番 | 観劇日 | 評価 | 劇団 | タイトル | 感想 |
1 | 9/3 | ★★★★ | ナイロン100℃ | 「テイクザマネーアンドラン」 | 素晴らしかった。『ぬるい地獄』系の芝居。軽い躁状態だけどジゴクなんだよなあ。うまいなあ。エンディングは、ほんとは屋台崩しぐらいやりたかったんだろうけど、できなかったんだろう。装置屋さん頑張れ、って思ったよ。船のセットが開いて、でもって二人は上から降りてくる、みたいな。 |
2 | 6/22 | ★★★★ | 一跡ニ跳 | 「ガッコー設立委員会!」 | 一跡ニ跳は面白かった。「ガッコー」が終わっていることをきちんと描いていた。熱血教師のこっけいさ、再生を目指すことの無意味さを丁寧に描いていて、好感が持てる。ガッコーというシステム自体のダメさを前提に、過去のものとして描いたものは始めてじゃないのか。唯一、リアルを見つめる目を持った役の女優さんが弱くて、伝わりにくい面もあったが、なんせ松浦さんが圧倒的にうまいし、楽しめた。奥村さんや若手が伸びてきてはいるが、やっぱ比較にならないうまさだ。「病み上がり」なとこは仕方ないけど(声とかがいまいち弱い)、それでもやっぱ一流だよ。きっと、チラシに名前が載ってないとこみると、最初はちょい役だったんだろうな。でも、稽古しているうちに、どんどん増えていったんだろう。身体の具合いはだいぶ良くなったとかで、次回公演では完全復活だろう。良かった良かった。 |
3 | 2/25 | ★★★★ | スライム・ピープル | 「恐怖!スライムピープルの来襲」 | すごかった。関西の天才と関東のバカもんががっぷり四つに組んでのバトル。遊気舎の後藤ひろひと、楠見薫と、サモアリの小松・倉森。サモアリは僕調から分離したばかりの旗揚げの頃見て以来。当時はホンがクズだったし、若い役者はイモだったが、今回はいい役者とホンに恵まれ、好き勝手な放し飼い状態。面白かったあ。理想に近いんじゃないのか、この芝居。 |
4 | 2/8 | ★★★★ | 双数姉妹 | 「Some Girls」 | 間瀬、素晴らしい。ようやくちゃんと使ってもらえたのね。桑原もよし。いろいろいいとこたくさん。やっぱ双数は男女のコミュニケーションでしょ。 |
5 | 2/6 | ★★★★ | Wood Chips | 「マンガ君」 | 素晴らしい。人を罵るコトバをこれだけキッパリ言えるメソッドが、他にないよ。90年代後半の演劇が「相対化」であることを僕調から一貫して表現している。宮本さんを見つづけます。 |
6 | 12/4 | ★★★ | にんじんボーン | 「オズ君が来た日」 | 村上マリコ作品で、しみじみ系の話し。よくできてたとは思うけど、宮本さんのトゲのあるホンがやっぱ好きだなあ。来年の新作に期待しよう。 |
7 | 11/26 | ★★★ | CAB DRIVER | 「誰かの青い鳥」 | かなり楽しめた。前回見たときは人の作品だったんで、今回のオリジナルを楽しみにしてたの。役者もそこそこうまい。金野あずさが圧倒的にうまいんだけど、今回要求されているヒマな主婦というエッチな素材は描ききれていない。 |
8 | 11/20 | ★★★ | 一跡二跳 | 「醜形恐怖。」 | 「ガッコー設立〜」が面白かったんで、それほどではなかった。あ、私が見たのは実寸稽古で。明かりなしのやつだ。若手の芝居がいまいちだった。本番では頑張ってくれることを祈る。 |
9 | 9/11 | ★★★ | 嵐DEブー | 「ろくでなしブルース」 | えんぶゼミの河原クラス発表会。シロートだから、こうやるしかねーな、という範囲で、素晴らしかった。大人計画新人公演の「溶解ロケンロール」を思い出しました。「溶解?」はトータリティがあって素晴らしかったので、それには及びませんが、まあ、かなり良かった。作文を読んだ16歳男がすごかった。サポートというやつ。 |
10 | 9/4 | ★★★ | アンファンテリブル | 「まあまあふうふう」 | よくできたホンだった。構成もしっかりしていて楽しめた。役者は若いけど、まあ、それはそれで雰囲気出てた。これも「ぬるい地獄」系の芝居。生命力の弱い女優がいい。 |
