極私REVIEW

青年団国際演劇交流プロジェクト2003
「ヌ・ドゥ・ネージュ/雪の結び目」
構成・演出・美術/フランソワ=ミッシェル・プザンティ
@シアタートラム 6/4〜8 \2000

アゴラ支援会員制度の招待で見た。まだ公演中。

なんの予備知識もなしに見ました。開場が18:55で、受付終了後にあの狭いロビーに並ばせられます。整理番号順に入場。全席自由なので、一番前に座りました。舞台の天井がふさがれていて、照明がない。全部前から当てているぅーー。

舞台には、一人の役者がとても不自然な格好で立っています。この姿勢がつらいから、ギリギリの開場にしたのでしょうか・・・?

5分押しで19:05に開演。上演時間1時間25分。1時間ぐらいかと勝手に思ってた。どちらかというとダンス系なんで。

さて、ほんとに予備知識なかったので、けっこう楽しめました。日仏の役者がセリフじゃなくて、身体と音で芝居を表現します。まさに芝居でした。人が出会ったり、影響しあったり、怒ったりというのを身体で表現します。芝居の構成がちゃんと見えます。

ただ、役者のレベルの差は大きいですね。特に日本の役者は頭でセリフを表現しているように感じました。動きを大脳が指示している感じ。それだとセリフと変わらないもの。

途中で、一人の役者だけが圧倒的にすごいことに気づきました。ので、後半は彼女しか見ていなかった。あの人だけは、次の動きが読めなかった。大脳じゃなくて、身体のパーツが表現を行っていて、大脳に指示されていない。動きの連続に必然性が感じられないので、びっくりさせられます。「歩く一人不条理劇」とでもいおうか・・・。

10年ぐらい前に汎マイム工房がやっていたことを小劇場的に進化させるとこうなるんじゃないのかなあ、と思った。あらい汎さんのところの役者なら、もっとうまいんじゃないのか、と。

次の観劇予定−−>岩松了


戻る