おてるちゃんの「今、昔」


さあ大変!!新人おてるちゃん、突然初舞台を踏むことになってしまった。本番の幕が上がります。無事に舞台をつとめることができるのかあー。

No.3 おてるちゃん、初舞台で大ピンチ!!
 〜「その2」

ヒロインS森さんの到着で、ほーっと安堵の空気につつまれた楽屋。

せっせんぱーい、よくぞ間に合ってくれました。やっぱり、あなたじゃなきゃ、主役は務まりませんって!!

しかし、そのやさしい空気をぶちやぶる小丸氏の一言、

「S森、今日のおやゆび姫、てるにやらせるから!」

固まるS森さん。楽屋も氷点下に凍りついたよ...。オーマイガー!!!

その日は、「金の斧、銀の斧」と「おやゆび姫」の2本立て。あいだに15分の休憩をはさんで、2時間の上演時間。楽屋は凍りついていたが、本番の時間はやってくる。

客入れが終わり、司会のNみお姉さんが、マイクをもって、とびだしていった。「金おの〜」のキャストも全員、衣装と頭(かしら)をつけてスタンバイ。ひとりぽつーんとおやゆび姫の衣装をつけたまま楽屋に残されたてる。

いったい私はどーなるの.....。

「金おの」が終わり、キャストが、もどってきた。いよいよ本番だあー。んが、かしらの付け方も知らないてる。S森さんや、Nみお姉さん、Kよさんたちが、おやゆび姫ちゃんの頭をもってきてくれた。

 でっでかい!!

「んじゃ、てるちゃんかぶって、あごひもしばって。」
「はっはい。」うっ、おもてえー!!

 んでもって、ぜんっぜんみえね〜。

「背ひも(背中で支えるヒモ)しばってあげるからねー。」
 むぎゅう〜。
「苦しくない?」
「だっ、だいじょぶれすうー」
「キツめにしめないとぐらぐらしちゃうからねー。」
「ふぁ、ふぁあーい。」

(しかし、この背ヒモの加減が、全然わかってなかったてるに、この後、D座時代、最大のピンチがおとずれる)

「がんばってね。だいじょぶだから。」やさしいNみさん。
「おれもフォローするから。」つばめ役のTくまさん。
「あたしもいっしょにでてるから。」たよりになるよお、Kよさん。

そして、S森さんが、手をつないで、舞台中央の板付きセット、チューリップにつれていってくれた。チューリップのセットがしまるとき、S森さんは、

「あたし、ソデで介添するから。見づらいけど、こっちにあるいてきたら必ず、手ひっぱってあげるから。」

っと言ってくれた。

そして本番の幕があがった。

チューリップの花から生まれたおやゆび姫は、おサルのモンタくんや、ちょうちょさんとお友達。いつも楽しくくらしていました。しかし、ある晩、カエルの親子が、やってきて、おやゆび姫をさらってしまいます。

 第一場終了。

この時点で、おやゆび姫のてるの身体は、早くも不調をうったえてはじめていた。

なぜか?!

一場のセットがハケるとき、おやゆび姫はベッドに寝たままスタッフに運ばれる。それから、つぎの出のために葉っぱの船に乗り換えなければならないのだ!!しかしてるがソデにもどった時は、もうたちあがれないほどのダメージをうけていた。(目がまわるう〜状態。)

実はてるは、乗り物に弱く、特に寝た体勢で動いたり、ゆれたり(ストレッチャーとかハンモック)すると途端に気持ち悪くなってしまうのであった。さらに、背ヒモをきつーくしめてあったため、呼吸もかなり苦しくなっていた。動けないてるを、スタッフが、だきかかえるように立ち上がらせて

「どーした?てる?」
「あっあの、息ができないんですうー。」
「ええっ?!!」

すぐにS森さんやスタッフの方々が、衣装をぬがしはじめる。わあーお、ぬがしてくれるんですねえー。そうですよ。あとは、S森先輩にバトンタッチっすよねー?

あたしゃもー、ぎぼちばるぐて、らめれすう〜。

S森さん「ごめんねー、背ヒモきつかった??ゆるめてあげるからねー!!」

 え?...??

スタッフ「よし。おっけー!!」

舞監のDさんは、おやゆび姫ちゃんを、軽々とかかえあげ、葉っぱの船に乗せると、
「よし、てる!いってこい!!」

うっそお〜。まじ〜??
ほんとに、ぎぼちわるいんれすよおお〜

てるの叫びは届かず、無情にもおやゆび姫ちゃんを乗せた葉っぱの船はガラガラと舞台に出ていったのでありました。

つづく。

うーん、ひっぱりすぎ?? でもながい話しなのよー。ゆるしてね。

次回「おてるちゃん初舞台で大ピンチ!!その3」
第2場からそしてキョーフのY田王子!!お楽しみにね


ふーん、そんなことになってたんだ。私はカエルの親だったんで、じぇんじぇん知らなかったよ。あはは。(小丸)


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