週刊FSTAGE
メンバーズエッセイ
東京演劇事情通日記

(32)1999.12.06 A-CLIS・花歌

11/29(月)

花歌の稽古@狛江。なんか、めちゃめちゃ久しぶりに花歌の稽古に出た。相変わらずのぬるさにちょっといらつく。こんなんでいいのかなあ、とかちょっと思う。でも、あまりにシロートっぽい「読み合わせ」をしてるので、ちょっと切れる。

稽古の後、飲みに行く。窪ちゃんが落ち込んでいる。公演の先行きと、劇団の将来に対してのお決まりの不安。劇団員が、ケツに火がついていることを理解しないとならないのに。次回の稽古から、ちょっと厳しく、というか、我慢しないで言いたいことを言おうと思う。

飲み会では、金の無いチームと、まあなんとかあるチームに分かれて精算した。金のあるチームは一人900円だった。金の無いチームは一人400円だった。それで3時間も粘られたら、お店はいい迷惑だろうなあ。狛江のつぼ八さんごめんなさい。

12/1(水)

12月のスケジュールが出た。あまりにも忙しいぞ。その上で、資料も発刊しないとならないし・・・。いやーん。

花歌の制作がぴあに行くというので、ついていく。で、前日からかかって、発刊資料のDMと、花歌の企画書と、霧生館興行(スズナリ九龍城)の企画書の三つを作った。大変だった。ぴあの演劇担当の人に霧生館のチラシと企画書を渡した。ぴあは映画セクションと演劇セクションとでは、全く別々みたいで、今回の企画の場合、映画として扱われているようだ。実際、霧生館の制作は映画として出している。演劇担当の人が興味を持ってくれることに期待したが、ピンと来ないみたいだった。残念。

夕方、スズナリにも企画書を届けた。そのついでににんじんボーンにビール1箱差し入れ。

夜、花歌の稽古@川崎。言うべきことは言った。もう、ぬるいのは許さないぞ。つっても、客演の大学生(慶応)は、とってもノンキで、嫌になる。可愛いんだけど。

12/2(木)

裏方の日だ。どんがら座「桃太郎」@読売ホール。問題なく終わる。リハの時は、とってもトラブってたけど、本番はうまくいった。結構、いい感じだった。子供たちもノリノリで、大盛り上がりだった。

ピンスポの助手として稲月が。前もってビデオと台本を渡すつもりだったのに、結局、忙しいみたいで渡せなかった。っていうか、ちょっとムカツク。ギャラ払うんだから、台本ぐらい取りに来いよ、と思う。11・12日も頼んでいるんだけど、もう来年は頼まないそ、と思う。思うけど、他にヒマなやつもいないしなあああ。そういえば上島が芝居を見に来てと留守電にいれていた。でもレディレディプロジェクトだもんなあ。全然合わないんだよなあ。どっちみち、行くひまないけど。誰か、明かり屋の手伝いできる子を探さないとだ。

12/3(金)

青山のTEPIAでコンテンツジャパン(マルチメディア振興協会主催)。「デジタル放送」のNHKの人と、フジテレビの人の話しは、あまりにも退屈なんでがっかり。将来に対するビジョンもない。っつうか、BSデジタルで何がどうなるのか、現場の人もわかってない、ということだ。CSとBSと地上波がデジタル化され、どう住み分けるのか、全く誰もわからないんだもんなあ。それでもデジタル化は進展していく・・・。すごいなあ。

「モバイル」のセミナーでは、エプソンのロカティオの人と、NTTドコモのスター松永さん(iモード)で、二人とも実に面白かった。ちょっとコーディネーターのニューメディアの人が喋りすぎの観があったけど。やっぱ、iモードはうまいシステムだよなあ。年度内400万へ自信があるみたいだけど、ライバルも伸びると思うんで、どうかなあ・・。

夜、アゴラで演劇屋バンソウコウを観る。ホンがどうしようもなく未熟だと思った。前に見たやつはけっこう行けてたのにぃ。したら、作家が代わっていた。前にホンを担当していた人は、今回の主役だった。で、次回公演も今回の人が書くみたい・・・。大丈夫かよ。次回は駅前だっつうのに。

12/4(土)

A-CLIS稽古@駒込。台本を中心に稽古してみる。毎度のように複雑なホンだが、ちょっとだけ見えてきた。ただ、前半いや、全体を通じてアニメのホンみたいで、演劇にしていくためには、ちょっと書き足す必要を感じた。なるべく暗転したくないからなあ。少し書いてもらおう。あと、人物関係図とか、シーン名とかも記載してもらおう。場所・時間及び人物関係が曖昧なんで、いくらでも誤読できちゃうんだ。

夜、にんじんボーン@スズナリ。秀作だとは思うけど、やっぱ私は宮本さんのホンの方が好きなんだ、と再認識。村上さんのホンはしみじみ度が高く、うまいんだけど、やっぱトゲも欲しいし。役者は、山口さんと新井さとしがいいなあ。あとはどっこいどっこいだ。でも、蔵澤さんとか蒲田さんとか高木さんがいるんで、再来年の小津は楽しみだなあ。インタビューの時、僕調時代の作品はもうやれない、と言っていたのに、何が宮本さんにやることを決意させたんだろうか。奥居さんの役が、まだ決まらないけど、でも、なんとかやれそうだとは思った。

12/5(日)

天然ダンス工房の通し稽古@横浜。音響のじょじと一緒に見る。特に問題は感じなかった。なんとかなるだろう。大変だけどね。

午後から花歌の稽古@鶴見。また、ダメ稽古だったんで、ちょっといらつく。客演の子に時間を割き、表面的な言いまわしとかのダメ出しをしていた。決してそれが悪いとは言えないけど、でも、本番まで3週間で、台本は2割ぐらいだし、いいのかなあ。もっと、世界を共有できるような稽古をしないとなるまいに。まだまだ見えてきていないんだから、その世界と、キャラクターを構築するためのコトバが欲しいんだから。

今回、オープニングで長ぜりを喋るマサミが稽古場にいなかった。なんでも、長ぜりができないので、参考にするために新感線の羽野アキを見に行ったんだとか。バカじゃねーのか。羽野はうまいし、勉強にはなるだろうけど、でも、あのレベルを簡単にできるわけじゃない。っていうか、あの野田っぽい気持ち悪い喋りをそこいらの役者がやったって通用しねーだろうに。なんか、ありがちなパターンだよなあ。

鶴見の稽古の部屋は体育館の横だった。で、そこではガキがバスケをやっていた。私もボールを借りて、役者が肉練・発声をやっている間、一人で遊んだ。もう、10年ぶりぐらいじゃないのかバスケットボール。楽しかった。足腰が動かないけど、なんか、手首のスナップはちょっと前よりも強くなってる感じ。1時間やって、へとへとになった。フリースローは7割ぐらい入った。翌日、筋肉痛。

(つづく)


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