どうもこのところ身体の調子がよくない。舌の痺れは相変わらずで、さらに舌の中程にポツンと小さな突起が出来て、それに歯や食べ物が当たると痛い。唇の裏側の口内の粘膜も、熱いものや辛いものを食べると沁みるし、まるでぜんたい、いきなり猫舌の人にでもなったような感じだ。
さらに、夏になるとかかる冷房病とでもいうか、通勤の電車内の強烈な冷房や、学院のレッスンスタジオの冷房の冷気が直接当たるところにいたせいもあるのか、鼻はグズグズしてるし、喉は痛くて声が出難く、出たとしてもガラガラ声だし、頭もボーッとしている。ホントに私は冷房に慣れていないというか、弱い。そんなわけで、先週はもっぱらおとなしくしていた。身体の調子がよくないと、当然、精神状態もよくなくて、いろんなことが考えられなくなる。普段は5つぐらいのことを同時進行で考えているのに、ひとつのことを考えるのも億劫になってしまう。いや、それでもいろいろ、やらなくちゃいけないことはやってはいるが。
そんな中、先週の金曜日、いや、先々週だ! すっかり忘れていたが、今年の福岡校の卒業生のHが、卒業後所属した養成所の同級生と一緒に、突然横浜校にやって来た。その同級生が横浜校の卒業生で、横浜校のY先生に相談があるということで、私が横浜校にいるということを知っていて、会いに来てくれたわけだ。Hは一時期、地元の熊本に残って演劇活動をするという話にもなって、熊本の劇団を紹介したりしたのだが、いろいろあって東京に出て来ることが出来るようになった。その縁もあって、よく連絡を取り合ったりはしていたが、いきなり現れたのにはびっくりした。しかし、考えてみたら、今年の福岡校の卒業生とは、彼らが東京に出て来てから、ほとんど会えていない! 去年の卒業生の酒井香奈子が出ていた劇団RATの公演を観に行った時、Sに会ったぐらいだ。それもロビーで話しただけ。何人かとはメールや電話で情報交換はしているが、どうしても横浜(関内)にいる関係で、なかなか早い時間に東京で会うというわけにはいかないのだ。授業終了後の仕事もいろいろあるし。去年や一昨年の卒業生とは、彼らが卒業後、私が福岡から神奈川に最初に戻った5月や6月に会っている。短い滞在期間の間に、しっかりスケジュールを組み込んでいたからだ。ところが、いつでも会えると思うと、なかなか会えない。7月中にはみんなで会おう、みんなにも声かけてくれ、とRATの公演で会ったSにもいったが、やはり具体的な日にちや時間を決めないとなかなか集まれないだろう。今年の卒業生たちと東京で再会が出来るのはいつになることやら。いや、横浜に来てもらって、中華街で飲むのもいいかな。
で、わざわざ横浜校に来てくれたHだが、学院で30分ほど話しただけで、私は体調が悪かったため、その後、付き合えなかったのだ。悪いことをした。Hからの連絡によると、その後、Hは同級生と中華街に食事に行ったようで、横浜に来たことを喜んでいた。また来たいといっていたので、その時はみなとみらいとか、三陽に連れて行ってやろう!
まぁ、そんな状態で体調があまりよろしくない中、先週の土曜日には学院でスペシャル体験入学があり、いつもは少ない横浜校の参加者が、今回は声優タレント科だけで20名近い参加者があった(まぁ、福岡校にいた時とはかなり違うが)。ちょっとリニューアルしたレッスンや、在校生の朗読の発表、懇談会のパーティなど盛りだくさんの内容で、参加者も満足してくれたようだ。高校3年生でいい感じの子も多かったので、来年入学してくるのが楽しみだ。
実はその日は、6月第2週にも書いたが、学院のすぐ近くの横浜スタジアムで夏の高校野球神奈川大会の開会式があり、次男は行進の先頭で学校のプラカード(校旗ではなかった)を持つというので、妻は野球部の保護者たちと一緒に観に行っていた。土曜日なので、何もなければ私も行ったのだが、体験入学で行けないため、学院に行く前に横浜スタジアムにちょっと様子を見に行ったのだが、すでに周辺は凄い人だった。聞いたところによると、一番乗りの学校の人たちは、木曜日の夜から並んでいたそうだ。学校ごとに揃いのTシャツを着て、学校の幟[のぼり]を持った保護者たち(なぜかお母さんたちが圧倒的に多い!)が、大勢いる。何しろ、神奈川は全国最多の196校が参加するのだから。次男の学校(藤沢総合高校)の人たちを探したが見つからず、時間がなかったので学院に行ったが、開会式は1時からだというのに、朝早くからあの熱気は、まさに私の大好きな“お祭り”という感じだった! 次男は今1年生で、まだチャンスはあるので、来年か再来年の開会式にはぜひ行きたいと思った。
