2003年9月第4週

 何かと過ごしやい季節になったというのに(風邪気味だったのは、涼しい季節に体調が慣れてきて治ったようです)、次から次へと残業をしないと処理できない仕事が続いている今日この頃であります。いや、マジ今週も大変そう!

 先週末は、学校の前期が10月の第一週(今週)で終了するんで、前期の成績表作りで連日残業でした。約190人分の9項目(私の担当分)の10段階の評価と60人分の75字ぐらいの所見を直筆で書かなくちゃいけないんです。その子の将来がかかってますからねぇ、ヘタなことは書けません。他にも私の担当じゃありませんが、日常の行動の評価や出席率の計算など成績表に書き込むことはたくさんあります(学院長は約5.800人分の成績表をチェックするそうです)。

 しかし、今更ながら、学校の先生ってのは大変だなって思いましたよ。とにかく、何事も自分のためじゃなく、生徒のためにやらなきゃいけないんですから! よほどの使命感とか子供の頃からの夢とかでもないとやってられないでしょうね。とても、金のため(なんていえるような金額じゃないだろうし)、などといえるようなものじゃありません。私はいいんですよ、好きですから、先生って仕事。何しろ、小学校六年生の時の夢が「落語家か天文学者か先生(オマケでなぜかアルセーヌ・ルパン)」でしたからね。まぁ、今までも似たようなことずっとやって来ましたし(怪盗はやってませんが……いや、人の心を盗む、なんてのも入るかな、なんちゃって!)。

そういえば、よく先生のハレンチな事件とか報道されますけど、普通の人だったら、かなりストレスが溜まる仕事だと思いますね(あと、警官とかもそうですね)。私が子供の頃は、こういう先生になりたい、というのがあったりしたと思うんですが、どうなんでしょう、最近は。先生の権威(って偉そうな意味じゃなく)なんてものは、なくなってきてるんじゃないですかねぇ。いるんでしょうか、先生になりたいっていう子供。となると、別に先生になりたいっていう人じゃない人が先生になって……なんか悪循環ですね。平気で人を殺したり傷つけたりする若者が増えたのも、親の責任も当然ですが、今の日本の学校教育のせいもあると思うんですけどね。昔は、人を殺すとか死ぬということはすごく怖いことのように思えましたけど、今は日常茶飯事で殺人事件が報道されてますもんねぇ……話がずれてきたので、この話はこれぐらいにしときましょう。

 さて、先週末、またしてもチャリを飛ばして中州川端にある、ついこの間、森光子さんが『放浪記』の1600回公演を達成した博多座もある博多リバレインの8階にある福岡アジア美術館のホールに行き、中国映画『項羽と劉邦〜その愛と興亡(原題:西楚覇王/楚漢争覇)』を観て来ました[★★★★]。いやぁ、前後編ぶっ通しで3時間5分の大作でしたが、全然飽きませんでした! 

 『項羽と劉邦』といえば、司馬遼太郎の小説でも有名ですが、始皇帝亡き後の秦の国の崩壊、そして、楚の項羽と、その後、400年以上続く漢の国を作った劉邦という中国史上名高い二英傑の戦いの話なんですが、監修が『英雄〜HERO〜』のチャン・イーモウ(監督はスティーヴン・シン)、項羽にレイ・ロイ、項羽夫人の虞姫(虞美人)をロザムンド・クァン、劉邦がチャン・フォンイー、劉邦夫人の呂薙がコン・リー。そして他にも、チョイ・カムコンやチェン・ソンヨンなど、最近とんと御無沙汰の香港映画や中国映画の懐かしい顔を観ることが出来ました。この映画を観る前は、『覇王別姫』のチャン・フォンイーとコン・リーだし、またレスリー(・チャン)のこと思い出しちゃうかな、とも思っていたんですが、やはりチェン・カイコーとチャン・イーモウの違いとでもいいましょうか、エンターティメント色が強くて、チャン・フォンイーとコン・リーの演技も、『英雄〜HERO〜』のトニーとマギーと全然違うエンタメ芝居で(当然『覇王別姫』での演技とも違うけど)、レスリーの顔が浮かんでくるようなことはなかったですね。とはいえ、やはりコン・リーの演技はすごい迫力で、この映画の主役ははっきりいって彼女ですね! 私もまたゆっくりビデオで観たいと思いますし、観てない人はぜひ! 歴史の勉強にもなりますしね。そうそう、『英雄〜HERO〜』観てからチェン・カイコーの『始皇帝暗殺』観て、それからこれ観るといいと思いますよ。チャン・フォンイーとコン・リーは『始皇帝暗殺』にも出てるので不思議な感じがしますが。

 それにしても、福岡という街は、今までお伝えしたアジアマンスやアジア関連のフェステイバルに関係なく、常日頃からアジア色が強くて、福岡アジア美術館もとっても素敵で、映画の後、ブラブラしながら久しぶりにいろいろなアジアンアートに触れることが出来て、ビジュアル的にも精神的にも実に充実した時間を過ごすことが出来ました。何しろ、無料の展示(ちょうど、文字をアートにした中国のアーティスト、シュ・ビン展をやってて、これがまたよかった!)だけでも大満足で、今度また、ゆっくり有料(といっても200円)の展示の方も観て回りたいと思いました。 う〜ん、仕事は大変だけど、私的には、知れば知るほど好きになる街ですね、福岡は。家からチャリでアジアのアートを観て回れるってのも、うれしいじゃないですか!

 なんて思っていたら、今朝、チャリのタイヤがいかれて(酷使し過ぎたのかなぁ)、パンクしてしまいました! ううっ、どうしよう……

【今週は写真はありません】

(2003.9.29)
(つづく)


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