2002.7.5 ■演劇の市場性とメディア/えんぺ | |
演劇市場が小さいからメディアが育たない、ってことですね。 確かに、ゼニにならない、ってことは重要なポイントです。んでも、演劇を伝えるメディアがまったくない、というわけでもない現状がありますよね。ゼロじゃないとすると、ちょっと口惜しいじゃないですか。 現在の「演劇を紹介するメディア」(公演を紹介するメディアじゃなくて)が、「売れればいいんだから、みなさんが喜びそうな情報をてきとーに流しておけばいい」と考えているわけでもないと思います。テレビじゃないんだから。 まあ、他力本願で、がんばっていただくことを期待するしかないわけですけど。 たださ、ゼニの話でいうと、ローコストのメディアが登場してきたわけだから、そこに期待してもいいのかな、というのがあります。ローコストって言っても、ボランティアのやつじゃないんで、そこそこ商売になんないといけないわけですけど。 つまりまあ、「メディアが弱体でダメね、残念ね」で終わる議論じゃなくて、「こっち側のメディアを育てねーと」という方向に行けばいいかと・・・。 それとですね、もうひとつ。メディアってのは仲介なわけで、ってことは情報を持ってる側こそが重要なわけです。これまで、演劇ってのは、あまりにも情報を出してこなかったようにも思う。「そりゃメディアが弱いんだから出したくても出せん」という声もありましょうが、それにしても「公演案内」しか出してないように思う。それどころか、バックステージは晒さないほうがよい、という「伝統」も見え隠れします。アイドルはウンコしない、みたいな・・・。 どうなのよ、流山児祥のいきざまなんて、知りたくないですか。絶対に面白いですよ。っていうか、「えらそうに芝居けなしているオレよりも面白い日常を生きてるんだろうなあ」って思う。知らないけど。 fringeみたく、制作側の実情を晒しまくっているのって、すごく貴重だし、なんていうか、やってみると意外と問題ないじゃん、というもんだと思う。芝居でも、自分たちのがやってること、やろうとしていることについて、ぐだぐだ話すのはかっこ悪い、とか言わないで、どんどん出していいもんだと思うし、聞いて欲しいと思う。まあ、出す側としては、すごくエネルギーのいることなんですけどね。 |