2007年11月第4週
11月19日(月)岡山県倉敷市 倉敷市児島文化センター
瀬戸大橋を見下ろす超デラックスなホテルに案内される。瀬戸内海の絶景を眺めながら食事をした。「どんないい事したご褒美だろうね?」と蟹江一平君にささやくと、本日のランチを食べ終えた一平君はうふふと笑いさらに「カレー下さい」とウエイトレスさんを驚かせた。観客のノリは最高。
20日(火)福山市 リーデンローズ大ホール
またまた、居心地よいホテル。昔、怖い旅館での大部屋生活ツアーを知っている私は本当にびっくりする程の環境の良さ。このレベルを支えてくれている鑑賞会の事、もっともっと支えなくてはと思う。はっきり言ってこの小屋は良くない。演劇を求める人口がこれだけあるのに現代劇の劇場を持たない大きな都市の多さよ。
21日(水)22日(木) 広島市 アステールプラザ大ホール
美しい街だ。景色ばかりではない。あちこちに本来の意味で使用されている「平和」と言う言葉が行き交う私たちを浄化するようだ。言葉は使われ方で簡単に汚れる。言葉を洗って清める仕事が演劇にもあると思う。特に発語に関して、その国の言葉に対する責任が演劇人にはあるんじゃないかな?
妹が見に来てくれた。2人で外で食事するなんてあと何回あるだろう?思いきりの高級レストランに行ってやった!こういうテーブルマナーも、芝居で学んだんだなあ、あたしゃ。はったりをきかせた時にも確かに、「女優やっててよかった」と思う。実家に帰る。
23日(金)
実家で過ごす。食べ物は東京より遥かにおいしい。スーパーに並んでいるものがおいしい。東京のスーパーってどうして食品がおいしくないのさっ!
24日(土)25日(日)西大寺市民会館
仕込みや裏回り等、古い小屋ならではの不便さはあるが、観客と舞台の関係に置いては日本でも指折りのいい小屋だ。しかし、稼働率が悪く、多目的ホールに立て替えられようとしているらしい。多目的ホールでは演劇はできましぇん! その予算、稼働率を良くする為に使ったらどうですか?
今週も、おいしい贅沢なツアーでした。しかし、台本の方は難航しています。資料が思うように集まらないのと、集まった資料が私の都合によくないんです。
(みずき)
☆明樹由佳的 存在理由 |
12時半から発声をして、13時から20時半頃まで、ほとんど休憩もなく稽古してます。みんな、出番のないときも人の芝居を見て、動ける雰囲気の時は(シリアスなシーンも多いので)片隅で振りを確認したりして、めちゃ緊張感のある稽古場っすよ。
今日から毎日、12月7日の初日に向け、通し稽古があります。しかし、こんな風にやっていると、もっともっと欲も出てきます。振りは正確に。しかしまだ体に染み込んでない。二階で踊る時は、びびってミスったりします。ちゃんと芝居ぶりなので、もっと感情入れたいし。母親役の部は、とりあえずOK頂いたけど、もっと出来るはず。どの部分を膨らませればよいか、考えています。昔水木さんが言っていた。「その人がどんなコップで、どんな風にお茶を飲むのか…とか、どう生活しているか、いっぱい考える。」今は、セリフをこねるより、息子との関係が磨耗しないように、そういう事をドンドン考えるときかな、とも思う。アンサンブルでも、宗教勧誘のおばさんとか、忍者とかもやっていて、履歴書とかみんなで作ったのです。ふりじゃなくて、ちゃんと“その人”としていたいぞ〜。
まだまだ全然です。アンサンブルが背景に見えるか、個人の集合に見えるか、実は作品を左右すると、ミュージカルを見に行って思うので、是非そこに届きたいと思って頑張っています。
(ゆか)
☆立花あかね的 体力勝負 |
11/21(水)より、いよいよ劇団桃唄309『三つの頭と一本の腕』が始まった。全15ステージ。ビデオ撮影のためだけのステージもあるので、実質16ステージ。ゲネもあったので、22(木)以外は、26(月)まで怒濤の昼・夜2ステージが続く。
今回の芝居は、非常に集中力を必要とする。役者のアンサンブルによって成立している芝居なので、ちょっとしたセリフのミスが相手役のリズムを崩してしまう。ちょっとした波紋が大きな波紋に…。「はっ。ミスしてしまった」と動揺してしまうのだけど、動揺しているヒマはない。セリフ量も多いため、あごの筋肉も大切。12/2まで。体力勝負だ!
(あかね)
☆清木場直子的 身体歓喜 |
今週は、ひしぶりに舞台を観に行く。あかねちんとなるちえが客演している舞台。一番前に誘導され 「ここ絶対いるのがわかっちまう!」席に座る。
なんかメンバーの二人が出ているのって単に知り合いの舞台に行くより少しドキドキするのと恥ずかしさがある。ひしぶりに触れた演劇。こういう感じだったけなぁ。て、不思議な感じだった。
さて私自身はひしぶりにヨガに行き、固くなった身体に苦笑いだ。ぷるぷるしたりしたが、動した身体は非常に喜んだように思う。感覚は鈍る。鈍らせたくない!
(きよ)
☆成本千枝的 基本丁寧 |
劇団桃唄309「三つの頭と一本の腕」21日より本番はじまる。12月2日まで、2週間ほどの公演。週末は昼夜公演が4日間続く。
劇場に入って気付いたこと。乾燥により、喉がカラカラになる。うれしいことだけど、天気がよい。外が乾燥し、暖房で乾燥し。セットに竹やウッドチップがあるからなのか、とにかく渇く。対策万全にしなければ。
後、これも気付いたいたこと。今回、背中が固まってしまっている。クールダウンとアップを丁寧に行わなければ、動かなくなってしまう。両方基本的なこと。基本を丁寧に確実に行っていこう。動け〜!と気合いをいれて。
(なるちえ)
(2007.11.26)
桃唄、見ました。桃唄を見るのは3年ぶりぐらい(あとスカパーでも見た)。相変わらず、長谷さんのホンは取材をベースに、もっともらしいウソ(創作)を丁寧に入れ込んでいる。だけど、人物関係とか地理とか、複雑すぎて「図が欲しい」と何度も思ってしまう。コトバ(音)だけじゃ理解できん私。まあ、昔から長谷さんのホンはそんなだった。あかねさんと成本さんは、ナチュラルな芝居の要求にきっちり応えていた。やるべきことをきっちりやってた感じ。ふと、こういう芝居ではキャラとか作って、余計なこととかやっちゃいけないんですかね?・・・と思った。そういうの期待したんですが。つうか、いつもそういうの期待してしまう私。ホンじゃなくて役者見ちゃうからなあ。(じんぼ)