11 | 8/21 | ★★★ | パンタロン同盟 | 「おまえが投げろ〜」 | 普通のコントなんでがっかり。石井さんのホンなんだろな。赤信号状態。かなりたいくつ。でも、ひとつだけ、「ボケボケブラザーズ」ってのだけすごかった。最初の公演で、よくまあこんなネタが作れたと感心した。これがやれるんなら、次回が楽しみ。もちろん、一番驚いているのは本人たちだろう。おやじ4人で、ナンセンスなバカネタを極めて欲しい。 |
12 | 7/7 | ★★★ | 演劇屋バンソウコウ^3 | 「アシュラ」 | ■この劇団は1998年7月の西田シャトナー東京冒険団「ジャム」の上演メンバーが母体。「ジャム」って、ピスタチオの芝居よりも面白かったという評価があり、外部でこんな面白い芝居やられた日にゃ、内部の役者はたまらんぞ、とか反発が起きたという噂が立ったほど。■その「ジャム」上演メンバーの中から、生きのいいのだけが集まって作ったのが、この劇団(西田シャトナー東京冒険団は解散)。1999年3月の旗揚げ公演で、504人を動員したとか。・・・全く知らんぞ。■チラシがなんか、ごてごてしてたし、だいたい「演劇屋バンソウコウ^3」って名前じゃ、見る気にならんよな。「3」ってなんだよ。まさか「参上」じゃあ・・。●1999年、新種のウィルス発見。2001年、ウィルスが世界に広まる。このウィルスに感染すると、俗に言う「超能力」を獲得する。2002年、ウィルス感染者が反乱、隔離を逃れ、「これは進化である」としてテロ活動を開始。政府軍VSテロ活動組織「アシュラ」の抗争激化。防衛庁長官、変死体で発見さる。首相官邸がアシュラに占拠される。自衛隊、治安活動開始。内閣総理大臣、惨殺。「アシュラ」独立国家宣言。■荒唐無稽なネタだけど、役者が達者なんで十分楽しめる。私はエンタテイ |
13 | 6/19 | ★★★ | rust-kindergarten | 「PANIC MOVEMENT」 | 小屋がしょぼいし、裏方がへぼいし、装置とかないに等しい状況で、役者の面白さを発揮してたんで楽しめた。山崎竜介劇団の旗揚げだ。 |
14 | 6/8 | ★★★ | 清水宏 | 「サタデーナイトライブ11」 | すごかった。私、裏方(スライド)手伝ってたんですが、ビデオ担当がシロートで、いろんなトラブルがあり、かなりの精神的なダメージがあったはずなのに、ギリギリでキープしていた清水さんは、すごかった。ケラの演出も、凝ったビデオとかスライドで垣間見れ、良かった良かった。でも、ほんと裏方のクオリティを上げて欲しいよ。 |
15 | 6/5 | ★★★ | 青年団 | 「海よりも長い夜」 | 私の中では青年団はとっくの昔に終わっていたんで、また見るとは思わなかったよ。かなりの傑作でしたね。あの組織論は、私の中では終わっていたんで、またかよー、って感じで見てました。もう、わかってんじゃん、とか。組織作るのが難しい時代で、旧来型の「組織」はだめだよなあ、って。なのに、最後にうっかり感動させられちまいました。悲しかったです。崩壊するに決まってんのに、その崩壊を見せられると、悲しいですね。痛かった。やっぱ、最悪なのは「乙女の純情」ですね。手におえません。いいかげん、「純情」なんて、根絶やしにして欲しいもんです。 |
16 | 5/11 | ★★★ | 大人計画 | 「母を逃がす」 | 原作(二十日鼠と人間)があるらしいが、描かれているのは松尾スズキの世界そのもの。ヒサンにして閉塞な状況を描いている。温い地獄は松尾スズキの世界だ。そういえば、大人計画を見るのは2年ぶりぐらいか。で、いつもなら最後に崩壊(カタストロフィー)があるのだが、今回のは、ない。閉じたまま終わっていた。カタストロフィーがないのこそが現代か。地獄ではあるが日常であり、閉塞なまま生きていくのが現代ということか。なるほど。素晴らしい。 |
17 | 4/21 | ★★★ | 清水宏 | 「サタデーナイトライブ10」 | ネタをもっと作りこんで欲しいなあ。普通のお客はああゆう軽いやつがいいのかなあ。もっともっとディープなやつを軽やかにやるのがいいと思うんだけど。 |
