週刊小丸


No.67(5/30〜6/5)

5/30

朝、週刊FSTAGEを更新。が、更新したことをメンテ担当に伝えるのを忘れたので、翌日まで公開されてなかった。とほほ。必死で更新作業したのにぃ。

でもって、台本を直す。塚本の登場シーンを書き換える。が、うまくいかない。2ページぐらいになってしまったが、それでもいまいち。仕方ないので、3分の1に削って提出。やたらと時間がとられてしまった。稽古の中で変更することになるかも。

結局、10ページまでしかいかなかった。これは全体の4分の1のつもりだが、もしかすると3分の1かもしれない。やばいぞ。後半の展開が急になるかもな。

稽古場では、新しく書いた台本を渡して、パートごとにやってもらった。が、昨日の塚本の代役芝居が面白く、台本を書き直すことになったことを説明し、何人かに布施・安伊子のパートをやってもらうことにした。大島や細田、橋本の可能性を見極めたいということだ。

細田はこの布施・安伊子パートのような芝居はやっぱり苦手だった。でもって、大島は相手のセリフを全然聞かずにやっていて、だめだった。橋本も、特別ななにかはなかった。この日、安伊子が休みだったので、その後も橋本に安伊子役をやらせたが、テンションは低かった。

藤井、関田、塚本、大島などの登場シーンをやってみる。軽くさらってみる程度になった。大島が変に考え込んでいるのが気になったが、二人芝居よりはずっとマシだった。一人芝居ならまだ可能性がありそうだ。コミュニケーションとれないんじゃ、どうしようもないけど。使い方次第ってことか。

稽古の後、今平・塚本・細田・大島らと飲みに。相変わらず、大島がつまんないことで悩んでいる。また、笑いの部分を削ったほうがいいのではないかと言い出した。がっちがちのハード芝居をやりたいんだと。それが趣味にならなけりゃいいんだけどね。

ま、難しいところだ。前半のゆるい芝居が、後半でどれだけハードになれるのか。で、そこがうまく繋がるのか・・・。台本と演出が負担すべき部分でもある。・・・あせるぜ。

5/31

台本は22頁までできた。ゴールは40頁。前半よりはVer.1.1が生き残るんで、明日中にできあがるかもしれない。

ロケ場所を検討。町田んちの倉庫は、ちょっと無理そう。どこにしようかしら。最悪、欣史さんも小屋で撮ることになるのかしら。欣史さんは、28日、平気かなあ。でも、28日に撮ったら、編集は間に合うのか。誰が編集するのかと言えば、たぶん、オレ。

この日の稽古。稽古場に着いたら、橋本佳代子をリーダーとして、全員でエアロビをやっていた。不気味としかいいようがなかった。ほんと、やばいぞ。高松Aは平気であの場にいたが、大丈夫だったのか。何かが壊れなかったろうか。

しかし、全員が同じ動きのへぼダンスを踊る、というのはなぜにあんなに気持ち悪いんだろう。パラパラとかはそうなんだけどね。

台本の頭からやってみる。細田および今平・町田のシーンがまだまだ遠い。その後、安伊子以下が順に登場するのは、なんとかなりそうな感じ。しかし、一人一人の役者がやたらと勝手に時間かけるので、倍ぐらいの長さになっている。それが最大の問題だ。

しかし、結構笑えるようになりそうなので、もしかすると後半のワンシーンをそっくりカットできるかもしれない。カットされて泣くやつもいるだろうが。

6月分の稽古場をようやく取った。まだ3回だけ未定があるけど。

6/1

Ver.1.2脱稿。40頁だ。減らそうと思ったのに、Ver.1.1よりも2頁増えた。ページ3分かかるんで、120分もある。90分にするので4分の1をカットする。役者サバイバル、セリフの取り合いとか言っていたが、4分の1カットなので、誰のどのセリフがカットされるか、というわかりやすい展開になった。

前日渡した台本のとこをやってみる。翌日から二日間稽古が休みなので、ノリを把握してもらわないとならないと。

ところで、自分のHPで出演者の拓ちゃんからの質問があった。この日の朝書きこんだとかで、電話があった。出先だったのだが、iモード対応なのでケータイで読めた。で、前半部分が笑い中心になっていることへの危惧だった。これについては、稽古の段階でのスタイルの違いと理解してもらいたいと思った。ゴールの形と、稽古初期の形が同じとは限らないのだ。拓ちゃんは、結構、そういう芝居が多かったのかな。今回については時間的な余裕もないので、試行錯誤はできないけれど、それでも、わけもわからずゴールの形を提示するのはムチャなのだと思っている。だから、進歩しないんだ。

6/2

稽古休み(わしが裏方のシゴトなので)

演出家モードだもんね。映像と音楽にリキ入れないと。

手塚治虫文化賞を受賞した「ドラゴンヘッド」(望月峯太郎)の第1巻を買ってきた。まさにシチュエーションパニックものなのだ。第1巻は、導入部分なのだが、「CUBE」でやっている一部の要素が入っていた。というか、「CUBE」はもっといろいろやっている。あるいは、ウソくさいってんでボツになったやつも入っていた。パニックして気が狂う、というのは、役者の力量も問われるけど、やっぱわかりやすすぎるよねえ。

