週刊小丸


No.66(5/23〜5/29)

5/23(火)

今日の稽古はちょっと面白かった。オープニングの二人芝居を、なんでもありい、にしてやらせたの。14人いたので、7組のバトル。二人が動物になるやつとか、ラブホテルの一室にするやつとか、不条理モノにするやつとか・・・。

初めて三日連続で稽古したわけだけど、やっぱ続けてやると、どんどん役者が変化するね。伸びが目に見えるんで、すごく楽しかった。今平はちょっと方向が見えたし、越田もずっと止まっていたのに、初めてミリ単位で変化したもの。関田は強引に自分の世界を打ち出してきたし、石橋はカンを取り戻した。いままで、布施とか塚本とか安伊子が目立っていたんだけど、もう、それほどじゃなくなった。ようやくスタート台に立ったというかんじ。明日がこの一連の稽古の最終日。制作の高松Aさん、期待して稽古場においで。

5/24(水)

10時からA-CLISの仕込み。パンチ貼って、引き割り2本吊って、ブラックライトとストロボ仕込んで、プロジェクターを設置して、スモークマシンチェックして・・・。今回のA-CLISはおおごとだ。

夕方、「CUBE」の稽古に行ったけど、疲れ切ってて、シャレにならんかった。つまんない芝居だとすぐ寝てしまった。演出家に寝られる芝居っていったい・・・。

寝てて、終わりを見逃し、止めるの間に合わないのもあった。がはは。めんぼくない。それでもダメ出しするおれ。いいのか?

役者個々を見る、というテーマの稽古もこの日が最後。今回の役者は、細かく作りこむタイプが多い、というのが明確になった。具体的に練り込むことはできても、やっぱ説明芝居になる傾向がある。意味なしのテンション芝居ができるのは少ない。そこいらへんが課題だよなあ。

5/25(木)

10時からA-CLISの照明仕込み、そしてテクリハ。疲れ切ったよ。

5/26(金)

「ガチンコ」って番組を録画で見たら、憩居かなみが「ガチンコ女優学園」に出ていた。最後の9人に残っている。憩居は先日のにんじんボーンでもヘタな芝居をやっていた。ガチンコ女優学園は、だっさいストーリーでまいるよ。台本あるんじゃないのか。憩居ちゃんは、井筒監督にも憩居ちゃんと呼ばれていた。

26日の朝、完徹でこの日の稽古用台本を仕上げる。たった4ページに6時間も費やした。3ページ半ぐらいまでは簡単にできたのだけど、最後のとこで、大島を登場させようと思い筆が止まった。だって、あいつ稽古に来やしないんだから、イメージがわかない。さいてーだ。十六夜社時代のへたくそな芝居が通用すると思っているんだろうか。やばいなあ。

10時にジェルス小屋入り。テクリハを頭から返して、2時半からゲネ。大きなトラブルもなく、終わった。エンディングの花火の映像が美しい。光量のあるプロジェクタなので、照明が入っている(ホリを染めている)舞台に投影しても、薄く見える。それで、照明を落としていくと、段々映像が見えてくるという・・・。こんな使い方が可能だったとは。素晴らしい。今回映す映像は花火で、舞台に立つ役者に花火の映像が重なっていくの。かっこいいぞ。

本番前、高松Aが台本を取りに来る。本番も無事終了。明かり的には、めだったミスはなかった。久しぶりに藤さんに会う。

夜、ミユキからFAXでチラシの絵を送ってもらう。まあ、セーフ。

5/27(土)

丸山昌子からDM。やっぱり山崎哲の「東海道四谷怪談」(トムプロジェクト)のオーディションを受けていたみたい。出演することになっていた。受かって良かったね。でも、ちょい役らしい。

この公演の出演者に屋良学の名があった。九龍城の時に知り合ったやつ。

プレイヤーズマーケットの杉山明子からもDM。うちらの公演の翌週に「劇」小劇場で芝居をやるのだ。だもんで、頼まれた照明を断ったんだ。私がNGで誰がやるのかと思っていたら、シアターブレーンの五十嵐さんだった。舞監は上村さんだった。すごいメンツだよまったく。(作:泊篤志、演出:伊東由美子)