18 | 2/27 | ★★★ | シアタージャパン | 「小石川哲学日誌」 | ホンがめちゃめちゃうまいと思った。昭和初期が舞台で、「哲学者」が出てくる。世の中のなんの役にも立たない存在。で、この役立たずおやじとバトルするのがカナダ人との混血だという牧師。すげえインチキ臭いクソ牧師。で、こいつらを取り巻くのが「新しいオンナ」にかぶれてる女性と、ノンキ一筋の『哲学者の若妻』。時代は大震災後の経済不況期ってのもうまい。で、かなり緻密なことができる芝居だけど、役者がまだまだへただった。 |
19 | 2/11 | ★★★ | I.Q150 | 「夜交花」 | うまい。シーンが変わらず、大人の男女二人芝居なのに、濃密だった。二人とも丹野さんっぽい。西澤さんが圧倒的にいい。 |
20 | 1/30 | ★★★ | 新感線&ホリプロ | 「西遊記」 | 筧さん素晴らしい。えらいよ。だけど、相変わらず新感線はハンパだよなあ。今回、金かかってるぶん楽しめるけど、でも、フライングとかの見せ方も、すぐ飽きるようなやり方だもの。 |
21 | 1/29 | ★★★ | THEATER 16-MIX | 「Let It Be」 | 面白かった。あの本で役者芝居にできるとは思わなかった。それも完全に地上の話だもの、日本版アポロ13なのに。男芝居だ。 |
22 | 1/26 | ★★★ | 藤井賢弥ライブ | 「見せ者小屋でSHOW TIME(1)」 | 思ったよりも楽しめた。ケンヤのバカトーク炸裂してたし、直情型の性格もちゃんと描かれていた。まだまだ稚拙なんだけど、可能性はある。 |
23 | 1/16 | ★★★ | 1999QUEST | 「CMサーカス」 | ハデハデでよくできていた。エンタテインメント方向としてはいいと思った。1本の作品をちゃんと見てみたい。よくあるパターンではあるけど。 |
24 | 1/15 | ★★★ | グローブ座カンパニー | 「夏の夜の夢」 | シェイクスピアなのに見事な役者芝居。ヤラレまくる西牟田はエロい。上杉ノダ声祥三はこすっからくてうまい。楽しかった。 |
25 | 1/13 | ★★★ | tsumazuki no ishi | 「TURTLE HEADS」 | いつもよりは上出来。でも前半たるい。木立さんが出てから盛りあがる。木立・寺十・猫田のバトルは水準高し。演出のゆるさは毎度ながら損してると思う。 |
26 | 1/7 | ★★★ | KAKUTA | 「空のうえ」 | 若狭くんだけは相変わらずうまい。桑原は今回、役者として何もやってない(初日)。矢との関係性が生じていないんだもの。頑張れ。 |
27 | 12/29 | ★★ | 藤井賢弥ライブ | 「見せ者小屋でSHOWTIME4」 | ゲストを二人招いて、からみのあるネタを展開。フリートークがかなり面白くなったのは収穫だが、へっぽこなネタもある。ネタ系のものが中途半端だ。 |
28 | 12/22 | ★★ | 花歌マジックトラベラー | 「命くれない二人連れ」 | 公演の後半(金曜日以降)は良くなった。うまいホンだし、一部の役者も頑張った。しかし、全体的には、クオリティ低い。これまでの公演よりは良かったんだけどね。 |
29 | 9/18 | ★★ | 道学先生 | 「酒坊っちゃん」 | 相変わらずの人情喜劇。どっちかというと「カンベンして欲しい」よなあ。クオリティは高いけど、演劇はこんなことやってていいのか、とか思う部分もある。 |
30 | 9/13 | ★★ | フォーナイン | 「鏡」 | 三田村邦彦が出ずっぱり。よくセリフを覚えましたねえ。感心。ナマ遠山景織子は、「笑う犬の生活」ほどは美しくなかった。でも、やっぱナマはナマだよなあ。ナマ背中はおいしかった。岡安由美子は、まだ生きていたのねって感じ。ロビーにあった花束は秘密結社Gから・・・ほんとかよ。筒井真理子も出ていたみたいだが、まさかあのイモ女優じゃあああ。演出が映画監督の山川直人だけど、まあ、何もやってなかった。全編、クソ新劇。三田村相手の二人芝居を順番にやってんの。唯一、史朗ちゃんのシーンだけが救い。史朗ちゃんだけが小劇場。相変わらず、発声ができてなくて、カツゼツがダメだけど、それでも面白いもんなあ。クソ新劇の芝居のダメさを自覚してほしいよ。 |
