2002.7.3 ■朝日新聞の「取材日記」/小丸オンライン | |
朝日新聞の記事「取材日記」から
決勝の前、20年来のサッカーの恩人に会って、こう言われた。 やれベッカムだと言えば、試合内容がどうでもほめて、日本の試合じゃ中田英だ、稲本だと騒ぐ。彼らのプレーが本当にすごかったと思うのか? イングランドの記者だって、ベッカムの日本での評価を見聞きして戸惑ったはずだ。ヘアスタイル以外はたいしたことなかったという評価ができていれば、日本のサッカーを見る目に感心したはずだよ。 決勝はロナウド対カーン? もっと色々見方があるだろう。だからサッカーは楽しいんだ。しっかりしろ。サッカーの面白さを伝えてくれよ」 忘れないようにしたいと思う。 (忠鉢信一) ---------- いいねえ。ここでの「サッカー」を「演劇」と変えてもいい。同じことが言えるもの。それと、「素人のインターネットと変わらない」なんて比喩が使える時代になったんだねえ。私も今度使おう。 演劇の世界では、その評価を伝えるメディアが弱すぎるんだよね。だから、一行レビューのような歪んだメディアであるコミュニケーションの場が「評価媒体」となってしまうんだ。たぶん、一行レビューのバージョンアップも必要だけど、メディア自体の強化も必要なんだと思う。 |