2007年12月第2週
12月3日(月)岡山市
倉敷や岡山でのプチ滞在は本当に癒される。毎日の移動と公演は、その土地の氣に馴染めないうちに演技が始まってしまう。アンの公演も、パリやアヴィニヨンに長く滞在して、そこで穫れた物を食べて、充分身体が練られてから演じられたのは本当に良かった。公演が成功で幕が下りたとき、やはり「演劇」は神様へのお供え物なんだなあという気がしてくる。「オセロー」の旅中、何度もお客様に「命をいただきました。ありがとう」という感想をいただいた。私たち役者は命の通り道。若い時には考えもしなかった。
4日(火)山口県柳井市
ここも美しい街だった。町並みが調えられていて、お祭りがあって、喫茶店の多い街はお客様がはっきりしていて明るい。芝居の出来も良くなる。
5日(水)佐賀県の実家
またまた帰省できた。親孝行してきましたよ。
6日(木)7日(金)広島市安佐南区
広島に戻って来た。こういうのも嬉しい。もう知った町並みを歩く。夜はロックバーなぞに行って楽しんだ。これでもかと健康的で美味しいものを食べてる。
8日(土)9日(日)山口県周南市
来週の今頃はもうこの芝居ともお別れかと思うと、不思議だ。東京に私の家があって、私を待っている人がいるという事が夢のように思い出される。心と身体にゆっくりとブレーキをかけて行く。
人間は常に今がずっと続くという感覚を持っている、という。明日を信じる事は難しい。
(みずき)
☆明樹由佳的 |
ミュージカル「GIFT」、開幕いたしました。ありがたい事に、大好評を頂いています。
稽古した。アンもよく稽古しますが、今回は本当に稽古した。もちろん、どんなに稽古しても完璧ということはないけれど、やったからわかる事がいっぱいあります。日々の細かな自分の状態の違い。恐れず、その日の芝居に乗っていくこと。テクニックは日常的な獲得がいかに大切か。役者は舞台をおりる日まで、日常の地道な訓練、管理が非常に大切だと、肝に銘じました。そして、アンも、頂いている仕事も、私は人生でやりたかった事を今やっています。なんと有り難い事か。感謝m(u_u)m。
(ゆか)
☆立花あかね的 |
桃唄309の公演が終わって一週間。ここ最近、公演が終わってからしばらくは、あまり人に会わなくなる。舞台でたくさんの人の前に立っていたので、しばらくは人前に出たくなくなるのかもしれない…。本を読んだり、アンの仕事をしたり、ちょっと外に出てライヴに行ったり…。
今週、由佳さん出演の『GIFT』が始まった。『GIFT』は、ただの夢物語ではなく若い人に「生きること」について問いかける緻密な物語だと思う。去年の初演と今年の再演はまたちょっと違う味わいがあるらしい。ミュージカル好きとしては、とても楽しみだ!
(あかね)
☆清木場直子的 |
人にもよると思うが、わりと自分でも気がつかないうちになんらかの気持ちをしまいこんでいて、それはそうしておかないとおそらくスムーズに生活ができないのだろう。役者はそういうものに敏感でむしろ常に考えていると思う。
なんでこんなことを思ったかというと先日友人のアロママッサージの練習台になったんだが、終了後なんか、なんかいつもと違うなぁ…と感じながら家に帰り、その日は、夜中3時までとにかく泣いた。いや、悲しいとか何か特別な感情じゃなくて、とても心が揺れて貯めてたのが出た感じ。マッサージは、直接触れるから余計になんだろうけど。音楽もわりと直接的に触れてくる。もっと演劇もそういうものにならないだろうか。
(きよ)
☆成本千枝的 |
今週観た芝居
8日 友人のでている「青☆組」の芝居を。
9日 明樹由佳さんの出演している「ギフト」へ。
(なるちえ)
オムニバス。最後の二組の父と娘の話を観て、亡くなった祖父と、実家に帰る度に変わっていく父のことを考える。帰りの電車でも思い出して切なくなる。この芝居を観なければそんな気持ちにはならなかったよなあ。観てよかった。
一緒にきていた友人達に、笑われるくらい大号泣してしまった。子供が、がんばっている姿を見ると泣いてしまう。そして、楽しんでいる出演者をみて、こちらも楽しくなる。楽しんだ。泣いてすっきりした舞台だった。
(2007.12.11)
むむっ、今週でみなさんの活動がひと段落のような・・・。いやいや、それぞれ、なんかやってるんでしょう。スケジュールください。(じんぼ)