発言記録室(since 2002年6月21日)

2002.7.4
■続・メディアとコミュニケーション/えんぺ

演劇の世界でのメディアとコミュニケーション

ちょっと思ったんです。なんで、こーゆー場所で「コミュニケーションとメディアがぶつかっちゃっているのか」について。

こと演劇の世界に限っては、メディアが弱すぎるんじゃないのかってことがあるんだと思う。それゆえ、本来コミュニケーションツールであるインターネットが、メディアとして期待され、利用されてしまっているのじゃないのか。他のジャンルでは、けっこう棲み分けられているようにも思うんだが・・・。

もちろん、音楽とかその他でも、ネットがメディアとして利用されるようになっている。近い将来、テレビや情報誌よりも、ネットでヒットが形成されるようになると思われる。ただ、その理由は、マスメディアが「商業利用」という名の情報操作をするもんだから、その対抗手段としてネットが期待されているんだ。たぶん、将来、マスメディアは力を失い、ネットがランキングを動かすようになるだろう。いろんなジャンルで起きるだろう。

そのことと、今、演劇の世界で起きていることとはちょっと違う。演劇では、マスメディアが操作しない。だって、あまりにも弱すぎるもんね、量も質も。

思うに、演劇については演劇評論以前に、演劇解説が必要なんじゃないのか。「その芝居でいったい何が起きているのか」の説明は、演劇の面白さを伝えることになるんじゃないのか。いや、演劇の面白さを伝えるような解説、分析が必要とされているんじゃないのかなあ。フランスW杯の後、ベッカムやロナウドがボロクソに言われていたってことを知っているのといないのでは、ぜんぜん違ったものに見えるでしょ。そういう情報って、いらないですかねえ?


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