分ではなんとなく「ここが私の居場所じゃないな」と感じている、そういう女性の役柄を好演していたと思う!劇場は、懐かしきサンモールスタジオ。去年の今頃、ヒンドゥー五千回出演のため、ちょうどこの時期に通っていたなぁ〜としみじみ。もう1年経ったのか。いや、まだ1年しか経ってない感じもする。

そして、久々にジェストダンスレッスン。音楽を楽しむこと、それが体に溢れ出てくること。今回のレッスンで、由佳さんはそこにこだわっていた。最近私も、まったく同じことを考えながら、歌やダンスのレッスンをしている。「これをちゃんとマスターしなければならない」ときまじめにやってしまうところが私にはある。まだまだだけど、最近は「音楽を楽しむこと、それが体から溢れる」状態になってきている気がする。もっと楽しめるようになったら、どんな感覚が待ち受けているのだろう。とても楽しみだ。

(あかね)

☆清木場直子的 自覚

清木場直子「げんばのきよこば」

以前から探してたイプセンの人形の家を本屋で購入。本屋は、大きいに限りますね。

…ノラが旦那の言葉を聞きながら、自分について、はっ!と、気がつく瞬間がなんだかわかるような気がして、何度も読んでしまった。昔も今も国が違ってもわかるものは、わかるのだなぁ。と、妙な感動すらしたな。

“気がつく”関連で思い出したのは、アンのWS発表会でやった戯曲のセリフで、「あの人があたしのところへ来るのは、あたしがあなたのお友達であなたのことを一番よく知っているからだわ。」を思い出した。

私には、どちらの気がつく という、気がついたあとのザワザワした気持ちが、最近わかるような気がして急に作品が愛おしく感じた。アンの本もそうだけど、後々、歩きながらとか「!」と、思うとき、人生得したな、なんて思う。

さて、気がつく だけじゃだめなんだよな。その先…。

(きよ)

☆成本千枝的 指視開

成本千枝「なるちえ熱」

27日 夜、観劇。
アンのメンバー高木充子ちゃんの芝居をみにいく。

1日 午前 ジェストダンスクラス。
早い振付になると、子供っぽくなると指摘。最小限の動きに、最大限の中の動き。今後の課題。久し振りに身体を動かして、楽しくなりすぎたこともあったのかも。身体を伸ばし切ると気持ちよくて…でも自分が気持ちいいだけではねぇ…反省。

午後 ジャンべWS
小指が開いてしまうこと指摘。ジェストダンスの時にも気付いていたのだが、小指のコントロールができなくて、無意識に開いてしまう…癖?早い段階で直したい。テーピングしてたたいてみるか…?

2日 夜、友人の芝居みる。
そして余談だが髪を切った。視界が開けた。

(なるちえ)

☆高木充子的 客演本番中

(高木充子)

(みつ)

☆制作鈴木恵美子的 襲来

鈴木恵美子「お加減いかが?」

ここ数日、企画書に襲われています。移動中は携帯で文章を入力し、仕事の合間に内容を考え、家で打ち込んで。めっちゃ楽しい作業ではあるんですけどね、精神的にしんどいことも確かです。産みの苦しみなんでしょうか? シナリオを書く水木さんを心底尊敬してしまいます。夢に出るんじゃないか、と思っていたら、数日前まで劇場に通っていた後遺症か、こないだの夢では「はい、もっと見やすいお席にチケット振り替えさせて頂きます!」と叫んでいました。若い頃は、患者さんにしかられる夢を良く見たものですが、これも職業病ですかねえ。

(えみこ)

(2008.3.8)

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むむっ、これが2月第5週分。ということは、今週、3月第一週分(3/3〜9)が届くのだろうか・・・。まあ、演劇人にとっては一週間は七日じゃないし、月曜から始まるもんでもないし、第一、1日が24時間だったことないし。・・・届いたら更新します。油断しないでチェックしてみてください>読者さま。(じんぼ)

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