2008年1月第5週


21(月)
新居の契約。私がする訳じゃないんだが、超緊張。本当に理想のウチが見つかった。こいつぁあ、春から縁起がいいや!

22(火)
杉並の劇場創造ネットワークの杉並芸術会館平成19年度プレ事業ドラマ・リーディング・シリーズ『カズオ』
作・演出:永井愛
出演:三田和代、永井愛、森一
〜永井愛初期の傑作、早替りの二人芝居。老若男女全12役を二人の女優が演じ分けます。二つの家庭の崩壊を描く抱腹絶倒の地獄劇!

これが本当に本当に面白かった。リーディングもひとつジャンルとして定着してきて、私たち役者も場が増えて嬉しいけれど、このシリーズは日本の演劇の中のリーディングの世界観をきちんと提案した結果になった。三田和代さんは技術があるからこそ自由自在に「カズオ」の世界の中で泳ぎ回り、永井愛さんの爆笑を呼んだ個性俳優ぶりはほんとうにまたぜひ舞台の上で見たいなあ!戯曲を支えるのは、俳優たちが「こう読む」という志のある肉声だ。終わって出演者スタッフと遅くまで飲む。三田さんが美味しそうにワインを飲んでらっしゃるのが本当に嬉しかった。永井さんのお話、面白過ぎ!

23(水)
杉並区高円寺に新しくできる劇場「杉並芸術会館 座・高円寺」の指定管理者である「NPO法人劇場創造ネットワーク(杉並芸術会館準備室)」のお手伝い。演劇の大きな強みはネットワークだ。ここの企画はそれを本当に巧く利用している。一連の事業のこの質の高さはこれに関わっている演劇人たちの「縁」である。

24(木)
杉並芸術会館平成19年度プレ事業ドラマ・リーディング・シリーズ『ジョルジュ』
作:斎藤憐 演出:佐藤信
出演:竹下景子、真那胡敬二、関本昌平(ピアノ)
〜ショパンの伴侶でもあったジョルジュ・サンドの物語を、女優・竹下景子が語り、ショパンの名曲の数々を2005年ショパン国際ピアノコンクール第4位の関本昌平が奏でる。朗読と演奏のコラボレーションは必見です。

こんなに贅沢な公演が杉並のこの小さな公会堂で実現するなんて! 頭の中にショパンがグルグル。

25(金)
女優みやなおこが、ある新人タレントさんのボイストレーニングをするというので、私と彼女のメソッドを整理するためのミーティング。本当に真面目な女優さんで、忙しい中資料もばっちりそろえて、ほぼ、2時間くらいの基本メニューのプログラムを組み立てた。これは全くの初心者向けね。最近はボイストレーナーはやっていないけど、出ない声が出る瞬間に立ち会うのは楽しいね。

26(土)
あかねちゃんと引っ越しの荷造りをしながらミーティング。これから少しメンバーが増えるので、あかねちゃんも制作の重圧から少しでも楽になればなあ。なんか、いい事が一杯待っているような気がする。

27(日)
一緒にアヴィニヨンに行ったパーカッショニストの佐藤正治が、KONTAと深町純様と作ったユニット「僕らのしぜんの冒険」のライブに行って来た!行く行くと言いながら3年目でやっと行く事が出来た。これが良かったなあ。大人のやんちゃ。ちょっと最近見ない程、質の高いステージだった。

(みずき)

☆明樹由佳的 往復混合

明樹由佳

今週は、楽天団「ゲアリーズ ハウス」と、コンサート Thank you「GIFT」の稽古場を行ったり来たり。ほんと切り替えが出来ないので、ゲアリーの稽古場で歌いたくなったり、歌稽古のときにクリスティンの役の事を考えたり。いかんいかん。なんか体の中に色んな人がいる感じで気持ち悪い。

