週刊小丸


No.76(10/6〜11/14)

10月6日〜11月14日

■PSの「ディノクライシス2」終了。面白かった。

■「ネット通販」のシゴトをシメキリの1ヵ月後に下版した。

■スズナリ九龍城のメイキングビデオが完成した。ほんとに完成度が高い。CGのクオリティも高いんだよなあ。このレベルで勝負しないとなんないんだよなあ。

■週刊FSTAGEで扉座の取材に行った。厚木の公演も見た。

■ビデオで「シュリ」を見た。めちゃめちゃ面白かった。びっくりだよ。

■映画「ホワイトアウト」を見た。古い。

■ビデオで「金融腐蝕列島」を見た。企業とヤクザとの切れない関係はうまく描けていたけど、映画としてはいまいちかな。

■キャブドライバーを見た(駅前劇場)。やっぱり面白かったよ。本番中、最前列の客の携帯が鳴りやがったので、むかついて「えんぺ」で文句言ってきた。まったくもー。

■小丸オンライン第3回公演が駅前劇場に決まった。来年の9月だ。9/5〜9。

■胡麻塩玄米舎第2回公演の照明&舞監。11/2仕込み、11/3〜5本番だ。毎日飲みすぎた。芝居は好評だけど、なんか不満。ありがちの芝居だもんなあ。こんなんでいいのかなあ。大ちゃんの才能はすごいのになあ。こういうの「忸怩たる思い」ってのか。

■にんじんボーンを見た。素晴らしい出来。村上マリコ作品では一番じゃないのか?

■カクスコ解散を知らなかった。がーん。すごく衝撃。1万人も動員する劇団になったのに、東京郊外に家を持てない演劇の現状にがっくり。なにも大分まで引っ込まなくても・・・。

■「東京アンダーワールド」を読破。すげえ面白い。燐光群あたりが舞台化しないかなあ。スコセッシで映画化されるみたいだけど、やっぱ日本がやらないと。やれる度胸は燐光群ぐらいしかないんじゃないのか。

■「渋谷系ネットビジネスの「正体!」を見た。」を読破。やっとネットベンチャーとヤクザの関りを把握できたよ。その後の「サイゾー11月号」も参考になった。

■デビット・フィンチャーを見直す。といっても、持っていたミュージック・ビデオだ。スティングとポーラ・アブドゥルだ。いいよなあ。近いうちに「ファイトクラブ」と「セブン」は購入しないとならんだろうなあ。中古でいくらかしら。

■ポケの一人舞台@東中野エウロスの顛末(私は照明)

11/13(月)

10:00 小屋入り(東中野エウロス)

すぐに仕込みを開始。照明は私一人。音響さんも一人。装置を賢弥と橋本佳代子とスライドプロジェクター係の松川くんの3人で。

で、最初っからトラブル。この「ポケの一人舞台」はタップとアイリッシュダンス(「リバーダンス」もの)があるので、舞台にコンパネを敷き詰めるのだが、前日搬入しておいた「コンパネ」が、ただの薄いベニヤだったのだ。賢弥も呆然。ポケがダンスチームに手配しておいたのだが・・・。

で、実際に舞台のパンチの上に敷いてみると、ドスドスッて音になる。ポケは頭を抱える。しかし、これしかないのだからと、賢弥はガンガン敷いていく。

こういう状態でも賢弥は何も考えずに動くんだから、舞監の資質がないよなあ。12時までに仕込めるか不安で一人でてんぱっている私だが、「おいおい、ちょっと待てよ!」と口を挟む。「その音は、タップになってないよ。」と。今からコンパネを調達する手段はないのか、と提案。事前に近所の材木屋の位置を賢弥は確認していなかった。材木屋と電気屋と文房具屋の位置は重要なのに・・・。

10分ぐらい作業を止め、頭を使う。で、舞台に敷いてあるパンチをはがしてみると、その下にも黒パンチが。パンチの2重バリだったのだ。上のパンチをはがし、そこにベニヤを敷いてタップしてみると、ドスドスよりは、ちょっとだけ、コツコツ音が混じる。ポケはそれで妥協するという。まあ、ドスドスよりはいいだろう、ということで、私もゴーサイン。

舞台に敷いてあったパンチを剥がしたけど、翌日のバラシの後で、もう一度貼らないといけないことになる。そんな時間、ないのに・・・。しかし、この際、バラシのことは考えない。

