2004年10月第3週

 ううっ、またしても台風23号が上陸ですか! ほんとに、各地の被害のことを考えると、なんとかならないのかと思ってしまいます。要するに、海水が蒸発しないように、海の温度を下げればいいんですよね。南極の氷山を削って、南の海に持っていったらどうでしょう? でも、そうなると生態系が変わっちゃうかな……しかし、これで休校にでもなったら、今年3回目ですよ。これでまた、振替授業の休日出勤が増えてしまいます。よ、予定が……

 さて、先週は、12日の火曜日の早朝、4時起きで羽田に向かい、福岡に戻ってそのまま授業をし、その日は早めに帰らせてもらって休み、翌日から、まぁ、例によっていろいろありました。

 水曜日には、火曜日からの福岡校の授業に特別講師として来られていた代々木アニメーション学院の和田卓也学院長を迎えてのボウリング大会があり、福岡でのプロレスのメッカ、博多スターレーンに久しぶりに行きました。もうだいぶ前に、学院の卒業公演の指導のために福岡に来た時、暇つぶしに一人でボウリングをしに一度行ったことがあるんですが、去年の4月に福岡に赴任してからは初めてですね。ボウリングも久しぶりでした。4年ぐらい前にソウル(あれ、釜山だったかな?)のボウリング場で、月光舎の岡村とやって以来ですかね。その時はレーンが合っていたのか、ストライク連発でスコアも確か200以上や180台とか出たんですよ。まぁ、私の年代は、中学時代が「サ・ワ・ヤ・カ、リツコさん!」の第一次ボウリングブームの時で(中山律子さんがテレビの生中継の大会で初めて、しかも女子プロ初のパーフェクトを出したの、しっかり見てましたよ! あれは府中スターレーンでしたし、私が初めて親に連れて行ってもらったボウリング場も、下高井戸スターレーンでした!)、新宿と下北沢のボウリング場のジュニアクラブに入り、土日は朝から早朝ボウリング、やりまくってましたからねぇ。私はプロボウラー(当時、大好きだった安武民祐プロ)の指導を受ける記事でボウリング雑誌にも載ったことがあり、ジュニアの大会でハイゲーム賞(これまでのハイゲームでもある242! それを大会で出すなんて、昔からプレッシャーに強いというか、モノがかかると強いというか)も取ったりしました、ハッハッハッ。昔のアベレージは150〜160ぐらいで、真剣にプロボウラーになろうかなと思った時期もあったんですよ。

 そんな私ですが、寄る年波には勝てず、っていうか、いい訳をさせてもらえば、練習ゲームも出来なかったんで(やはり1、2ゲームやって、レーンのコンディションを掴んでからの方がスコアは確実に上がります!)、この日は結局2ゲームトータルで265点でした、トホホ。それでも、学生や先生方も含め、130名近い(1フロア貸切でした! 凄い!)参加者の中で7位に入りましたぁ! 優勝はコミック科の生徒で、2ゲームで300ぐらいだったと思います。無理なスコアじゃないので、今度、大会がある時は、優勝狙っちゃおうかなぁ! ちなみに、日頃、身体を鍛えているはずの声優科の学生は、参加者も各科の中でダントツに多いのに、誰一人としてベスト10にも入っていなかったので、終わってちょっと渇を入れてやりました! でも、実際、体力と関係ないんですよね、ボウリングは。だから、誰でも出来ていいんですけど。ただ、私は翌日、右手は力が入らず、身体も筋肉痛でガタガタでした。たった2ゲームだというのに、スコアよりこっちの方が、トホホです。

 で、ボウリング大会の後は、お決まりの飲み会で、学院長御用達の中洲の居酒屋「ふとっぱら」に行き、入学式の後以来、久しぶりに学院長と飲みながらいろいろ話しました。その後、学院長と最後まで残った数人の先生方と一緒に辛麺屋「桝元」へ行き、ビールを飲みながら、なんこつと辛麺を食べ、この日も家に着いたのは3時頃でしたかね。

