週刊小丸


No.62(4/8〜4/16)

4/8(土)

10時小屋入りで、六本木「将軍」へ。別にスタッフというわけでもないのだが、照明のことが心配なので、チェックに行った。

もしかすると「キャラメル」にあったT6(調光卓)とかが移設されているかもしれなかったのだが、そんな工事は全くなく、木曜の下見と同じ状態だった。ので、灯体を2台、前明かりとして移動した。

11時には終わった。12時から稽古が始まった。若手の役者があまりにもできないので驚く。なにができないって、前川のダメ出しを覚えていないという・・・。ダメ出ししたことが守られないんだもの。びっくりした。小返しやってて、前川も切れかかっていた。

1時40分から通し稽古。終わって、意見を聞かれたとき、直前のダメ出しが無視されたことを指摘してしまった。頼むよー。

それにしても、このソウルオブカラーズシリーズの中では、1番のデキだよな。前川の娘のヒナタもちゃんと芝居してたし。ヒナタ(小学生)の将来は恐ろしいぞ。先日の中学生の比じゃない。

前川さんの小説の第二弾が原作になるドラマの主役は黒木瞳です。

4/9(日)

文春新書「カルトか宗教か」竹下節子著、読了。かなり面白かった。オウムみたいなカルトは、ものすごくいっぱいある、ということは周知の事実だ。日本の場合、カルトを排斥しよう、みたいな考えになるが、欧米だとその存在を認め、国家事業として対策を嵩じている。すんごい差だ。

カルトは必要だし、宗教とは限らない。健康カルト、自然カルト、みたいな言い方は初めて知った。自己啓発とかも、みんな一緒だ。

午後、A-CLIS稽古。舞台装置で1時間もめる。その後、出ハケを作る。3分の2ぐらい作って終了。残りは来週。

4/10(月)

久々の給料日。計40万円の借金を返す。残りは24万ぐらい。

IQの稽古へ。3人芝居になってた。即興をベースに普通の芝居。地味だった。役者は若いので、かなり厳しい。ってゆうか、ほとんど楽しめないぞ。本番中は睡魔との戦いになりそう。やばい。

本多カエルが、「CUBE」出演者候補、というのを連絡してきた。

「専門店産業白書」の制作から降ろされた。ある意味、逃げたわけだけど。上司が、あまりの進行の遅さに切れたわけだ。私としても、これ幸い、って感じ。面目ない。50万のギャラが・・・。その替わり、8月に「ネット通販」で資料を出すことが決定。私としてもこっちのテーマの方が乗れる。良かった良かった。

4/11(火)

会社のホームページのリニュアルにとりかかる。構成を決めたところで力尽きた。明日頑張ろう。

燐光群を見た@スズナリ。セリフが翻訳劇みたいで、乗れないなあ、とか思ってたら、ほんとに翻訳劇だった。それもオムニバス。すごくリアリティがないの

4/12(水)

昼間、ずっと会社のHPのリニュアル。まだ半分。

夜、IQライブの稽古。通しやったらちょうど1時間。頑張って、睡魔に打ち勝とう。通しの最中・・・寝た。昼間にエウロスに照明仕込み図をFAXしたので、もう安心。

明日、小屋入りしたら、とっとと仕込んで場当たりし、芝居の稽古をやったほうがいいと思った。

稽古場に賢弥と橋本と大ちゃんが来ていた。即興カニ座クラブ関係だ。よってたかっていろいろ言ってた。

4/13(木)

IQライブ初日。朝10時から仕込み@エウロス。賢弥、寝坊せず。

12時、仕込み終わり。1時、場当たり開始。が、音響トラブルで場当たり開始は2時から。その後も音響(橋本)が素人ぶりを発揮し、とらぶりまくる。MDが1台壊れた。同じ機種を取りにいく(賢弥と橋本と亀山の3人は同じ機種を購入していた)。

MDデータのコピーを用意してないんだもんなあ。恐いぜ。

5時過ぎに場当たり終了。5時20分、ゲネ開始。6時25分、ゲネ終わり。7時、開場、7時半開演。客25人。

音響・照明、ミスなく無事終了。客が少なく、かなり寒い芝居だった。出演者のよると、明日は100人ぐらい入るとか。ホントかよ。

4/14(金)

朝、会社のHPの更新作業。昨日の初日乾杯の後、午前1時過ぎに帰宅し、「今日はゆっくり寝れるぞ」と思ったが、2時間寝たら目が覚めた。前日も2時間しか寝てないのに・・・。2時間寝ると目が覚める体質になっている。

昼、4月に1回だけやる稽古(4/27)の場所を取りに行く。ちょっとトラブったが、無事取れた。そこの登録団体名は「土座衛門クラブ」だ。他の稽古場での団体名も「青春社長」とか「ちとせ詩人会」とか、なんかよくわからん名前ばかりである。口にするのが恥ずかしい。

午後、会社でシゴト。

夕方、小屋入り。小屋のスピーカー(BOSE101)に不満の賢弥が、別のスピーカーを持参した。交換したため、すべての音のレベルを取り直した。が、録音時点で割れているので、そんなに大きくできない。二時間以上、音響さんは悩んでた。

ホンも役者も問題の多い公演だったが、アンケートを読むととても好評だったらしい。それを知った廣瀬や橋本は、自分たちの公演の時のアンケートが好評だったことと合わせて考え、悩む。アンケートがいかにアテにならないかを知ったわけだ。そりゃ、友人知人が書いたものを信用するほうがバカだ。ようやくそれを知ったということだ。

4/15(土)

A-CLIS稽古。出ハケで決まっていなかった部分を作る。最後まで行った。

夜、能地貴之が出演しているACファクトリーを見に行く@サンモール。役者があまりにもうまくないので退屈。アクションは上手なので、そういう劇団なのだろう。でもって、20人以上出ているので、どれが能地だかわからなかった。

ビデオに撮っておいた「ショムニ」と「池袋西口公園」と「伝説の教師」を見る。「ショムニ」と「伝説の教師」はホンがどうしようもないなあ。特に「伝説〜」はすげえヒドイ。ドラマをわかってないんじゃないのか。吉本が作ったのか・・・。あんまりだ。

「池袋〜」はけっこう面白い。大人計画の宮藤官九郎のホンを心配したが、なかなかうまい。加藤あいが素晴らしい。主役の長瀬って、あきらかにキムタクのものまね芝居なのがおかしい。けっこううまいんだよな。

4/16(日)

体調サイアク。2時間寝ると目が覚める生活のツケが出たみたい。午前中、会社のHP更新やってて、ひと段落ついた途端、どっと疲れが出る。寝込む。午後からのA-CLISの稽古に出れない。というか、気がついたら夕方の5時になっていた。この日は5時開演の東京ヴォードヴィルショー若手公演の取材に行く予定でもあったのだ。打ち上げにも参加するという・・・。が、起きたのが5時だもんなあ。そのまま寝込む。次に起きたのは午前1時だった・・。

呆然自失。が、「雷波少年」「アサヤン」「電波少年」「ガキの使い」をビデオで見て元気になる。見終わったら朝の4時だった。

2月のスズナリ以後、連続で芝居が続いていたが、ようやくひと段落だ。スズナリの後、ひと月半で7本の芝居に関わり、約14万のギャラを得、50万円のシゴトを潰したわけだ。体調を整え、今週は仕事しよう。

台本も書かなきゃ。

(つづく)


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