「小丸オンラインver.3.0」当日パンフ・ごあいさつ


ごあいさつ

加藤康介に脅迫された。訴えてやる、と。いや、その前に土下座してあやまれ、と。お前のやってることは非常に迷惑だから、お前を業界から抹殺してやる、と。ちゃんと走ってあやまりに来い。幕張メッセから走って来い、と。・・・なぜ幕張?

演劇ストーカー加藤康介は、知る人ぞ知る存在。天才である自分をお宅らの公演に出演させろ、と言って、深夜だろうと電話してくる。有名大手劇団から、無名の弱小劇団までもがターゲットとなり、あげくは映画界や雑誌業界までもが被害にあっている。芝居の場合、公演会場に押しかけ、タダで見させろと主張した上、不正入場までも行っているという。

そんな状況を見過ごせなかった私です。そこで、ネット上のいくつかの媒体で「加藤康介撲滅運動」を展開しました。被害を報告してくれ、というのと、対処法を教えます、というのがメインコンセプト。単に騒ぐだけじゃ意味ないので、加藤からの連絡を待つ、加藤と会いたい、とのメッセージも込めた。おかげで、月に一件ぐらいの割合で、加藤康介被害報告がメールで寄せられるようになった・・・。

私はほんとうに、加藤にハラがたっていた。これが普通の困った観客なら、ここまで怒らなかったろう。あくまでも加藤は作り手側の人間であり、それゆえにむかついていたのだった。そりゃあ、自己主張の強い役者・クリエイターは多いし、ほとんどの作り手は自分を天才だと思っているわけで、そういう鼻っぱしらの強いやつは少なくない。そして、みんなちゃんと自分の限界と戦い、挫折と戦っている。加藤はナゼあれほどえらそうなんだろう。演劇の世界にいるのなら、ちゃんと演劇の世界でヤツの限界を知らせてやるべきだと思う。その上でほんとうに天才なら、応援してもいいと思っている。そういうのが私の知っている「演劇の世界」なのだもの。

しかし、なぜか知らないけど、加藤は5年以上、同じことを繰り返している。実際に中規模劇団の公演に役者として出演したり、自分で芝居をプロデュースしたりもしている。その上で、ちっとも変わっていない。それどころか、ますます頭に乗っているように感じる。これはいったいなんなのだろう。被害にあった劇団が、電話を無視したりすると、脅すようになった。さらには、小劇場の世界を軽蔑しだしている。自己満足の世界にすぎない、と。私が電話で話した限りでは、「脅せば屈服する」と信じているようでもあった。いったいぜんたい、あいつはどうなってしまったんだろう。

私が電話で脅されたのは、8月18日の早朝。1日以内に、ネット上に謝罪文と、被害にあったという人の一覧表を掲載しないと、「お前を訴える」「お前を業界から抹殺する」「お前の個人情報を調べあげて暴露する」「お前を業界のヤクザを使って痛い目にあわせる」と言われた。さて、私は業界から抹殺されたのでしょうか・・・。訴えられた、ということはどうやって知るのでしょうか。私の個人情報はどっかに掲載されたのでしょうか。こないだ衣装さんにいじめられたけど、彼女はヤクザだったのでしょうか。よくわからない。

電話で、一度会いたいと何度も言ったのですが、会ってくれません。連絡先を教えてくれません。せっかくですので、これから手を尽くして、接触を試みたいと思っています。私は、まあいいや、とか、そんなおおげさな、とは思いません。大丈夫だろう、とか、困ったなあ、とかでは済ませません。エネルギーと時間の無駄だし、なんのメリットもないとは思いますけど、ようやく連絡があったんですから、見過ごすつもりはありません。ほんとうに訴えられるかもしれませんが、その覚悟は最初っからできてます。まあ、そんなのはたいした覚悟でもありませんけど。加藤くん、連絡ください。

2001.9.1 戦う一寸小丸


みなごろし