週刊小丸


No.64(5/8〜12)

「週刊小丸」はバージョンアップします。「疾風怒濤編」として再スタート。6月末公演「一寸小丸オンラインプロデュース『CUBE』」への稽古日記の体裁を採ります。

ところが、実はこれ、一寸小丸オンラインの掲示板に掲載しているやつなのですが、そこの掲示板システムって@ニフティの個人利用掲示板システムなのです。で、それが1発言500文字という限定があるため、日々の日記がやたらと省略されてます。わかりずらいんですよね。

今週と来週の二回はそのままのシステムで書いてますが、後日、別の掲示板システムを導入し、もうちょっと丁寧に伝えられるようにします。それまではご容赦。

5/8

最初の稽古。台本が3分の2ぐらいできていたので、その一部をコピーして配布。最初の殺し合いが始まるところだ。

役者は10人ぐらいいた。8人ぐらいが会話に参加しているシーンだ。で、最後のとこで3人の芝居になるところだけ抜き出し、いろいろとキャストを替えてやってみる。特に最後の長ゼリをいろんな人にやってもらう。

そこで殺意が生まれるのだが、なんかゆるい。これが成立しないと、芝居自体がだめになる。

その後、中盤でやるダラダラトーク部分とか、3班に分かれる芝居のとことかやってみる。ダラダラは面白かったけど・・・。

大島が、「今回はでない」とか言っていた。が、稽古を見ていて気が変わったみたいで、途中から参加。「やっぱ出ます」と。

5/10

終盤の殺し合いバトルのとこをやってみた。「殺意」の表現が甘いんだもの。実際、ニッポン人だと、なんかリアリティがなくて、笑ってしまうのだった。ニッポン人ですよねえ。

笑っててもいいし、無関心でもいいわけだ。ただ、瞬間的に殺意の芽生えが表現できないとならないわけ。そこが問題。

塚本、安伊子が芝居の把握が早いて楽しい。賢弥、伊藤、町田、関田は芝居が同じになるけど、まあ、得意なキャラクターならうまくやれる。

今平と大島がなんだか知らないけど、めちゃめちゃヘタになっていた。どこでこんな芝居を覚えたんだ。ショック。昔、十六夜社でやっていた頃はこんなじゃなかったのに。2年間のブランクを思い知る。いったい彼らは何をやっていたんだろう・・・ほんとは知ってるけどね。

この二人に関しては、最初っからやりなおさないとならない。大変だぞ。・・・直るのか?

5/12

台本配布。この日の昼12時に脱稿し、午後から某所で簡易印刷。20枚×25組。制作助手の高松亜紀子に手伝ってもらう。

夕方、まだ未定だった5/15と5/19の稽古場を取りにいく。予定していたとこが空いてなかった。とほほ。でも、狭い方が空いていたので、そっちをとる。スペース的に6人ぐらいしか入れないので、抜き稽古にしようと思う。

夜、稽古。まず台本配布。その後、身体の稽古もやってみる。予想通り、身体の不自由な人がいっぱい。ほとんど8割が身体をコントロールできない。

本多が出ていたデンワーマークで、一番面白かった子が稽古見学に来た。ので、即誘う。ぜひ出させて、と台本も読まずに言うので、即採用。稽古にも参加してもらったが、予想通り、うまい。布施清明、出演決定。

終盤の二人芝居のところを全員にやらせる。役者ランキングが明確になった。もちろん、質の違う芝居をやっているのがいるので同じ尺度では測れないのだが、「うまさ」と「面白さ」の総合点で判断すると・・・

(10点満点)

安伊子 6.5
塚本  6.2
藤井  5.8
布施  5.6
伊藤  5.5
関田  5.3
細田  5.2
町田  5.1
橋本  4.8
今平  4.2
大島  4.0
越田  3.5
渡部  3.0
本多  2.8
羽生  2.6
石橋  2.5
大森  1.8

大森はこの日、始めて芝居というものをやってみたわけだ。予想外に会話していたので、もしかすると伸びるかもしれない。楽しみ。

果たして、1ヶ月後にこのランキングはどうなっていることだろう。

稽古の途中で十蔵さん登場。みんなに紹介する。

稽古後、飲みに行く。10人ぐらいで。十蔵さんから舞台構成に関する重大な提案あり。舞台を縦に使うのとか、エレベーターを作ってしまうのとか・・・。そっちのほうが楽だけど・・。 (つづく)


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