「ブレアウィッチプロジェクト」を借りてきた。期待したほどじゃなかった。さんざん引っ張った挙句、あれだけかよー。途中、何度も寝そうになるのを我慢して見たのにぃ。「CUBE」でも、映画版のように、背景説明全くなしで行こうと思ってた。だけど、「それだけかよー」が恐くて、背景を作ってしまった。余計かなあ。力技だけで行ければ、いらないんだろうけどなあ。役者は17人も出てるけど、負けてるもんなあ。いまんとこ。

6/2は、品川きゅりあんの小ホールで照明を仕込んできた。2サスもあるし、シーリングもホリもあるちょっと大きな小屋だ。一人で仕込んだけど、1時間半でシュートまで終わった。6/3の朝からリハで午後本番。結構ハードよ。だったらビデオとか見てないで早く寝ろ>オレ。

そういえば、6/1の稽古の後、飲み屋で今平と町田と台本のことを話していて、面白いことを発見した。あとからとってつけたオープニングトークであるのに、芝居の根幹に思いっきり関わっていたのだ。こういうのって、後から気づくんだよなあ。面白いぞ。ってゆうか、うまく繋がるもんだよなあ。ま、「生存競争」なんてテーマでやる芝居じゃないので、一つの要素にまで落ちるように、他の部分を強化しないとならない。

6/3

品川きゅりあんで大正琴の発表会の照明(じょじ伊東の仕事)。朝からリハで、午後から本番。途中、司会のおねーちゃんがやばくて、どんどん押した。終わって30分押し。終演は4時頃だった。その後、バラシ。照明のバラシは5分。ギャラもらって帰る。1日仕事だけど、藤井賢弥ライブよりはギャラがいい。

帰りに「ドラゴンヘッド」の3巻、4巻を買う。トンネルに閉じ込められていたところから、外の世界に出てきた。外だと、やっぱりいろんな要素が入ってきて、とんでもないことになっていた。

ビデオで葉月の「パラサイト・イブ」を見る。なんで葉月のおっぱいには乳首がないんだ? 誰か教えてくれー。だいたい、なんでミトコンドリアが子宮を必要とするのかわからん。原核生物だろうによー。

ビデオでニコラスケイジの「8ミリ」を見る。レイプ殺人の様が8ミリ作品として残っていたナゾを追うもの。実際にやられていたことをつきとめたニコラスが、その関係者を全部殺しちまうというもの。その理由は「残忍な行為に対する怒り」ぐらいしか説明がない。ってゆうか、そのときにセリフを喋らせない。日本映画や芝居だったら、延々長ゼリフになっちまうだろうに。「怒り」というのを、顔とカメラワークで表現しちまうんだもんなあ。やっぱ説明しちまう演劇ってださいよなあ。まあ、ニコラスにはちょっと表現しきれてなかったようにも思うけど。どっちかというと「残忍な行為をやってしまう人間」にシンパシーを感じる時代・社会なんでないのか。

疲れきって、アクセスせずに寝た。

6/4

今日からは演出家モード。どんどん作っていかなければならない。ということで、まだやってないシーンを作る。と言っても、本当に作る作業は2周目からの予定。とりあえず、やってみている。この時点で、それらのシーンの問題点を把握し、カットするかどうかを決めている。前半部で、既に5ページぐらいのカットを決めている。全40ページのうち、この日で29頁まで到達した。あと2回で最後まで行くだろう。

布施がカゼでダウン。藤井と石橋と羽生が都合で欠席(藤井は稽古終盤に登場)。5月頭の稽古開始以来、役者全員が揃った日がない。果たして、全員揃うのはいつか、というカケをしようと提案した。そしたら、「本番初日」という答えがあり、あんまりなので、カケは中止に。シャレになんないっす。

いまんとこ、今平と細田の芝居が最大の問題。特に細田は重要な役を担っているのだが、ジャンルの違う芝居をやっている。ちょっと厳しいことを言っているが、なかなか上がってこない。もう1週間ぐらいは様子を見るが、抜本的な変更が必要になる可能性もある。頑張って欲しいものだよ。

じんのさんが見学に。14人の役者がただ突っ立って芝居している様にびっくりしたようだ。初めて合わせているわけで、他の劇団だったら読み合わせに当たる時点なのだが、私は読み合わせが嫌いなので、いきなり立たせて動かして芝居をやっているのだ。それにしては、人数が多いので、役者の立ち位置などはかなり決めていかないとならないだろう。ほんと、ジャマだよなあ。

