韓国現代戯曲ドラマリーディング『豚とオートバイ』の本番まで、あと2週間、いや、2週間後には終わってるけど、とにかく、稽古は佳境で、先週は水曜日以外はずっと稽古で(あ、もちろん、夜だけだけど)、金曜日には衣装のチェックをしながら通しをした。前からいっているように、リーディングとはいえ、立ったり座ったり、位置を移動したり、音楽や照明も入るし、衣装も黒で統一しようということにして、それらを踏まえ、原寸までいかなくても、本番と同じように椅子を並べて稽古をしている。しかし、実は、これが本番ではガラッと変わる可能性もある。まだ、ぽんプラザホールでの確認が出来ていないからだ。何しろ、初めて使う劇場だから、しっかり機構とかを知った上で最終的に決めたいのだ。まぁ、特に激しい動きはないから問題はないが。
ところで、このところ、稽古場には、制作の薙野さんが呼びかけていることもあって、多くの見学者が訪れている(詳しくは、制作日誌を)。だから、そういった人たちが観ている稽古と、本番では、役者の配置とかがまったく違う可能性もある。まぁ、それはそれで、稽古でどんどん変わっていくのは当たり前だし、稽古を見た人でも新鮮な気持ちで本番を観てもらえるというわけでいいのだが、稽古場に一般の見学者が来るといったことは、東京の小劇場ではあまりないことだと思う。まぁ、せいぜい、知り合いが、陣中見舞いとかでちょっと顔を出しに来るぐらいだろう。しかし、稽古場に一般の人に見学に来てもらうということは、映画の試写会のような、宣伝効果もあると思うし、役者も、観ている人がいるという緊張感もあると思うので、とてもいいことだと思う。そして何より、これは福岡の場合だけなのかもしれないが、こういった稽古場を見ることは、演劇に携わっている人たちにとって、とても刺激になることだと思うのだ。今回の役者さんたちは、それぞれ、いろいろな場で活躍していて、それなりに評価されている役者さんたちばかりで、そういう人たちが、稽古場でいろいろ考えながら芝居を作り上げている姿を見ることが出来るわけだし、偉そうにいうわけではないが、私が演出している稽古場を観ることが出来る機会でもあるわけだ。私も、見学者がいようがいまいが、結構、ガンガンいいたいこといっているしね。で、それにちゃんと応えて変わってくる役者たちもすごくて、なかなか緊張感あふれるいい稽古場になっているのだ。先日、代役で代アニの学生(毎度おなじみの吉富睦)に急遽来てもらったのだが、とても勉強になったといっていた。まぁ、当然だが。ところが、今週は、私は名古屋、横浜、大宮、秋葉原の学校に特別講義に行かなきゃならないので、役者たちの自主稽古になり、私が立ち会う稽古は、実質、あと3日間ということなので、そうなると、もう見学者を入れられなくなるかもしれない。やっぱり固めていく段階になると、ちょっとね。というわけで、稽古場見学を勧めといてなんだが、後は本番をぜひ観に来て下さいな!
