2002年3月第2週

アジア征服などという大層なタイトルを付けた割にはアジアの話がまったく出て来ないことにお嘆きの貴兄には、「今しばらくのお待ちを」というしかございません。というのも、月光舎が5月に韓国のソウルで公演することは100%決まっているのですが、予算的なことや諸々のことで最終的な正式発表がまだ出来ない状態なんです。というのも、韓国での公演には不可欠な各方面の助成金の正式決定がもう少し先になるからなんです。韓国向けのポスターやチラシもすでにデザインが進み、準備は万端なんですけどねぇ。それを持って3月末にはソウルに行って情宣もしてくる予定なんですけどねぇ。うぅ〜〜〜なんか自信を持って臨んだ入試の合格発表を待ってる受験生みたいな気分ですが、決まり次第詳細を報告しますので、しばしのお待ちを。来週にはわかると思いますよ。いや、わかってくれないとポスターの刷り上りが……。

まぁもちろん、助成金がダメでも行きますけどね。向こうの劇団やいろいろ応援してくれている韓国の人たちとの信用問題もあるし。ほんと、韓国の人たちは熱いんです。もちろん、いい意味で。私が韓国に興味を持ち始めたきっかけは、なんといっても、人でした。三年ぐらい前にタイニイアリス・フェスティバルで知り合った韓国の劇団の人たち。日本にいると、周りに冷静な日本人がいるため、その熱い対応にちょっと戸惑ってしまうようなところもありますが、何回か訪れた韓国では、忘れかけていた熱い心を呼び起こしてくれるような温かい対応に、素直に感動しました! 

昨年10月に劇場下見のために初めて韓国を訪れた月光舎の若い役者兼スタッフたちも、言葉が通じなくても心が通じ合って夜中まで飲み交わしたことに大いに感激してました。私も別れ際に男同士で熱い抱擁をしたのは初めてでした。ほんとにきつく抱き合って、背中を痛いぐらい強く叩き合うんですよ。日本じゃ照れくさくてなかなか出来ませんよね。

韓国の人たちと知り合ってから韓国に興味を持つようになり、ハングルの勉強と共に韓国映画も韓国で買ってきたDVDやVCDを含め怒涛のように観始めたわけですが、私も会員になっている韓国映画同好会というのがありまして、先日、3月の定例上映会があったので行って来ました。ここでは基本的に日本で未公開の韓国映画を、主宰している植田真弘氏がわざわざ作ってくれた日本語字幕入りで観れるんです。インターネットのサイトでは、韓国映画に関する情報も網羅されています。最近は、日本でも公開された私の大好きなチョン・ジヒョンも出ている『イルマーレ』や日韓共同制作の『純愛譜』にも出ていたイ・ジョンジェの主演作が続き、先月は『JSA』でもおなじみのイ・ヨンエと共演した『贈り物』(イ・ジョンジェが売れない芸人役でその妻のイ・ヨンエが不治の病という、これでもかというぐらい泣かせる映画です)、今月は『ユリョン』にも出ていたチョン・ウソンがボクサー役でイ・ジョンジェが詐欺師まがいの最低のチンピラ役という青春映画『太陽はない』(音楽も映像もカッコイイ映画)でした。どちらもいい作品で、それが基本的に無料(入会金や年会費とかもありません)で観れるなんて、韓国映画ファンにとってはこんなにうれしいことはありません! といっても、韓国映画に興味のない人には関係ない話ですね。すみません。でもみなさん、もうすぐ公開される『チング』はぜひ観て下さい! 『シュリ』や『JSA』とはまったく違いますが、韓国らしい熱い映画です。韓国映画の魅力は、その奥深いところにもあるんですが、その話はいずれまた。では今週はこの辺で。

(3.11.2002)

(つづく)


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