 翌日の夜は、別の店に行く予定も立てていたのですが、学院長もさすがに連日の飲み会でちょっと体調を崩したらしく(月曜日の夜に福岡に来てから毎晩各科の先生方と飲み会ですし、福岡に来る前は大阪にいたとかで、当然、大阪でも飲み会で、ほんとに毎日、仕事はいえ飲み会ばかりで大変ですよねぇ)、飲むのは止めることにしたので、私も早めに残業を切り上げ、家に帰って休みました。私も連日だと体力が持たなかったんで、結果オーライでした。

 学院長は、金曜日の授業が終わってすぐ東京に帰られました。私は、金曜日は前から約束していた、ふわりんこと演劇微小集団ふわっとりんどばぁぐの公演を観に行きました。場所は、大名にある福岡市立青年センターです。ワンコインシアターといって、くうきプロジェクトが企画、運営して毎月第三土曜日に行われる催しで、500円で観ることが出来るんです。同時に、他の階ではライブと映画の上映会もやっています。この催しは今回で18回目になるもので、企画自体はとてもいいことだと思いますね。H.ARROW[Hiroshima.ARROW]も公演を行った、広島市青少年センターのロビー劇場に似ている(あれは無料ですが)部分もあり、観る側も気楽に観れるということで、観客との一体感が、福岡の演劇の観客の掘り起こしにつながっていけばいいと思います。値段も安いですし。

 で、そのためには、演劇のおもしろさを伝えられるようなものをどんどんやっていけばいいと思うんですが、今回のふわりんの作品は、演劇のおもしろさを伝えるには、ちょっと物足りない感じでしたね。いや、別に演劇のおもしろさを伝えるということを目的としなくてもいいんですが、あまりに台詞での説明が多く、演劇を観に来た観客を満足させる、演劇的なおもしろさに欠けていたように思いました。内容は悪くないとは思うんですが、いわゆる感動的な台詞が、説明的な台詞の後に唐突に始まったりと、観ている側がスムーズにその世界に入れない感じがしました(でも、唐突であっても、その台詞だけを聞いて感動している人もいたようですが)。私的には、これなら、脚本を読んで自分で想像した方がおもしろいかも、って感じでしたね。もちろん、演劇にはいろいろな形式があり、静かな演劇が好きな人がいたり、ミュージカルが好きな人がいたり、実験劇が好きな人がいたり、いろいろいていいんですが、言葉で説明されちゃうというのは、役者の肉体がそこにあるのに、もったいないなぁと思うわけです。朗読劇でいいんじゃないか、と。ワンコインシアターという企画にしても、気軽に作ったり観たり出来る分、それが、やる側の自己満足や、観客側の、知り合いが出ているから観に行く(しかも、安いし)というだけの方向に行っては、ワンコインシアターの功罪の罪の部分だけになり、せっかくの企画がもったいないと思いますね。功の部分として、500円で観れるからこそ、普段、演劇なんて観に来ないような観客を観に来させ、演劇のおもしろさに興味を持たせ、ワンコインシアターではない自分たちの本公演の動員につなげていけるようになればいいんじゃないでしょうか。他の歌のライブや映画は、どうなんだろ? あ、例え自己満足でも、そういう場があることが大切なんだと思っている人もいるでしょうし、確かにそれもそうだと思いますが、それじゃ、いつまでたってもクオリティは上がらないってことです。