31 | 8/26 | ★★ | アニメックス | 「あした晴れたらどこでもドアで」 | 動きの少ないピスタチオをやってた。完成度が低い。役者が育ってないのが気になる。頑張って稽古していただきたい。 |
32 | 8/11 | ★★ | 北区つかこうへい劇団 | 「二等兵物語」 | 朝鮮人の従軍慰安婦をよってたかって侮蔑し、辱め、さげすむ芝居です。何人もの日本軍兵隊さんが、順番に何回も犯しまくります。一晩で、何回もやられまくる朝鮮人の従軍慰安婦のお話しです。この時期、こんな芝居をやれるのは、つかさんだけです。「この朝鮮人があ。てめーみてーのが戦争が終わると、やれ保障しろ、やれカネをくれとか言うんだよ」なんてセリフを、よくやるよなあ。日の丸が法律で国旗になり、石原国粋慎太郎が都知事になったこの時期に、ほんとすごいよ。つかさんだけだよ、こんなことやれるの。その悲しみとか朝鮮人の誇りとかを、もうちょっと役者が表現できていればなあ。 |
33 | 7/23 | ★★ | ミスタースリムカンパニー | 「1945」 | もっとどす黒い芝居を期待していたのに、さわやかミュージカルっぽかった。戦後の混乱っていう設定はあるけど、かなり青春群像してた。山本明子は変わらず綺麗なので嬉しかった。 |
34 | 7/21 | ★★ | トッポジュース | 「リング・ゴング」 | 「ボクサーが試合前に逃亡、新聞社の取材のために、代役を立てて・・・」というシチュエーションで、面白くしようとしたのに、できなかったんだろうね。役者のこざかしいギャグに終始しただけだった。宮本さんが無理矢理面白くしていた感じ。ホンが展開していないんだもの。前途多難だな。3回持つか? 新井さんの出番を増やして欲しいのに。 |
35 | 7/2 | ★★ | カプセル兵団 | 「アルケミスト」 | 旗揚げを見ている劇団だが、そのときから比べれば、ずっとずっと良くなった。スピードも出てきてるし、ピスタチオ的なものをやりたいという思いがちゃんと伝わっているもの。でも、なんでピスタチオなんだろう。あと、役者のセリフが上滑りで、ピスタチオの悪いところまで踏襲している。思いは泣き以外で伝えて欲しい。 |
36 | 6/20 | ★★ | 惑星ピスタチオ | 「破壊ランナー」 | ギャグとかいまだにアニメネタだし。ちっとも変わってない。いろんなとこがすかすかのスキだらけの芝居だった。東京初演のときよりはホンがまとまってたけどさ。そこいらの2流劇団と一緒だよな。っつうか、ずっとずっと面白い芝居はいっぱいあるぞ。ちょー満員の客席は、熱い熱い拍手してたけど、これって、満員がなせるワザだよな。ガラガラの時も、熱烈な拍手って起きてんだろうか。 |
37 | 6/15 | ★★ | K2T3 | 「不思議ノ国でありんす」 | キャラメル的な甘あまの世界観があるけど、もうちょっとシビアな面も持っているんで好感が持てる。役者も達者なんで安心して見れる。が、さんざん見てきた芝居とも言えるやつだった。 |
38 | 6/4 | ★★ | KAKUTA | 「猫とバイオリン」 | なんか、ホンはまあいいと思うけど、違和感があったなあ。あんなストレートに話し合う子たちが、なんで、共同生活してんだろ。根本的にそこんとこが納得いかなかった。なんの欠落もない普通の子たちが共同生活するんだろか。わかんないけどさ。 |
39 | 5/16 | ★★ | ぺ天使 | 「ルパン2世」 | 2年半ぶりということで、きっと大変だったんだろう。役者も一人、急に出なくなったみたいで。お話しは「ルパン2世」なので期待したが、広がらなかったみたい。とにかく未生・管野以外の役者がきつい。でも、未生みちるが舞台に登場した時、じーんとしてしまった。久しぶりなんだもの。頑張って芝居やってて欲しいもんです。才能あるもんなあ。第二回公演ぐらいから見てるただの客ですが、絶対才能あると思うし、かっこいいし。今回みたいに、うまくいかない作品もあるけど、2年半もあいちゃダメだ。ルパンの物語も、「時間泥棒」の話しも、「宇宙ビッグバン」の話しも、全然バラバラで融合しなかった。残念。でも、1年以内に新作を上演できれば復活できる。芝居をやれる環境は最悪なんだろうけど、頑張って欲しい。 |