27日のマチソワの間に大岩がデジカムを持ってきた。ジェルスでプロジェクタを使っているから、いろいろ遊んでみよう、という提案をしたのだ。

大岩は、結局、デジカムのエフェクトの機能をいろいろ試してみるだけで、なんのアイディアも出てこなかった。ほっとくと何時間でもカメラをいじっているが、どうしてアイディアを出さないのか理解できない。カメラを振り回すとか、役者と映像をミックスさせるのとか・・・。私がちょっとネタを出しても、それを発展させようとしないんだもの。

だもんだから、映像のシーンはアテにしないこととし、メインタイトルだけを考えてもらうことにした。紙に書いたのとか、丸もので作った「CUBE」とかを、エフェクトで変化させるのとか、いっぱい撮って来い、と宿題。血塗られた「CUBE」みたいなの、考えてくれるとありがたいのだが・・。

追加公演の可能性を考えた。今回、17人のメンバーのうち、4人で500人ぐらい動員してしまうというんだ。油断するとあふれるぞ。

とはいえ、客席を130キャパに作るなら6ステで780。7ステなら910。で、ほんとにそんなに入るのか、疑問でもある。700〜800がいいとこじゃないのかって。問題は土日に集中すること。土曜の夜とか、混みそうなんだ。その意味だと、ステージを増やしても、問題の解決にはならないのだったりする。予約を取った段階で、130を超えた回は、別の回に誘導するしかないわけで・・・。

でも、平日マチネというやつの方が来やすい人もいるかと思う。イベント関係のやつとか、水商売関係のやつとか・・・。

ということで、金曜マチネをやるのは、場数を増やすという意味ではなく、キャパの問題であり、分散を狙うものです。どうでしょう。

予約はいつからだ?、という問い合わせが来ている。これもすごいことだと思うんだけど(びっくりしている私)、一応、チラシとチケットができてから、と思っている。月曜完成が目標でしたが、日曜早朝に校正を返したので、あと2〜3日かかるね。6/1になるかもね。

5/29(月)

A-CLISは楽日の公演のあと、小屋で打ち上げをやり解散。ちょっとだけビールを飲んで帰宅。で、ちょっくら寝てホンにかかる。

台本修正。オープニングから全員登場まで。B5の横書きで書いている。1ページを2分換算で書いている。最初の20分ができた。

が、稽古場で一部を稽古してみたら、1ページに4分以上かかっていた。テンポが悪いのではあるけど、それにしても・・・。頑張ってもページ3分だろうか。

29日の稽古。前に渡した全員参加の大バカ大会のシーンとオープニングトークをやってみた。大バカ大会は4ページなのに、18分もかかった。

オープニングの今平・町田のくっちゃべりは、今平がセリフ回しで読むので全然だめだった。なんでセリフになっちゃうんだろうなあ。一応、セリフとトークの違いをわかりやすい方向で説明してやった。

その後、布施・安伊子のシーンをやってみる。が、この日、布施と安伊子が休みだったので、代わりに塚本・関田でやってみた。これが予想外に面白かった。塚本の使い方として、こっちの方向はなかったんだけど、やってみる価値はある。既に書いた塚本の登場シーンを書き換えよう。

大バカ大会のシーンで、リードマンの布施がいなかったので、大島にやらせた。大島、久々の登場。夕方、電話があり、稽古場を聞いてきた。うっかり別の場所を教えてしまった。が、再び電話があり、無事到着。なんで稽古場を俺に確認するんだか。

で、布施の代役の大島だが、全然ダメだった。芝居がわざとらしいし、変にためるし、それでいてリードせずにつなぎ芝居になっている。どんどん大島が使えるシーンが減っている。大島に布施をやらせた関係で大島の役を伊藤にやらせたんだが、これが良かった。こっちの方向もありそう。おいおい、大島の役がなくなるぞ。

チラシの色見本ができてきた。はやければ30日にチラシが完成する。したがって前売開始は5/31に決定。

チラシデザインは役者たちには好評。私もまあ、オッケー。でも、今回の一連のデザイン作成の流れには不満。ミユキも今平も、プロの仕事してないなあ。次回は草野リカに頼もうかと思う。まあ、ギャラが安すぎるんで、無理かもしれんが。草野、元気かなあ。

(つづく)


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