「サードウォー」について


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小丸オンラインでは、2001年3月公演の「Fightclub」で、超人気取り内閣および旧体質を批判する政治家、すなわち小泉純一郎らの登場を予測した。2001年9月公演の「にっぽんじんみなごろしけいかく(中学生用)」では、無差別大量殺戮が可能となる時代であることを指摘し、アメリカのテロを、その1週間前に予測した。現代社会がどのポジションにあるかを常に意識し、それをエンタテインメントとして上演してきている。

そのような公演形態にとって、このたびの戦争は、避けて通ることのできないインパクトをもたらした。表現者としては、今まさに変化しつつあることを表現することはリスクを伴うものだ。がしかし、この時代を生きるものとして、どうしても避けることはできない。常に目はニュース画面を追っているのが現実だ。とすると、この際、真正面から取り組むしかないと思った。「サードウォー」。はたして2002年2月の時点で、この戦争がどうなっているのかはわからないが、「報復」というものの行く末を描いてみたいと考えている。戦争が収束しようとも、第二第三のビンラディンの登場は疑いない。テロに対して「報復」という前例を作ってしまったことは否定しようのない事実。そこにわが国も乗ってしまったのも事実。それがもたらす未来を描いてみたい。

が、作品にはブッシュも小泉もビンラディンも登場しません。例えば、現代社会を生きる経済ヤクザの抗争などが舞台となります。あくまでも「報復すべきなのか」がテーマであり、「報復しないための方法があるのか」「報復の先には何があるのか」「これからこの国はどうなってしまうのか」を表出してみたいと考えています。そんなことができるのか・・・やってみます。

舞台を「経済ヤクザ」にするのか、「子供のケンカ」にするのか、「働くOLのいい男競争」にするのか、「村のゴミ処理場紛争」にするのか、というものは、集まった役者のキャラクターで決めます。役者がキャラクターを作りこむ部分ですので、一番合致した分野で描くことになるでしょう。

なお、この社会に隠された「現実=リアル」を描いてきた小丸オンラインですが、「現代はピンチに陥っている」ということは表現せずとも誰もが理解するものとなってしまいました。あまり直視したくないテーマを描いてきたけど、もうみんな「不愉快」とか言わないですよね。そこで、不愉快な現実を乗り越え、強く生きていくための方法、考え方を提示しようと思っています。わが国が国際的にも経済的にも危機に瀕していることを「見ない」「気づかない」人はもう相手にしなくてもいいと思います。それを「前提」とし、次のステップを目指すお客さんと一緒に考えることをしていきたい。したがって、ほんとうかどうかはわかりませんが、本作は愛の感動作、になる予定です。現実を認めた上で、人を信じ、人を愛するしかないはずです。そんなリアルを描きたいと思います。

2002年11月20日 一寸小丸


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