週刊小丸


No.68(6/6〜6/12)

6/6

今平の乳もみシーンをやってみる。難しい。台本にはこう書いてある。

今平 (だまって布施の手を握り、身体に当てる)
布施 (手を上にずらし、胸をもむ)
今平 (なんかやる)

この今平の「なんかやる」が大問題で、中途半端なリアクションなんだもんなあ。受け入れたんだったら、やりようがあるだろうに。

だいたい、布施が照れ過ぎ。周りも笑いすぎ。オレもにやけすぎ。すみません。

この日の稽古で、とりあえず全部のシーンをやってみた。本役がいなくて、代役でやったシーンもあったけど。で、これを前提にカットするのを決める。40頁中10頁をカットしないとならない。大変だ。

ここの発言を読んだ細田がびびってた。まあ、頑張ってもらうしかない。ってゆうか、別の芝居を求めている私が、それを引き出せないと、話しにならない。それをやれると思う。もちろん、時間的な限界はあるんだけど。

6/7

撮影は23日(金)に決定。2シーン、20カットぐらいだ。画コンテとタイムテーブルを作らないと。セット図もだ。

賢弥がデジカムの説明書をようやく持ってきた。iリンクのこととか、ようやく見えてきた。明日(木曜)、ビデオキャプチャーボードを買いに行こう。CCDを5台も。ワイヤレスカメラも買いたいなあ。

近所の古本屋に「ドラゴンヘッド」が350円(4割引)で売ってた。現在、5巻まで。自衛隊が出てきて、とんでもないことになっている。大地震以来、数週間が経過している。

今回の「CUBE」は、最初の人が閉じ込められてから数時間後の話し。3時間後、ぐらいからスタートし、リアルタイムで2時間ぐらいが経過する。途中、20分ぐらいがカットされるので、芝居自体は1時間40分。

時間がたてば、派閥とか、人間関係とかが生じるだろうけど、その前の話しなんだ。人間関係とか、やりだしたら大変なことになるもんな。

賢弥の登場を作り変えた。ちょうどデジカムの説明書を持ってきた賢弥に渡した。

6/8

予約状況を確認。全然余裕なので、追加公演はいまんとこやらない。

公演の企画書を作成。今ごろ作った。出すとこって2〜3箇所だもんな。今回はそれほど重要じゃないわけで・・・。でも、次回公演を決めるのに必要だろう。

稽古。オープニングからやってみる。いよいよ2周目のスタートだ。今平・町田のシーンは、まだまだ何をやっているのか不明。目標の2割であることに変わりはない。ただ、前にやったときよりはアップしていた。いろいろ動きもつけてみて、方向を出す。このままでも5割ぐらいまでは上がりそうだ。

どやどやと6人ぐらいが登場し、舞台に16人が溢れるシーンをやってみた。芝居になってない。とほほ。全員の立ち位置を決めてみる。この状態で芝居をするつもりはないが、とりあえず位置決めの必要性は感じたのだ。ちょっとマトモになった。

細田・大島・塚本・今平・安伊子と飲みに行く。細田の芝居、安伊子のキャラクターなどを話す。細田はほんのちょっとだけ方向が見えた。が、点が取れる状態にはない。ここからスタートだ。

今、点を取れるのは布施・塚本・安伊子・藤井の4人。で、もうちょっとで点が取れるとこにきそうなのが関田・大島だ。大島は、私の信頼がゼロなので、もうちょっと様子を見ないと、点取りシーンを作れない。

で、問題はその下であり、町田・今平・細田・伊藤の4人が一人でも点を取ってくれればと思っている。こいつらの出来次第で、平均が決まるんだもんね。今週から来週にかけては、こいつらに注力する。その後は、点取り屋たちを伸ばすことに集中する。

6/9

朝、この掲示板の登録料を振りこむ。とりあえず1年契約だ。旧掲示板はライブラリ状態になるかもね。絶対にこっちのほうがレスポンスいいんで・・・。

午前中、ちょびっと仕事する。

午後、中野経由で、「トリのマーク」公演への折り込みチラシを持って神楽坂へ。会場のアユミギャラリーがわからず右往左往。

飯田橋まで歩いて移動し、秋葉原へ向かう。フナイのCCDカメラ4台を購入。1台7000円の安物。大丈夫か不安。で、その後、ワイヤレスのカメラを物色。CCDと受信機のセットで五万円。しかし、今回はたぶん、出番ないだろなあ。当初の予定では、部屋の移動とかをワイヤレスカメラで見せるつもりだったが、美術が変更になったので、いまんとこ出番ない。

ラオックスComputer館に行き、HDDとビデオキャプチャーボードを見る。週刊アスキーの特集によると、やっぱりWindows98じゃだめで、98SEというのが必要みたいだ。で、98SEを探すがどこにも売ってない。SEってのはシステムエンジニアとか、そういう特別なものか、と不安になる。きっと高いんだろう。また出費が・・・と悩んでいたら、ふと、張り紙に気づく。SEはセカンドエディションだとか。98をちょっとだけ更新したみたいだ。で、MSのHPで申告すると、1050円の実費で貰えるらしい。なんだよー。早く言えよー。

14時。衣装お手伝いの相良ちゃんと秋葉原の問屋街のバーゲンを見に行く。が、雨のせいで盛り下がっていた。目に付いたものも大人向けばかり。しょうがないので、池袋に移動し、ユニクロ、ライトオンなどを物色。いろいろ見たが、ユニクロのやつが1番良かったので、試しに1着購入。これとうちの近所のドンキホーテにあった1580円のやつとを比べ、決定する。