終わって飲み屋に。また3時頃まで・・・。賢弥に「ビデオ担当の大岩を降ろすかもよ」と伝える。それで誰がビデオの編集をやるのかといえば、私だ。これからビデオキャプチャーボードとソフトを買うのだ。一番気に入ったやつは「EZ DV」という35000円ぐらいのやつなのだが、CPU500MHz推奨だと。私のやつは300MHzしかない。やっぱ、1万円ぐらいのボードにしようと思う。「プレミア」は買えないっす。ボードについているソフトでも十分使えるという話しを聞いた。(前に週刊アスキーが特集してた)

稽古残り18回。

ついでなので、役者ランキングを更新しよう。(5.0が基準)

_______6/4  5/18
01_布施__6.2__5.6
02_安伊子_5.8__6.5
03_関田__5.7__5.3
04_塚本__5.6__6.2
05_藤井__5.3__5.8
06_町田__5.2__5.1
07_伊藤__4.8__5.5
08_細田__4.5__5.2
09_大島__4.5__4.0
10_橋本__4.3__4.8
11_今平__4.0__4.2
12_石橋__3.8__2.5
13_越田__3.7__3.5
14_羽生__3.0__2.6
15_渡部__2.8__3.0
16_本多__2.6__2.8
17_大森__2.5__1.8

ビデオ撮影の撮り日を23日〜25日のどっかでやることに。たぶん、十蔵さんのアトリエにセットを組んでやる。スズナリ九龍城の時のパネルを使い、白黒撮影になるだろう。第一候補は23日(金)だ。どうでしょうかね>十蔵さん。

なお、装置を作る手伝いでアトリエに連日通うことになりそう。と言っても、稽古があるので16時までしかできない。撮影も段取り良くやらなと16時には終わらんぞ。

6/5

チラシ1000枚をアゴラに届ける。アゴラ劇場での他劇団の公演には、アゴラ企画が折り込みを代行してくれるのだ。ありがたい。しかし、今からオレ達の公演までには、じょじとかの公演もあるのに、1000枚で足りるのか?

この日の稽古は塚本・細田が欠席。なのに、ラスト前の塚本・細田のシーンをやった。頭から順番にやってきて、明日までにラストまで行く予定なのだ。だから、スケジュールを換えたくないのだ。ってゆうか、今日明日は細田・塚本がメインのシーンばかりなので、どうしようもない。そこで、塚本・細田役を藤井・大島でやってみた。そしたらいろんなことが明確になった。収穫多し。

塚本役の藤井にしろ、細田役の大島にしろ、とにかく押しの強い役者だ。そのため、セリフに込められる意思が明確に出てくる。そのことがとっても重要なのだ。細田の場合、そこがかなりアイマイなので、芝居が分かりずらくなる。細田や塚本にやらせないとならないことが明確になった。やってもらうしかない。・・・できるのか?

布施が久々に登場。カゼが悪化し、ノドが膿んだとかで、病院に行ってたんだ。ノドって膿むものだとは・・・! 顔色悪かったので休んでろ、と言ったが、みんなの代役芝居を見ていて我慢できなくなったみたいで、途中から登場。やっぱ布施がいると、シーンが楽になる。

その代わり、安伊子がカゼでダウン。健康も役者の才能なんだからよー。

大島と二人で前夜のサッカーで盛りあがる。他のやつらが引いていた。昨日のサッカーで盛りあがれないやつらっていったい・・・。非国民め。(森発言)

じんのさんが2夜連続で登場。飲み屋で「やりたい芝居」の話しに。キューブリックの「2001年宇宙の旅」よりも、「ブレードランナー」がいいなあ。「ブレードランナー」のモチーフは、芝居でもさんざん使われているけど、AIBOが登場したことで、リアリティが変化したと思うもの。まあ、舞台美術や衣装が大変かもしれない。

衣装といえば、今回の「CUBE」の衣装係になった相良ちゃんに連絡しないとならない。ぼちぼち衣装を出していかないと。

ちなみに次回作は、「宗教法人ファイトクラブ」か「ファイトクラブ真理教」だ。

留守電に「情報誌を見た」という人からメッセージが入っていた。が、予約じゃなくて、お話しを伺いたい、とか。ピッチの電話番号が入っていたが、名前が「加藤」というのでピンと来たら110番。二日後、夜中の2時に電話があった。その加藤からだ。「なんで電話をくれないのか」と言う。夜中の2時にそんなこと怒られても・・・と思ったが、「理由は、いろいろ悪いうわさを聞いたもんで」と答えた。そしたら、怒って「うわさってなんですか、どういううわさですか」と声を荒げるので、次の瞬間、電話を切った。もう一度、かかってこないか、と期待してたんだけど、いまんとこない。残念。ぼこぼこにしてやるのにぃ。噂の加藤K介との最初の出会いであった。

ネットでは工藤K輔メールが話題だけど、わたしんとこには来ない。最初の時に相手にしなかったからだろう。あと、RH−チェーンメールもかなり問題になってた。まあ、最初に出した人が謝ったみたいだけど。善意がベースだけに、怒るのもなんだよなあ。チェーンメールこそがネットのネットたる所以だ。いい場合も多いけど、問題も大きい。有効な対抗手段もないしなあ。

(つづく)


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