その開会式の模様はテレビ神奈川でも放送され、家に帰ってから録画しておいたものを見た。次男は、行進ではまじめな顔をしてプラカードを持っている姿が一瞬しか映らなかったが、開会式後、スタジアムの外にいる選手たちの様子を映している映像で、CM前、同じ高校の先輩たちと一緒に笑顔でいるところが映し出された。次男は昔から、なぜか運がいいことが多いのだが(プラカードを持つことになったのもそうだし、1年でレギュラーになったというのも……ま、これは実力なんだろうけど)、今回の極め付けは、翌日の読売新聞の神奈川版のところに、選手たちの入場行進の写真が載っているのだが、そこにしっかり映っていたことだろう。近くに住む、次男の少年野球時代からの友人の親が教えてくれたのだが、これには驚いた。新聞だけでなく、読売新聞の地域版のサイトの神奈川のところにも載っていた(よく考えたら当たり前か)。196校の中で偶然、藤沢総合高校が撮られたのだろうが、その先頭で、神妙な顔でプラカードを低めに持っている。妻も横浜スタジアムで見ていて、ちょっと低いんじゃない、と思ったそうだが、確かにちょっと低いのが御愛嬌だ。本人は、正面に見えるようにプラカードの向きを変えた時に落ちてきた、と後で笑っていた。
その藤沢総合高校の第1試合は火曜日だ。これまた横浜スタジアムである。運がいいというか。相手は保土ヶ谷にある同じ県立の光陵高校だ。藤沢総合高校はまだ野球部創部3年目で、1回戦に勝ったことはない。果たして、今年はどうだろうか? 試合は2時半からだが、当然、私は授業があるので近くても観に行くことは出来ない。しかし、もしその試合に勝つと、2回戦は15日の土曜日に保土ヶ谷球場で行われるので、これは観に行けるかもしれない。しかも、保土ヶ谷球場の試合はテレビ神奈川で中継されるのだ! もし2回戦に進めるようだったら、15日の土曜日、観てやって下さいな! おそらく、それが最後のチャンスなので。なんたってその試合の相手は、去年の神奈川大会の優勝校で甲子園に出た桐光学園なのだから(笑)。いや、野球は何が起こるかわからないから、そんなこといっちゃいかんな! 全力を尽くして頑張って欲しい! いや、その前に1回戦に勝たないことには話にならないが(笑)。
まぁ、高校野球は、昭和44年夏の三沢高校の太田幸司が延長18回を投げ抜いて引き分けた試合に感動してから(太田は翌日の試合も投げ抜いて、結局負けてしまい悲劇のヒーローとなった)、怪物といわれた作新学院の江川、鹿児島実業の定岡と東海大相模の原との対決、昭和54年夏の星稜と箕島の名勝負、名古屋電気(現在の愛工大名電)の工藤のノーヒットノーラン、そしてPLの桑田に清原、横浜の松坂と、数々の名勝負(まだ他にもたくさんある!)や名選手を観て来たわけで、そんな高校野球に、自分の息子が関わってくるようなことになろうとは、なかなか感慨深いものがある。もし、次男の高校が負けたとしても、小さい頃から次男と一緒に野球をやってきた連中がいろんな高校に行っているので、そこを応援し続けるだろう。特に横浜高校には松本君がいるしなぁ。楽しみだ。
さて、もうひとつの話題。今週の金曜日から、競馬目的だけじゃなく(ま、金曜日なので必然的に競馬のためにでもあるんだけど)、日刊ゲンダイを買う! というのも、すでにStagePowerのnews headlineにも載っているが、かつて、私が寺山修司氏と知り合って演劇舎螳螂を旗揚げした頃に日刊ゲンダイに連載されていて、よく見ていた『人生万才』が復活するのだ! 実は、この復活企画は、私とはもう25年近い付き合いになる(といっても、最近は1年に1回ぐらい、たまたま劇場で会うか会わないかだが)、日刊ゲンダイの山田氏の熱意により実現したものなのだ。山田氏との出会いは、下北の(あ、下北半島と下北沢だ! この場合は下北沢だけど)私の故郷“古里庵”で、1982年だったと思う。当時、私は青森県むつ市出身の映画監督・川島雄三をモデルにした『銀幕迷宮〜キネマ・ラビリンス〜』という作品の台本を書き始めていて、“古里庵”のママの田舎もむつ市(下北半島!)なので、いろいろ話を聞いていたら、同郷の知り合いで川島雄三に詳しい人がいるということで紹介してくれたのが、山田氏だったのだ(と思う)。山田氏の同級生には、川島雄三の生家である川島商店の人もいたりして、リアルな話を聞かせてもらったり、資料を見せてもらったりした。そして書き上げた『銀幕迷宮』(なぜかニューヨークで脱稿した!)を高円寺の明石スタジオで上演したのが1983年の5月。楽日が5月3日で、その翌日、明石スタジオで片付けをしているところに、寺山修司死去の報が『笑っていいとも!』の臨時ニュースで流れたのだ。寺山さんも青森出身(三沢市)だし、不思議な縁といえば不思議な縁なのだ。その、昔は寺山さんが編集長だった『人生万才』だが、今回のリニューアルにあたっては、月蝕歌劇団の高取さん(『聖ミカエラ学園漂流記』の作者)が編集で、昔と同じようにJ・A・シーザーが出題する宝探しもあるという。ロゴデザインは天野天街ということだし、14日の金曜日が楽しみだ!
この一日遅れの原稿を送る頃には、次男の高校の野球の結果がわかってしまった。残念ながら、3対9で負けた。だから15日の土曜日のテレビ中継には出ない。桐光の試合は観るかもしれないけど。まぁ、コールド負けじゃなかったし、一回は3対1と逆転したので、よく頑張ったということだろう。次男は、ベンチ入りはしていたが、出場しなかったそうだ。この負けを糧に、秋季大会、そして、春の選抜目指して頑張ってもらいたい! これからは、次男の親友の松本幸一郎君のいる横浜高校の応援だ!
(2006.7.12)
(つづく)