こんなトラブルは、この後起きる大トラブルの序章にすぎなかった。

11:40 照明吊りこみ終了 パッチ開始

12:00 シュート開始(いつものように蛍光灯をつけたまま)

12:50 シュート終わり、昼飯

13:15 場当たり開始

15:30 スライドトラブル

この「ポケの一人舞台」は14個のネタが音楽とスライドに挟まれて進行していく。一つのネタが終わったら、暗転し音楽がかかり、スライドが点灯して、文字のフォローと、次のネタのタイトルが表示されるのだ。その大事なスライドが点かなくなった。 スライド担当の松川くんは、普通の役者さんであり、スライドの専門家というわけではない。スイッチを入れると、ファンは回るのだが、ランプがつかなくなってしまったのだ。原因不明・・・。私がチェックしてみるが、まあ、可能性としてはランプ切れしか考えられない。「切れたんじゃないのかなあ。どうも、そんな感じだよ。」

そしたら、橋本佳代子がケータイで104に電話し、メーカーのコダックの電話番号を聞き出す。で、すぐにコダックに電話する。コダックに型番を伝え、原因を尋ねると、「おそらくランプ切れでしょう」と言う。で、替えのランプの販売先を尋ねる。東京では「銀座さくらや」というとこでしか扱っていないが、「在庫があるかどうかわからない」という。在庫がない場合は「取り寄せ」になるとか。そんなヒマはない。で、相談して、他の原因は考えられないようなので、とりあえず、その銀座さくらやの連絡先を聞き出す。すぐに銀座さくらやに電話した。在庫を確認すると、「ある」という。で、スライド担当が機材を担いで、銀座に向かうことにする。時刻は15時45分頃だった。

1、ほんとうにランプ切れが原因だろうか?

2、替えのランプ代の6000円+消費税だけを持って松っちゃんは銀座に向かった

3、しかし、この日が月曜日・・・平日で良かったよなあ

4、スライドがない状態で、場当たりをやって、意味があるのか?

13:50 場当たり再開

スライドがいないけど、照明も音響も転換をやる舞監の賢弥も、もうそれどころじゃない。しかし、今回、「ポケの一人舞台」は3回目にして初めて音響さんをプロに頼んだんだけど、マジで幸いだったよなあ。いつものように役者がやっていたら、パニクったろうに。

17:10 場当たり終了

目標は16時終わりだったんだけど、押しまくった。

で、本来ならここでゲネなのだが、さすがにスライドなしではゲネはできない、と私が主張。ネタとネタのインターバル中に次の明かりを作らねばならない私は、スライド時間で間に合うのかは、流れでやらないと全くわからないのだ。が、この日の開場時間は19時。芝居の上演時間は約1時間30分。なので、タイムリミットは17時半なわけだ。

が、私が提案。「開場を遅らせるとして、19時15分までは大丈夫だよ。とすると、ほんとうのタイムリミットは17時45分だ。」

ということで賢弥が松川くんに電話。1時間以上たってるので、もうじき帰ってくるんじゃないのか・・・が、ちょうど銀座を発つとこだった。なんで遅れたかというと、「カメラのさくらや」を銀座で探していたんだとか。その「さくらや」と「銀座さくらや」は違ったのだった。

が、17時15分に銀座を発つなら、ギリギリ30分で東中野の戻って来れるかもしれない。とりあえず、待つことにした。で、その間に、ゲネの後にやろうと思っていた照明の直しを開始。

17:40 松川くん帰還

銀座でランプを交換してもらったら、問題なく点いたらしい。で、確認したら、問題なく点いた。で、すぐに準備。が、スライドの並びを確認したりしていて・・・

17:50 ゲネ開始

19:05 ネゲ終わり

一部のネタをはしょってもらい、超スピードアップでやったので、1時間15分でゲネは終わった。裏方的にはすべて確認できたので、問題ない。

すぐに開場準備へ。

19:20 開場

19:38 開演

21:04 終演

奇跡的に、ノントラブルで終了。お客もほぼ満員。と言っても、エウロスのキャパは56席。

終演後、大ちゃんが来ていたので飲みに行く。窪ちゃんも来ていたけど、帰ってしまった。芝居的には好評だったので、とりあえずほっとしたよ。午前1時に解散。大ちゃんの出演交渉、失敗。来年3月に芝居やるんだって。ざんねん。

(つづく)


一覧へ