 土曜日には、ようやく家で夏物を片付けて冬物を出すことが出来、一日、掃除と洗濯と整理整頓で終わってしまいました。

 で、日曜日は11時から学院で、来週末にやる学院祭で上映する、ノベルズ科の学生たちの『もう、やだ!』というビデオ映画の撮影(単にカメラマンで、監督というようなことはほとんどしてませんが)をしました。脚本はノベルズ科の学生が書き、出演もノベルズ科の学生たちで(これが声優科の学生たちとはまた違って、なかなか新鮮でいいんですよ!)、喫茶店が舞台なので、本当はもっと前に喫茶店を借りて撮影する予定だったんですが、学生のひとりの体調が悪くなって撮影が延び、結局、学院内のコミック科の教室を喫茶店に見立てて撮影することになったんです。でも、結果として、学院で撮影してよかったと思います。まぁ、映画撮影にはよくあることですが、予定が大幅に延び、撮影が終わったのは、6時過ぎてましたからね。3時ぐらいには終わる予定だったのが、7時間かかりましたから。喫茶店を借りていたら、かなり迷惑をかけることになったか、妥協して撮らなくちゃいけなかったでしょうね。撮影は、シネマサークルの声優科の学生たちも手伝ってくれ、インスタントのカチンコや台本チェックなど、AD的な役割でよく動いてくれました。おかげで、後の編集(これを今週の土曜日に仕上げなくてはいけない!)が、いくらか楽になってると思います。まぁ、私としても久しぶりの映画の撮影で、なかなか楽しかったです!

 そんな日々の中の学院の授業は、ずっと学院祭のための稽古です。

 あと二週間後の土日(30・31日)、代々木アニメーション学院・福岡校の学院祭で、演劇舎螳螂が1988年に最終公演として上演した『螳螂版☆森は生きている』を改題した『グレシアの森に』(戯曲集『おとぎげき』収録)を4つのパートに分けて四部作とした『Forest of Grecia』を、今年の4月に入ったばかり(というほどでもないけど、ほとんど演技未経験者ばかりで、まだ勉強を始めて半年ですからね)の1年生が上演するんです。その稽古なんですが、今、とても楽しいんですよ! 去年も3クラス、6つの作品を監修してましたが(それでぶっ倒れてしまいましたが)、今年は私の作品で、しかも最初から台本は持たさず、エチュード的に作ってるんで、どんどん膨らんでいって、ベースはもちろん元の作品ですが、それを、いかにもお芝居をしてますよって形の悪しき高校演劇のようには決して作ってなくて(いつもいうことですが、高校演劇のすべてがそうだというわけではありませんので、悪しからず)、それぞれのキャラクターがリアル(もちろん、日常的なものではなく、あくまでも舞台上でのリアリティです)に生きるように作っています。ですから、登場人物も増えてますし、彼らが生き生きと演じられるキャラに変わっています。演じる側の楽しさ(自己満足ということじゃなくてね)が伝わるような舞台になってると思いますよ。だって、観ていて、役者が楽しそうに演じていない舞台を観るほどつらいものはないですからね。例え学芸会のような舞台でも、一生懸命やってます、なんてのを観せられた日にゃ、たまりませんからねぇ。あ、もしかすると、また去年のように、高校演劇をやっているという子に「演劇を馬鹿にしないで下さい!」なんて、アンケートに書かれるかもしれませんね、ハハハ。いや、そういう子にこそ観てもらって、演劇の持つおもしろさや楽しさ、可能性などを知ってもらいたいと思うんですけどね。

 というわけで、お近くにお住まいの方は、ぜひ観にいらして下さい! JR福岡駅の筑紫口から音羽公園の方に進んで徒歩7〜8分のところにある代々木アニメーション学院・福岡校[092−471−6311]で、10月30日(土)・31日(日)。公演時間は、エピソードTが初日の12時から、Uが16時から、Vが二日目の11時からで、Wが15時からです。一本だけでもいいし、時間のある方は全編を通して観てもらえるとうれしいです。一作の上演時間は40分ぐらいですけど、中身は濃いですよ! あ、無料なので、お気軽にどうぞ! 一日遅れの上、しっかり宣伝で締めさせていただきました。すみません。

(2004.10.20)
(つづく)


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