極私REVIEW

(2002.12.1 15時)
■ランニングシアターダッシュ「THE END AGAIN again」@新宿:シアターアプル

ランニングシアターダッシュのアプルでの「THE END AGAIN again」を見た。12月1日(日)15時の回。ダッシュは11月15日〜17日に大阪近鉄小劇場で3ステやってから、アプルでの土日2ステ。金曜に小屋入りしてたらしい。

忘れていたが、ダッシュは何年か前にスズナリで野球をネタにしたやつを見ている。その時も楽しめなかったが、今回も、楽しめなかったというか、だんだん腹が立ってきたわけで・・・。

なんでむかつくんだろう・・・?

「エンタテインメント」自体を嫌いなわけじゃない。青春ものも、どっちかというと好き。スポ根に関しては、私の人間性の基本を形成したもんだし・・・。いま、スカパーで「あした天気になあれ」と「キャプテン」と「ドカベン」を放送している。ゴルフと野球だ。改めて見て感動している私・・・。特に「キャプテン」とか「プレイボール」とか、ちばあきおものは大好きなわけで・・。

芝居だと、ホンが安直に感じるのかなあ。エンタテインメント系の芝居は、構造がシンプルで登場人物が類型的になりがちですよね。それが許せないんだよなあ。そんな人間は、いまどきおらん、とか思ってしまう。走って汗かいて一生懸命頑張っているのを見ると、「それで夢が実現するわけねーだろ」とか思ってしまう。「キャプテン」なんて、まさに「頑張る」だけの物語なんだけど・・・。

いや、それなりに「キャプテン」は屈折してるとも思うわけで・・・。

テレビって現実無視して、世の中は平和だ、と言い続けるメディアであるように思う。テレビで現実の厳しさを見るのもつらいし。テレビを見るのは「休憩」だから。タマちゃんと田中さんで十分癒されるわけで・・・。でも、芝居はそうじゃないんじゃないのかなあ。劇場へは「考え」に行くのだと思ってしまう。「刺激されにいく」のだと思う。「芝居で癒されてどうする!」という思いも強い。だから、現実無視の平和なものを見せられると、居心地が悪いというか、むかつくんだと思う。

けど、金払ってつらい思いしたくない、という気持ちもわかるわけで・・・。


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