40 | 5/5 | ★★ | 藤井賢弥ライブ | 「見せ者小屋でSHOW TIME(2)」 | 前よりは面白くなったと思う。ただ、前作の焼き直しをこの時期にやってていいのか、っていう不安がある。どんどん新作を生み出していかないと、オリジナルなんて生まれないのに。 |
41 | 4/27 | ★★ | 遊気舎 | 「FOLKER」 | 傑作と評判。遊気舎のグロさを抑え、こぎれいな作品になっていた。演出で無理やり感動させていた。あんなんで感動するかいな!って言うより、うっとおしくって逆に反発しちゃったよ。 |
42 | 4/26 | ★★ | reset-N | 「COVER」 | 町田カナのエンディングのダンスはちょっとどうかと思った。音楽と合ってないぞ。みんなの芝居もちょっと中途ハンパだよね。町田なんか、前半と後半で人間が変わるんだもの。トミナガをやった男優は良かった。だけ。 |
43 | 4/25 | ★★ | かしこい僕達 | 「ユキオ」 | 30歳で魚になる運命の人たちの話し。30歳になると自動的に「お魚」になっちゃうんだって。その運命の下での様々な葛藤。けっこう面白くできてた。役者が頑張ってたもの。明確に伝わっていた。でも、なんか、リアリティがないなああ。今って時代はさあ…。 |
44 | 4/2 | ★★ | 花歌マジックトラベラー | 「スキよ〜」 | 窪ちゃんの次に位置していた関田と高橋が辞めた穴が大きく、まだまだ埋めるには至っていない。けど、わっことか伸びたし、今回が初舞台の3人の新人も、ぎりぎり頑張ってた。稽古してください。 |
45 | 3/25 | ★★ | グローブ座企画 | 「どぽんど」 | 脇役オールスターズのみんなが頑張ってて、松村作品としてはかなり面白かったんでないのか。シェイクスピアなのに、単純な話しにしてて(もともと単純だが)、わかりやすい方だった。でも、ほんとみんな脇役だねえ。唯一、主役を張れるなあ、と思ったのは小手さんだけ。ちょっと天才じゃねえのか、と思ってしまった。だけど、出番少なくて、これじゃああんまりだあ、とか思ってたら、最後におまけが。リアクションとか完璧だった。でも、あれだったら5分ぐらいの長ぜりを小手にやらせて終われば、十分楽しめたのに。っつうか、そうすべきだろうに。しかし、照明も音響も美術も、あんまりだよなあ。なんでだ? |
46 | 2/26 | ★★ | 東京タンバリン | 「ゆがんだ眼鏡」 | 青年団にいた高井浩子が率いる劇団。青年団的な丁寧なホン。岩松とか堤とかに通じるナチュラルな芝居。若い役者がみなうまい。で、そこそこ緊張感もあり楽しめる作りではあるんだけど・・・いらついた。こういう何も起きない芝居にいらつく体質になってしまった私。情報量が少ない。 |
47 | 2/24 | ★★ | おにぎりスキッパーズ | 「THE QUICK TEMPER」 | けっこーかっこいい役者とか女優さんとかが達者な芝居。でもって客席にも美男美女が。映像希望タレント劇団だな。ありがちなつまんないギャグで、見るべきものはない。ま、彼らの目標は映像だろうから、文句ないです。がんばってね。 |
48 | 2/15 | ★★ | 道学先生 | 「ジャブジャブ波止場」 | 知人が4人も出演している。だけど、お話が古くて古くて。古典的な価値観の良さを表現してるんだろうけど、リアリティなさすぎ。70年代の漁業の港町が舞台。おおらかで率直すぎる人々・・・25年前のノンキな世界。これを描いてどうしようっていうんだろ。なんか、現代を否定してるみたいで、むかつく。そりゃ確かに現代はひどいことになっている。けど、後ろ向いてどうすんだか。まあ、こういう芝居もアリだとは思うけど、ワタシ的には許容できないっす。 |
49 | 2/11 | ★★ | いるかHotel | 「破稿 銀河鉄道の夜 」 | 役者も頑張ってたし、演出もうまいし、じゃあ何が不満なんだ>オレ。たぶん、「その事実」以外何も描けていなかったことじゃないのか。女子高生が阪神大震災で親友失えば、そりゃ悲しいもの。 |