しかし、この一週間は“声を出す”ということを、いろんな意味で考えさせられたなぁ。歌は体の中の筋肉のポジションの正確さを要求され、ええ、もちろん出来てません、ゲアリーでは、心情と分けて発語することを考えさせられた。そこにその役の、人との関係の取り方、キャラクターがあると。5人のキャストがみんなその部分であがいている。ゲアリーの演出の和田喜夫さんは、同じ駅なので、稽古あとはシーンやキャラクターの事をずっと話しながら帰ってくる。「何故あの言葉があそこで出ると思う?」何度も何度も聞かれる。ううむ。こんなに突き詰めて考えてなかったかも今まで…。和田さんも探しているのだ。前、井上加奈子さんが言っていた、なんでここでこれが出るのか分からないとこが解けると、その役が理解出来たりする、と。今、台本のあちこちを掘りながら探している。

さて、今日明日はコンサートの本番です。今の自分でちゃんと立って、お客様を楽しませたい。

(ゆか)

☆立花あかね的 禁断焦燥

立花あかね

9月のキャストが決定した!!!うおー!うれしいー!しかし、安心する間もなく、次から次へと問題は発生する。そのひとつ、先日水木さんの口からポロリと「本が進んでいない」と!なにー!!!あと半年以上あるとはいえ、そいつは困った!

顔合わせ兼ワークショップをしたいのだけど、皆さん忙しくなかなか日にちも決まらない。連絡の返信も来ないし。忙しいだろうし、半年以上前だとモチベーションもね。仕方ない。うう。イライラがつのる。私はしばらく公演の予定もないから、そろそろ「演劇禁断症状」も出てきているせいもあるだろう。アンのワークショップでセリフを少ししゃべったりするとちょっと落ち着いたり。

でも最近は、芝居をやっていない日常の生活こそ役者にとって重要だと感じている。ダンス・歌・中国武術などに通ってスキルを磨こうともしているし。この期間を大切に過ごしたい。

(あかね)

☆清木場直子的 普通平凡

清木場直子

寒い。毎日、本当に寒い。帽子、手袋、マフラーの完全防備!! ホホバオイルというワックスが、通常液体なのだが5度以下で、固まる。私の部屋、朝、毎日固まってる。最近、強い印象って「寒い」って、ことだったものですから・・・

観劇も映画も観てないので、もっぱら読書。過去に読んだ本を読み返す。私は、本を購入するときは、気持ちが非常に影響したものを買うらしい。で、

”「普通がいい」という病”

苦笑。なんででしょうかね・・・(笑)

精神科医が執筆ですね。この本の中に、言葉の垢 というものが出てきます。「普通」になれば「普通」に幸せになれる。普通に生きる ということには、偏った価値観がくっついているというのもだ。言葉の手垢とは世俗的な価値観こと らしい。

言葉っていうのは、非常に恐ろしいものなんですなと、言う点に注意しながら小説を読むとおもしろい。

お芝居は、観客としては絶対に本全部のセリフなんて覚えられやしないけど、自分がひっかかる言葉は必ず残る。残んない芝居は・・・つまらなかった。って。思うだけだわ。

(きよ)

☆成本千枝的 楽器練習

成本千枝

26日 ジャンべWS

今週もジャンべのWSへ行く。3回目。アフリカの方では、演奏、歌、踊りがセットになっているそうだ。だから、ジャンべは踊るように演奏する。太鼓が唄う。とても分かりやすい。あ、そういうことなんだ。楽器ってそうなんだ!と発見。そして、いくら早く、上手くたたけていても、その人から何かでていないとだめなんだそうだ。歴史がまだ浅く、こう!という決まりがないぶん自由。テクニックはなくても、何かがすごくその人からでていること。ぶわーっと。それが第一。うん、うん、なるほど。そうですね。その話を聞いて俄然やる気がでる。でも、上手くもなりたいのでこつこつ練習していこう。

(なるちえ)

(2008.1.30)

・*・*・*・*・

つねひごろ、公演がない期間の稽古って重要だと思ってる私です。本番で接する機会のないような不条理劇とかお笑いとかやれるし。どうなんでしょうか。いろんなことをやって欲しいもんです。(じんぼ)

前週