2007年10月第2週
ミュージカルの稽古やってる由佳。桃唄309の稽古中のあかねちゃん&なるちえ。充電の清木場ちゃん。加藤健一事務所で稽古中の私。しばらくはバラバラのアン。しかし!
来年の企画会議が遅ればせながらやっと始まった週だった。韓国からも、「来年、ど〜すんだ?」と急かされ始めていた。来年は日本の劇団とももっと絡みたい。
ところで、役作りなんですが、日本で先生のいない私は洋画の諸先輩の演技から学んでいる。今週、コマ送り、スロー、繰り返し見たDVD。
「21g」 ナオミ・ワッツと シャルロット・ゲンズブール(んまあ、おおきくなって…)ふたりの汚れっぷりが見たかった。日本の女優さんたちって、自分を汚すのが下手ですよね?…というよりうまく汚してくれる演出家や汚れを受け入れる観客のこともあるでしょうけど、まず自意識の持ち方の洗練が向こうの役者さんとはすごく違うと思う。
「オール・アバウト・マイ・マザー(また?)」セシリア・ロスの悲しみの超え方。次々襲うショックをどう演じ分けるの?どういう段階で?…しかし、「21g」と混ざって仕方なかった。この映画は’98年、「21g」は’03年の作品。日本とはかなりなずれがあるけれど、臓器の提供って、生きる意味の新しい捉え方として、すごく身近に感じている。
「プラダを着た悪魔」メリル・ストリープの若手ブリーチ術!あっけにとられてるって演技はいつもお手本です。ちょっとクサいところがわかりやすい。演技とは関係ないけれど、この手のラストシーンは何かがっかりです(ハル・ベリーの「チョコレート」は例外)。しかも日本映画にもすごく多い。そんなに「話をまとめ」たいですかねえ?
「ドッグ・ヴィル(また?)」ニコール・キッドマンの考る演技、人の話を聞きながら心が変わっていく様子。素直で頭よさそうな好感キャラ。ジョブハン・ファロンの存在感。……存在感ってなんでしょうね?ジョブハン・ファロンはすばらしいお手本。
「隠された記憶」ジュリエット・ビノシュの興奮の仕方、キれかた。私は仏女優のこの手の演技が特別に好き(シャルロットもそう)。これはキムラ緑子ちゃんとも話したことだけど、キれる演技をする時、俳優ってちょっと陶然としちゃうんです。私はそれが鼻につく演技を見た時、本当に恥ずかしくてぞっとする。気をつけなくちゃ気をつけなくちゃ、ぞぞぞ。
というわけで研究週間でした。
(みずき)
☆明樹由佳的 試演実習 |
ワークショップづいています。先日水木さんも行った、福島いわき市でWSしてきました。簡単にいうと、受講者がWSを組み立てられるようにするためのWS。
一時間ほどのサンプルWSを体験してもらい、それを分析し、アレンジして、どんな現場に使えるか議論しました。ふ〜。なんだか教育実習を思い出しました…。劇団四季に入った一年目、まだ大学四年生だったので、休んで小学校に行きましたがな。私一応教育学部。朝早く、劇団にいる同期におくれないように、教室で発声練習する私を、みんなは胡散臭く思っていたことでしょう…。
受講者からは、医療の現場で使えるかも、とか、親と子のコミュニケーションをよくするのに使えるかも、などなどいろんな案が出され、アレンジのリクエストがありました。しかしアレンジしながらも、自分の立ち位置はたいして変わらないのだということを再確認。人と人のコミュニケーションの何を自分が大切に思っているかということね。提案して、でも提案を頂ける、これぞWS。ありがとうございました…。
(ゆか)
☆立花あかね的 参考試演 |
毎週土曜日は、ジェストダンスレッスンとワークショップ。アンの公演がない期間にメンバーが集まり、レッスン参加者の方と共に技術を高め合う貴重な曜日である。
来年のアンの公演について徐々に決まりつつある。来年は、ジェストダンスレッスンに参加者のチームである アンテリア の公演とアンの本公演をやる予定である。アン経理担当の私は、清木場ちゃんを相談役に予算表を作り始める。予算表を作り、具体的な数字を見ると「おぉっ。公演の準備が始まった!」と実感するのは、私が経理担当としての職務が身に染みついてきた証しだろうか…。
そして、桃唄309の方はキャスティングが固まり、稽古の段階が進んだ。桃唄は、アンとは違い、宛て書きではなく、出来てきたシーンを違う役で何回か演じてみてキャスティングされる方法である。いつもとは違い、様々な役を試すことができ、しかも同じ役を違う人がやるのを見ることで違う視点を知ることができた。さぁ、これを生かして稽古にのぞもう!
(あかね)
☆清木場直子的 有閑試演 |
久しぶりにアンのワークショップ。と、いうことは久しぶりにセリフを口にした。8月にやったWS以来です。みんなと違い私は、客演していないので毎週土曜日のジェストダンスからワークショップだけが演劇の時間。もちろん家でできることもあるけど、人前でやるのとはやはり違う。多分誰よりも時間の流れがゆるやかに流れている。なのでいろいろ考える時間ができる。その時間とみんなの来年のことを考える速度が違うため、少々戸惑い気味。
歳かしら…。スピードをあげねば!
(きよ)
☆成本千枝的 試演整頓 |
6日 午前ジェストダンスクラス
振りの間をうめる。自分で、自分の。実感を持って。
午後アンのWS
午前のジェストダンスの歌詞を読む。違和感がある。次に台詞が配られる。二人でのやりとり。
夜 11月に客演させていただく劇団桃唄309の稽古
複数でてくる場面、話がどう転がっているかわからなくなる。ん?と思ったら終わってしまう。
頭の中が混乱している今週だった。整理できてない上に、次の事柄がきてよくわからない状態になっていた。これではだめだ。紙に今の状態を書き出してまとめてみる。頭を整理して、切り替えて、来週頑張る。
(なるちえ)
(2007.10.10)
ああ、そうか。来年、アンはいろんな劇団とネットワークできればいいんじゃないのかしら。アンと混ぜてみて、うまく溶け合うとこって・・・どこかなあ?(じんぼ)