さて、稽古場のことだが、考えたら福岡で、学院以外の場所で演劇の稽古をするというのは、今回が初めてで、福岡の稽古場状況というのもいろいろ見えて、おもしろかった。公共の施設は、あらかじめ団体として登録しておかないと使えないところがほとんどだが、福岡市民会館や博多市民センターの会議室は、登録してなくても使える。もちろん、お金はかかるが。ただ、今回のようなリーディングならいいが、音を出す、普通の演劇の稽古だと使えないというところもあるようだ。同じような条件で、天神に赤煉瓦文化館というところがあり、そこで2回ばかり稽古をしたのだが、ここでリーディングの公演をしたいと思ったぐらいに素敵なところだった。佐賀の唐津市出身で、東京駅や日本銀行本店を設計した辰野金吾工学博士により明治42年に竣工された建物で、外装は現在工事中で見えないが、前からこの前を通る度に素敵な建物だなと思っていた。この前に出ていた屋台で飲んだこともあった。中は、照明器具から階段の装飾、窓やカーテン、暖炉など、アール・ヌーボー様式になっていて、天井も高く、実に落ち着く造りなのだ。その暖炉のある広い部屋で、冒頭の、衣装をつけた通しをしたのだが、特に照明とか仕込まなくても、実に絵になるのだ。本物のすごさってやつだ。この空間を生かした、三島由紀夫の芝居なんかいいかもしれない。
演劇専門の稽古場では、パピオビールームというところがある。福岡市の文化振興財団が管理している施設で、大小合わせて15の練習室があり、演劇だけでなく、音楽の練習も出来る。最近は、各地にこういう稽古場や練習室の施設が出来てるみたいだけど、そういうところに行くと、いろいろ情報交換は出来るし(ここには、福岡市内の公演のチラシがほとんど置いてある)、その地域で公演する劇団の人たちと稽古の後とかに会うことが出来るのだ。パピオビールームでも、終了時間のロビーは、いろんな劇団の人がいて、知り合い同士、挨拶したりもしていた。今回、検事役の矢ヶ部君なんか、3月末にやる他の公演の稽古と掛け持ちで、時間によってパピオビールームの中の二つの練習室を行き来していたぐらいだ。
福岡には他にもいろいろ稽古が出来る場所があるようだが、今回のリーディングの稽古は、大体、博多市民センター、福岡市民会館、赤煉瓦文化館にパピオビールームの4ヶ所だった。そのどこも、チャリンコで10分ぐらいで行くことが出来るというのもいい。こういう環境だったら、仕事をしながらでも、いい舞台を作っていけそうな気がする。というわけで、とりあえず、『豚とオートバイ』関係の話はここまで。で、先週は、バレンタインデーがあったのだが、またしてもチョコレートやらクッキーやらをたくさんもらってしまった! ありがとうございます! 2年前に、小松杏里史上、最多のチョコをもらったと書いたが、今年はそれを軽く上回ってしまった! 学校だけじゃなく、『豚とオートバイ』の稽古や、いろいろ人間関係も広がったからだが、年を取ると、単純にうれしいものはうれしく、こんなことをいうのも別に自慢しているわけじゃないので、お許しいただきたい。まぁ、世の中にはもっとすごい人もいるわけだろうけど、私にとっては、とても一人ではすぐに食べ切れない量だ。でも、冷蔵庫に入れといて、少しずつ、いただいている。酒のつまみにもなるしね。焼酎とは合わないけど。
それと、もうひとつ、何でも、あのお茶漬けの永谷園から、今度、「博多屋台風・焼きラーメン」なるものが出るらしい。焼きラーメンといえば、毎度おなじみ、ふとっぱらでラーソーメンと並んで人気の麺で、もちろん、街中の屋台のメニューにもちゃんと入っている。親不孝通り、あ、今は、親富孝通りか、の入口近くにある有名な小金ちゃんの焼きラーメンを初めて食べた時には感動したぐらいだ。それが、ついに全国区になるわけで、ホント、博多の料理がどんどん東京でも食べられるようになってほしい! もつ鍋や博多ラーメンはもう全国区だし、あとは、早くどこの焼き鳥屋でもたれ付きのキャベツがついてほしいのと、酢モツ! 酢モツを早く全国の居酒屋メニューに入れてほしいもんだ! もう、何回もいってるかもしれないけど。
最後に久しぶりに競馬の話題。日曜日に、今年初めてのGTレース、フェブラリーステークスがあり、見事、カネヒキリが1番人気に応えて、勝った! なんたって、ダート界のディープインパクトで、ダート戦は8戦して7勝、2着1回! 騎手はもちろん、武豊。このレース、2着はまたしてもシーキングザダイヤで(ダートのGT戦で2着4回)、3着は私が好きなユートピアと、買っていたら3連単(21.200円)も取れたんだけど、残念ながら忙しくて買ってる暇がなかった。ま、学校の授業が終わって(あと2週間)、リーディングの公演も終わるまで、無理でしょうね。
さて、今週は、何度もいってるように、月・火と名古屋で、神奈川にも帰る。いろいろ、人にも会わなきゃいけないので(当然、飲むので)、楽しみな一週間だ! 成績表も、ようやくつけ終わったしね!
(2006.2.20)