50 | 2/7 | ★★ | 少年社中 | 「GHOST JACK」 | ホン書けてないなあ。役者はまだまだ。でも、期待したい。方向は面白いもの。クラブイベントのノリがあったのに、変に演劇風にまとめて損してた。クールに突き放せばいい。 |
51 | 2/6 | ★★ | ひとみ座 | 「天守物語」 | 思ったよりも楽しめたし、人形劇としてはよくやってると思うけど、演出はもっとやれるはず。もっともっとスペクタクルがいい。 |
52 | 2/2 | ★★ | CAB DRIVER | 「美しい日々」 | 噂のキャブドラ初見。松田正隆のホンを丁寧にきちんと描いていた。でも、普通! 役者はあと3倍頑張らないと。普通にやると普通のお芝居になっちゃう。ところで何故今これ? |
53 | 1/15 | ★★ | アコースティック・アライヴ | 「CMサーカス」 | 作りは丁寧だけど、いまどきこんな感じ、ありかなあ。テンポないような気もしたし。 |
54 | 1/15 | ★★ | SHAMPOO HAT | 「CMサーカス」 | カクスコみたい。でも、カクスコの方がうまいよ。 |
55 | 1/15 | ★★ | KUSARE芸道 | 「CMサーカス」 | ホンが書けてない。役者は面白い子がいる。でも、いまいちやり切れていない感じ。甘いぞ。 |
56 | 1/15 | ★★ | 神馬 | 「CMサーカス」 | なんか、ゆるいホンだった。やりたいことがわかんないぞ。メロスがどうしたっつうんだか。作りはしっかりしてんのに。 |
57 | 1/15 | ★★ | プレイヤーズリーグ | 「CMサーカス」 | ショーマみたい。でも、ハンパ。テンポないよなあ。惜しい。 |
58 | 1/15 | ★★ | 花歌マジックトラベラー | 「CMサーカス」 | 今回のはインパクト弱かったな。メイクとかで遊びすぎ。30分という中途ハンパな時間が使いこなせなかった。盛りこもうとしすぎ。 |
59 | 1/12 | ★★ | ピジョン | 「平安京」 | 演劇におけるセリフの死が実感できる。松村さんの紡ぎ出す膨大なコトバが、遠い。ことば遊びがない分、野田よりも唐だった。野田だって肉体へ行ったぞ |
60 | 1/8 | ★★ | トリのマーク | 「丘のほとりにて。ベンジャミン」 | ぬるい。私、こーゆーぬるいの苦手っす。空間からスタートして、ほんで、どこにも行かないのね。それはそれでアリだと思うけど。 |
61 | 12/14 | ★ | ポケ一人舞台 | 「ポケの一人舞台」 | クオリティが低かった。ネタとしては面白いものもあったが、アイディアを練りこんでいない感じ。ワンアイディア止まりだもの。弱いよ。 |
62 | 12/3 | ★ | バンソウコウ^3 | 「スピード?」 | 前回面白かった劇団だが、全くホンができていない感じがした。作家が前回と違う。今回の作家だと、かなり問題あるんでないのか、とか心配になった。 |
63 | 11/17 | ★ | 惑星ピスタチオ | 「白血球ライダー2000」 | 代表作とか噂があったんで期待してたんだけど・・・。なんか、クオリティが低い感じ。なんで、低いのか不思議。全体的に作りこみっていうか、練りこみが足りない。もっともっと先があるはずなのに、作家のデスク上で完結してるみたいで・・・。 |
64 | 11/11 | ★ | rust-kindergarten | 「鯖っ。」 | 山崎竜介と藤井賢弥が圧倒的にいいんで、この二人のシーンを多くすべきだと思うのだが。役者を無視したホンは、ちょっと嫌だなあ。 |
65 | 10/28 | ★ | tibet | 「MOTHERS MILK」 | ホンも甘いし構成も甘いなあ。役者は、橋本はいいんだけど・・・。 |
66 | 10/15 | ★ | ルート無限大 | 「Shadow」 | 役者がまだまだ若いんで、けっこう面白いホンなんだけど、生きていない。テレビドラマみたいなホンと構成で、演技も芝居になってなかった。ざんねん。 |
