花粉症は杉花粉飴のおかげかどうかわかりませんが、一段落したような感じです。といっても、まだまだ油断は出来ません。4月の末までが杉花粉が飛ぶ季節だそうで、春に飛散する花粉は他にも松やイネ科のカモガヤがあるそうですが、そのアレルギーはどうなってるんだろう。まぁ、私は元々鼻炎の気があり、くしゃみが出始めるとなかなか止まらないんで、何のアレルギーかわかりませんけどね。そうそう、去年の今頃、「色や模様のついたマスクがあったらいい」なんて書きましたが、どうやらそういうマスクが売ってたらしいんですよ。まだ私は本物を見てないんですけど、近いうちに報告出来ると思います。しかし、実際にかけてる人にも会ってないけどなぁ。
さて、花粉症の季節であると同時に、卒業式シーズンでもある今日この頃。卒業式といえば、普通、自分の卒業式は小・中・高の3回か大学入れて4回ぐらいしか経験出来ませんが、先生とか学校関係者になると当然何回も遭遇することが出来るわけで、私も代々木アニメーション学院の特別講師をやっていた頃は、何回も出させてもらいました。
で、先生や学校関係者以外に卒業式を経験出来る機会となると、自分の子供の卒業式があるわけです。まぁ、これは子供がいる人だけの特権といえば特権ですが。
というわけで、先週、長男の市立中学の卒業式があったんですが、これがねぇ、泣けるんです。何しろテレビの『金八先生』の卒業式見ながらでも泣いちゃう私ですから、あの雰囲気に弱いってこともあるんですが、なんか自分の中学時代のこと思い出したり、その後の自分の人生を振り返ったり、いやぁ、もう齢なんですかねぇ、いろいろ感じるところがあって、出来ることなら中学時代に戻りたい! なんて思っちゃったりもしました。
実は長男は生徒会長なんてものをやってまして(別に親バカなわけじゃありませんが)、去年の卒業式も新・生徒会長として送辞をやるとかいうんで、卒業生の親でもないのにスーツ着てそっと見に行ったんですが(やっぱり親バカですか)、式の進行は毎年同じようなもんなんですね。特筆すべきは、他の中学のことはよく知りませんが、この中学は全学年全クラス対抗の合唱コンクールとかやったりしてて、歌を通じたコミュニケーションをはかってて、まぁ、そのおかげで校内暴力やいじめもないし、一般の人が学校に行くと、気持ちいいぐらいの挨拶が生徒から返ってくる、とてもいい学校なんですが、卒業式でも、国歌斉唱に続く卒業証書授与、関係者の祝辞、来賓紹介に祝電披露、校歌斉唱などの第一部が終わって、第二部になると、在校生、教職員、卒業生がそれぞれ合唱をし、最後には全員で谷川俊太郎・作詞の『春に』を大合唱しました。
その間に送辞や答辞があり、元・生徒会長の長男は答辞をやったわけですが、これがもう、大ウケだったんです。何がって、クサイのなんのって、先生方の『大地讃頌』の合唱で盛り上がってる後だったんで、みんなもう涙涙の中、もちろん長男も涙をこらえて大真面目に話し出したんですが、あまりの台詞のクサさに、みんな泣きながらも笑えるという始末。国語の先生にもOKをもらったという自分で考えた文章の内容は確かに感動的なものなんで、みんな泣けるんだけど、みんと(長男の名前です)の話し方や呼びかけのクサさに、聞いている方は涙を流しながらも笑ってしまうわけです(後で「笑った方が悪い」といってくれたやさしい先生もいたそうですが)。
しかし、先週観た『ガン&トークス』でも経験しましたが、泣きながら笑えるっていうのは、なんていうか、笑いながら泣けるというのと違って、実に楽しいもんですね。まぁ、みんとのその答辞のおかげで、何でもないごく普通の卒業式が印象深いものになったって、後からいろんな人にいわれたり、私自身も楽しかったんで、珍しく長男を褒めてやりました、ハハハ。笑い声が起きても、よくうろたえずに最後まで盛り上げたと思いますしね。客席、いや、会場から笑い声が起きた時のみんとの反応は爆笑ものでしたが。
今週も次男の小学校の卒業式があります。それも、ただ泣けるだけじゃない、楽し い卒業式になるといいんですが。
(2003.3.18)