2007年10月第1週


コミックポテンシャルの中の小さなシーン。熱いヤカンに触ったことを喜劇的に表現する、大げさな表現と小さな表現を、加藤さん演ずるディレクターが忍が演じるロボットに教える。「絶対やってはいけないのは、中くらいってヤツだ。」そしていかにも熱そうな演技をする。そして「このやけどの痛々しさが余計だ。そんな芝居は火あぶりにされるジャンヌダルクを演じる時までとっておけ」

悪に心を明け渡した人間や、堕落した人々。ネガティブなキャラクター「悪役」や「汚れ役」を喜劇的に演じるとき…、やはり楽しんで演じることが必要なのではないかな? どう楽しむか…

悪役や汚れ役の私は、喜ぶ。「私はそうじゃない。私は役と違う人間だ。私じゃないことを演じれば役になる。」「不幸はプロセニアムのこっち側に私たちが引き止めておくから、どうぞお客様思いっきり安心して笑ってください」

「ドリル魂」久しぶりの扉座を見に行った。「あなたはそうじゃない」ことを知り合っている親しい仲間とやる喜劇はますます観客を安心させて、喜ばせる。

(みずき)

☆明樹由佳的 必要性

明樹由佳

24日

「声をあげよう女の会」イベントのリハ。蛇味の生伴奏だったので、音とダンスを合わせる。構図決め。無駄なく進むよう、頭の中でシュミレーションを繰り返して臨む。緊張します。ほんの七分の作品だけど、責任を負うことで鍛えられる。

25日

同じ事務所の俳優の初日を見に行く。ミュージカル。事務所の社長は系列会社の社員たちに、なるべく仲間の舞台を見に行くよう勧める。終演後、デスクの人も、ライブハウスのスタッフも一緒になって芝居の話しで盛り上がる。

26日

やはり同じ事務所の俳優の初日を見に行く。コメディ。劇団の主宰はマスコミでかなり売れているコメディアンの方だが、彼が劇団を続けている意味がよくわかる。

27日

いつもアンのWSに参加している金子氏のゲネプロを見に行く。アンの舞台にも鋭い評論をくれていたが、いつの間にか劇団を立ち上げていて、今回は第3回公演。約二時間を引き込まれて見る。大したものだ。夜、NNTのレッスンに来日しているローナ・マーシャルさんのレクチャーに参加。

28日

昼夜と、先日アンを見に来てくださった知人の舞台観劇。

29日

イベント本番。10〜11時まで舞台稽古をさせてもらい、空間になれる。なれられたかなぁ…。瞬発力が付きます、こういうの。あっという間の本番でしたが、他のパフォーマンスをたくさん見られてよかった。何のためにこうして主張するのか。なんのために演劇するのか、このことが最も大切だと、再確認。

30日

劇団劇作家のリーディングでご一緒した、鈴木里沙ちゃんが出ている扉座「ドリル魂」を観劇。里沙ちゃん、アン見に来てくれてありがとう。

今週は6本見ました。これだけ続けて見ると、ほんといろいろなものが見えます。今週最後が「ドリル魂」でなんかふっきれました。私にはやっぱり演劇が必要!

(ゆか)

☆立花あかね的 体験報告

立花あかね

9/29、「今、語り描き 写し歌い舞うとき」〜声をあげよう女の会〜に、ジェストダンスワークショップの参加者で構成されるグループ“アンテリア”で参加。

〜声をあげよう女の会〜は、2004年、イラク戦争に自衛隊が派兵されたことに対して「反対の声をあげよう」と、女性たちが呼びかけあって立ち上げた会 で、今回はこの会に賛同するグループがあらゆ るパフォーマンスをリレーした。

今回、アンテリアは時間の関係で1曲しか踊ることができず、始めてジェストダンスを観ていただく方にとっては「なんだろう?この踊りは」→「ああ、ジェスチャーのダンス!?」→「踊りで戦争に反対するメッセージを表現してるのか!」と、少しわかって頂いた時点で終わってしまったのでないかと思う。でも、少しでもメッセージを伝えることができたならば、とても嬉しいのだけど。

そして、他に参加された方のパフォーマンス(歌、詩の朗読、講演など)を観て、様々な方が多様な想像力を使って活動されている様子を知ることができ、貴重な経験をした1日でもあった。

(あかね)

☆清木場直子的 平衡感

清木場直子

9月24日

29日のイベントで踊る為蛇皮線チームと稽古。全員で18人(だと思う) 人数が多いとそれぞれの集中力の時間帯が違うように思えた。

さて、29日。普段の生活に追われていると、この会で話が出ていたようなことなど…つい考えないようになる。過去にあった戦争のこと今行われている戦争のこと。思っているだけでは、Yesと同じことだと言っていた。時々こうやって立ち止まって考える機会があるのは大切なことだと思う。しかし、偏らずバランスのよい視野を持つことは本当に難しいことだ・・・

(きよ)

☆成本千枝的 表現欲

成本千枝

29日 第8回 表現者はリレーする 『今、語り描き写し歌い舞うとき』に出演。ジェストダンスチーム「アンテリア」で踊る。生三味線、生歌、そして・・・明るい。講演でよく使われる会場とのこと。そのままの照明なので明るかった。今まで踊る時は大体暗かったり、照明が変わるので、今回午前中の舞台を使った稽古の時、明るさが新しかった。どんな風に見えるのか、個々が練習しているとき客席から見てみた。舞台の色もあるだろうが、さまざまな明るい衣装を着た二十名ほどの女性達はきれいだった。個々がそれぞれの色で踊るとまたぐっとおもしろく、見所満載だろうなと思いながら・・・

自分の身体のこと。とあるダンス教室のコンテンポラリークラスに参加。コンテンポラリー初挑戦。自分の身体が重い。動かせるところと動かせないところの差がある。偏っている。もっと自由に動かせるようになりたい!

(なるちえ)

(2007.10.1)

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水木さん出演の「コミックポテンシャル」は東京公演の初日はもうすぐです。本多劇場で10月24日初日・・・知らなかった(^^;)(じんぼ)

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