67 | 9/19 | ★ | SPRO | 「ゴブリン・ガール」 | 新しいことをやろうという姿勢はわかるけど、技術が伴ってないし、第一、そんなに新しくないのが悲しい。その発想は、かなりいろんな人がやってると思う。 |
68 | 9/5 | ★ | かしこい16-MIX | 「Fの感覚3」 | 閉塞感を描いていたこのシリーズだが、今回は中途半端にエンタメしてて、なんか楽しめなかった。役者も前より質が落ちたよな。 |
69 | 8/16 | ★ | 花歌プロデュース | 「窪面星」 | マキとかワッコとか上達したけど、クオリティの低さは変わらない。稽古が足りないと思うよ。 |
70 | 7/9 | ★ | 猫ニャー | 「弁償するとき目が光る」 | オープニングからバスケットボールをローホリにぶち当てて壊してんだもの。毎回、トラブルよなあ。相変わらずブルースカイのセンスはいいけど、芝居全体はゆるゆるなので、眠ってしまった。 |
71 | 7/8 | ★ | サモアリナンズ | 「スネーク・ザ・バンデット」 | だらだら長くて眠かったなあ。ホンが全然楽しめない。役者は達者だと思うけど、芝居になんの工夫もないんだもの。 |
72 | 6/19 | ★ | Lady Ready Project | 「箱の中」 | すんげえウンコ芝居。びっくり。サンモールのCMサーカスん時も思ったけど、なーんも中身がない。価値観がおばさん。終わって「それだけかいっ!」てつっこみがしたくなりそうだったんだけど、エンディングでバカバカしくて、情けなくなった。シアターガイドのリトマスに選ばれてるんで、実に楽しみ。最低記録更新か?(逆に高い評価だったら大笑いだけど) |
73 | 4/25 | ★ | マスターズ | 「マイアミ・ジェニー」 | 全然できてない。っていうか、ホンと演出がナニもやってない。照明とか音響を使えてないもの。役者がいいのに、もったいない。 |
74 | 3/20 | ★ | コンドルズ | 「ビューティフルサンデー」 | 最初は大川興業かと思ったけど、終わってみれば一世風靡でした。一人だけめちゃくちゃうまい人がいましたね。ずっと一人だけ見てました。客入れさんが女子高生のコスプレってのは、嬉しいものでした。 |
75 | 3/12 | ★ | 時来組 | 「幕末の丘」 | 殺陣同好会の学習発表会かと思った。めちゃめちゃ殺陣はうまい。けど、そんだけ。えんえん3時間、テレビ時代劇を見せられた感じ。演出が無いに等しい。暗転幕の使い方がノンキ。 |
76 | 3/11 | ★ | 池の下 | 「青ひげ公の城」 | 演出が商業演劇みたいで呆然。っつうより児童劇か。テンポがなくて、ノンキにきれいに進行していた。テラヤマの猥雑さの微塵もない。いったいぜんたいどういう劇団なんだろう。学校周りとかしてるのかと思った。 |
77 | 3/7 | ★ | レニバッソ | 「bittersidewinder」 | 私的には、ああゆう照明は「センスない」と思う。だって役者が見えないんだもの。すごくテマヒマかけた明かりなんだけど、ダンサーの動きが見えないの。で、そんなにへたなダンサーなのかというとそんなことなくて、最後のやつだけかなり明るかったんだけど、これが良かった。かっこいいんだ。あれだけかっこいい踊りが踊れるんだったら、ちゃんと見せて欲しいと思う。だって、ダンサーの踊りでしたパッションは伝わんないんだもの。かっこいい音楽(客入れのってUFOだっけ?)と、手の込んだ照明・映像が、ダンサーとシンクロしてなかったように思う。なんかすごくもったいなかった。映像ショーを見てたかんじ。コンセプトがAVとのシンクロだとすると、すごく難しいんだけど(ちょっと方法が浮かばない)、なんとかして欲しい。 |