池袋から新宿に移動。ヨドバシカメラで20GBのHDDと、ビデオキャプチャーボードを購入。週刊アスキーに6種ぐらい載っていたが、私の希望のものがなかったので、不安はあったが、知らないやつを購入。大丈夫か。まあ、こういう経験は何度もしてきたが、なんとかなったものだ。

新宿から重い荷物を抱えながら、中野経由でチャリで帰宅。すぐに稽古場へ。

みんなが登場した後の、小さいバトルから全体バトル、そして最初の犠牲に至るところをやってみる。今平、大森、越田が欠席。

最初の小さいバトルが、いまいち盛りあがらない。バトルってぐらいなんだから、お互いに思いをぶつけあうはずなのだが、思いが全然表に出てこない。がんがん直す。また、みんなで言い合うところも、地味な芝居になっていて、前に出てこない。びっくりするぐらいつまんない芝居だ。なんで、こういう地味な芝居をやるんだか。小手先の説明芝居だ。

確かに、前週の最初の読み合わせの時は、意味を理解してもらうため、間を取った説明芝居を認めていた。みんなホンを読んでいたんで芝居になってはいなかったが、それはそれで必要なことだった。で、いよいよ今度は芝居なのに、上げて行こうという意志が働いていない。まるで、こういう説明芝居が正しいと思っているかのよう・・・。ちょっとびっくり。

いつから演劇は、台本を語る芝居になったんだろう。なんか、そういうのが芝居になってるよなあ。こういうとき、十六夜社のやつらがいれば変わるんだろうが、なんせ大島だけだし、大島のセリフってほとんどないから・・・。

しょうがないので、いかに間違っているかを説明した。これじゃ寝るぞ、と。

土日は稽古がないので、月曜までに、バトルを成立させる芝居を作ってきてくれることを期待しよう。

昼間、相良ちゃんと今平・布施のエッチなシーンについて話していて、どう展開すればいいのか思いついた。やっぱ、押し倒すしかないんじゃないのか。それでめでたしめでたし、だよな、うん。

夜、HDDのインストール。内臓HDは4ギガだが、外付けで20ギガが手に入った。あとは、98SEを導入し、ビデオキャプチャーボードが乗っかればオッケーだ。はたしてうまくいくでしょうか。

フナイのCCDカメラをチェックしてみる。十分映っていた。

6/10

なわけで、マイクロソフトにFAXを送り、ゼニ払うからセカンドエディション送れとお願いした。あとは黙って2〜3週間待っていればいいわけだ・・・待ってられっかい。

ということで、別のルートでナニをナニしてしまいましたとさ。

夜、ビデオキャプチャーボードを導入し、ソフトをインストールし、賢弥のビデオから稽古風景を数カット取りこみ、クロスフェードでつなぎ、最後にタイトルをフェードインさせる、というのを作りました。細かいタイミングまで編集するのはこれからですが、とりあえずできましたとさ。よかったよかった。

目が痛いっす。なので、もろもろへのコメントは明日ね。たぶん。

6/12

この日の稽古はターニングポイントになる予定だった。つまり大島とある役者の役を交換する予定だったのだ。二日間悩み続けて出した結論だった。なのに・・・。

その可能性は前からあった。もともと大島は才能のある役者だ。だけど、ほんとだめになってるので、今回まともなセリフを与えていない。が、稽古の過程で、徐々に良くなってきていた。なので、問題のある役者と代える可能性が高まっていたのだ。代えるよりも、大島のための新しいシーンを増やすことも考えていた。

金曜にKinjiさんの感想も聞いていたので、その影響も大きいかもしれない。むしろ、それが障害になった。つまり、自分の意志なのか、Kinjiさんに言われたためなのか、とね。数日以内に、大島の役交換、というのは起きていたとは思うが、それが月曜に早まったのは、必然なのか、それともKinjiさんのせいなのか、とか悩んでいた。もし、Kinjiさんの意見がなければ、もうちょっと遅れたかもしれないんで、このタイミングは正しいのかどうか・・・。

早まるほうがいいに決まっている。変わるのであれば、ね。でも、代えられた役者のモチベーションが下がる心配もある。十分に稽古していない状態で、「代えられちゃった」と思うかもしれない。その意味では、もうちょっと稽古してから、というのがありそうだ。そのタイミングを探していたとも言えるのかもしれない。が、結局、月曜にそれを実施することに決めた。「モチベーション」よりも「作品」を選んだんだ。なんだ、俺って作品至上主義かよ・・・。(いやいや、モチベーションを重視してます)

で、肝心の月曜。大島が稽古に来なかった。おいおい。シャレにならん。元役で稽古を始めた。ので、結果的にはカレにいっぱい稽古してもらったことになった。やっぱりやばい状況には変わりない。結論が一日延びただけかも。でも、大島にやりきれるのか、不安も大きい。やってみないとならない。やってみて結論を出す。おかげで火曜にもう一度やらないとならない。スケジュールが崩れた・・・こういうのって、運だよなあ。演劇の神様のイタズラとしか思えない。受け入れましょう。

稽古の中で、安伊子と塚本のキャラがだんだん明確になってきた。特に塚本が稽古中に質問してきたおかげで、こいつの位置付けが明確になった。予想もしていなかったコトバば飛び出してきた。ピエロなんて・・・ほんとかよ。

(つづく)


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