78 | 3/7 | ★ | アンファンテリブル | 「ソウルオブルージュ」 | ふだんのこのシリーズに比べたらずっとマシだったけど、かと言って面白いかというと、とんでもない。きっといっぱい稽古したんだろうな、と思わせる作りで、ディテールの作りこみは良かった。普段は2回ぐらいしか打ち合わせ(稽古じゃない)しないで本番なんだけど、ほんと、稽古したんだろうな。でも、山田に問題あるし、壊れてたし、泣く意味がわかんなかったし、泣くタイミングが違うと思うし、せつなさが出てないし、6回目ともなると段取りになってんだろか、とか思った。あんまりだったんで、挨拶もせずにとっとと帰ってしまった。メールであやまんないとなんない。 |
79 | 3/6 | ★ | HOT ROAD | 「幸福の黄色いクジラ」 | キャラメル系のノンキな芝居。映画監督やってる人が作った劇団とかで、作家もシナリオの人みたい。役者も美男美女。でも、ここは映像系のへぼ劇団とは違って、ちゃんと芝居やろうとしている、のはわかる。しかし、役者がかなりイモ。映画の人って、役者の演技に関しての方法論を持たないから、役者が育たないんだよなあ。 |
80 | 3/6 | ★ | 歌舞伎座 | 「天守物語」 | ひとみ座のやつ(人形劇)の方が楽しめた。裏方がへぼいぞ。照明とかじじいがやってんじゃないのか。装置もやばい。転換よぼよぼ。でも、玉三郎はすごかった。一人だけ抜きんでた芝居してた。 |
81 | 3/5 | ★ | 即興カニ座クラブ | 「浮かれてしまった」 | かなりダサく感じたぞ。シアタースポーツ系の即興芝居をやっている人たちがエチュードでホンを作りこんだみたいだが、結果、普通のつまんない芝居になった感じ。戒穴系の役者はうまかったけど。ダンスとかださださだし。ああゆうダンスを入れるのがかっこいいと思ってるみたいで、困った。大ちゃんとポケは良かった。 |
82 | 2/28 | ★ | ジャブジャブサーキット | 「バクスター氏の実験」 | 役者がセリフを歌っているのね。お芝居お芝居してんの。装置とかもハンパな凝りよう。で、延々伏線セリフが続く。今の時代、いきなりサビ頭でないと持たないぞ。達者な役者のセリフは続くけど、情報量がめちゃ少ない。わし、我慢できなかった。寝た。 |
83 | 2/27 | ★ | NIPPONいとしのチチバンド隊 | 「Natural Low」 | 29歳の女性が恋に仕事に悩む話。一人ぼっちだったりして悩むんだけど、そんなおおげさなものか。もう、散々扱われたテーマだし、悩むの普通だし、なんかくだらねえ、とか思っちゃったよ。昔っからあるテーマだし、実際にいろいろ悩んだりしてるわけだけど、でも、芝居でおおげさに扱うかなあ。もうテレビドラマでもやらんでしょ。不倫とかなら殺し合うぐらいやって欲しいよ。ひとりでうじうじ悩むのって、ふつーっ! |
84 | 2/22 | ★ | コアシステム | 「夏の匂い」 | 大正期の上昇志向のめいっぱい生きてる人間を描き、現代を生きる女子高生と対比している。なんか、エンジョが悪いことみたいでむかついた。価値観ずれてるよ。おばさんの作品だ。 |
85 | 2/14 | ★ | うべんの会 | 「オーブン」 | ぬるぅ。こういうのもアリだとは思うけど、私はダメ。 |
86 | 2/1 | ★ | 猫ニャー | 「FOREVER BELIEVE」 | ケラの健康はすごかったなあ、とか思う。8年ぐらい前でしょ。センスは認めるけど、センスで芝居やられてもなあ。もうそういう時代じゃないよ。 |
87 | 1/30 | ★ | 珍しいキノコ舞踊団 | 「牛乳が、飲みたい」 | 今も可愛いとは思うけど、でも、それほどじゃない感じ。そんで、ちゃんと踊るようになったら、その下手さが見えるよなあ。イデビアンみたいな凄さはないし、物足りない。 |
88 | 1/28 | ★ | ANIMEX | 「宇宙へ」 | なんか崩壊してた。役者が全然できていないの。美術も悪いし照明はシロートだし。急な公演で大変だったんだろうなあ。 |
89 | 1/16 | ★ | シアターガッツ | 「CMサーカス」 | ハデで面白かったんだけど、途中から人情話しになってしまった。おいおい。 |
90 | 1/16 | ★ | Lady Ready Project | 「CMサーカス」 | お話がださいんでびっくり。エンジョとかやってる若者に道徳を説いている。ふざけんなっつーの。時代認識が間違っている。 |