週刊小丸


No.54(1/29〜2/5)

1/30(日)

カゼ悪化! 体調最悪で午前中のA-CLISの稽古を欠席する。この日の稽古でキャストを決めるはずだったのだが。サイアク!

昼過ぎに目覚め、頭痛&だるいのを我慢して外出。あい子と待ち合わせて、霧生館「座敷牢」のプレスコへ。アフレコじゃなくて、画なしで録音するのをプレスコというのだそうだ。スタジオへ到着すると、制作を手伝っている子などが大勢いた。が、男は私一人だった。

シーンの順番に録音が始まる。あい子はさすがにうまい。一人でもこうゆうやつがいると燃える。というか、緊張するよな。途中からけっこうテンション上がって、楽しかった。

6時過ぎまで録音。途中、実写の映像も撮るということで、並ばされる。顔まで出ちゃうことになった。いいんだろうか・・・。

その後、下北沢に移動してスズナリ見学へ。回廊出演者の中にはスズナリを知らない人もいるのだ。劇場に着くと、ランニングシアターダッシュのバラシが終わったところだった。ダッシュはこの日、マチネだけだったのだ。44北川が舞監なので、ロビーで「この後、大阪でも頑張りましょう」とかえらそうに挨拶している。笑ってしまった。嫌な顔された。おまけにスズナリの二ツ森さんまでが挨拶している。やっぱ熱血劇団は、礼儀正しいよなあ。オレらとは大違いだ。

44北川を呼んで、挨拶。ピスタチオがなくなるが、けっこう元気だった。今、「THE WINDS OF GOD」世界ツアーの最終オーディションに残っているとか。「明日発表なんですよ」と嬉々としていた。相変わらず元気で、いいことだ。年末にプロデュース公演する予定だとか。オレもやるんよ、と伝えた。こっちのスズナリの公演中は、大阪に行ってて見れないとか。

ダッシュの人々を追い出し、スズナリ九龍城のメンバーを呼び入れる。で、下見。でもって、プロジェクター試写。当初、調光室からの投影のはずだったが、プロジェクターの関係で客席センターからになる。そのため、照明・音響ブーすが客席から調光室へ変更。裏方的には大ラッキー。私も回廊出演の後、客席に仮設されるブースへは行けないはずだったが、調光室なら問題ない。オペも私がやれることになった。よかったよかった。

その時使ったプロジェクターは今回買ったのだそうだ。値段を聞いてびっくり。18万円だとか。500型画面まで対応のそれがそんな値段で買えるなんて、驚き。

その後、ミーティングへ。パフォーマンスの内容確認を舞監を中心に行う。一部、よくわからないのがあり、後日、パフォーマーを呼んで打ち合わせることに。

で、その場でプロジェクターは中古であり、予備が必要だと決定。その日に持ってきていた予備(家庭用のしょぼいやつ)は暗くてNG。別のやつを探すことになった。

18万円と聞いて、買おうかと思ったが、中古と聞いて、ちょっとがっかり。新品じゃ無理だよなあ。定価は45万円だそうだ。

1/31(月)

霧生館関連イベント@渋谷アップリンクファクトリー。「少女椿」のプロモーションビデオなどを上映。今回の「座敷牢」監督の原田さんの過去の映像も。これが面白かった。すごく描き込まれた作品で、感心する。三里塚闘争とかも反映しているところが、懐かしい感じがした。なんか、そういうのって、懐かしいよねえ。

今回の「座敷牢」でヒロインを演じる金濱さん(元オルガンヴィトー)がかつて主演したという映画も上映された。自主映画だ。30分ぐらいだったけど、ちょっとダメだった。実物はすごく綺麗なのに、映像ではそれが伝わらない。オープニングにいきなりセックスシーンから入ってんだけど、その表情が伝わらない。あと、殺戮があるんだけど、白黒だから伝わらない。よくわからない作品だった。

その後、舞台で監督と金濱さんとのトークショー。監督さんはやたらと親切で、霧生館の宣伝をしてくれるいい人だった。金濱さんは終始にこにこしているだけだった。可愛いけど。

帰りに金濱さんにアゴラの企画書を渡す。どきどき。出てくれないかなあ。金濱さんは、情念の濃いい作品が好きみたいで、アングラな女なんだ。全然方向が違う。

美術の十蔵さんと、写真のなんとかさんがいたので3人で飲みに。映画の悪口で盛り上がる。原田さんの作品とか、九龍城イメージフィルムとかは面白かったので、3人ともテンション高かった。

帰ってきたら44からメール。キャストとしては落ちたが、スタッフとして世界ツアーに同行することになりそうだとか。役者として、ちょっと悩んだいたみたいだが、そんなチャンスはめったにないので、行くべきだろう。44も最後は前向きに考えていた。

2/1(火)

アゴラの公演の「企画趣意書」というのを作り、出て欲しい人で住所のわかる人に送付。反応があるといいなあ。タイトルは「CUBE」に決定。

新宿でバッタリ、昔の着ぐるみ人形劇仲間に会う。今は足を洗ってプログラマーとかやっているやつだ。が、4月には会社を辞めて、また人形劇をやる、とか。たぶん藤城せいじのジュヌパントルに行く、とか。影絵だ。

久しぶりに杉山明子から電話。プレイヤーズマーケットの第二回公演が決まったので、照明をお願いしたい、と。で、期日を聞いたら7月3日が仕込みだとか。2日までアゴラで私が公演をやっていることを伝える。それでいいかどうか、演出をやる伊東由美子(離風霊船)に確認することに。直前の1週間がNGだと厳しいよなあ。ホンは2月に上がるということで、通しはかなり前にできる、というけど。ホンは北九州の「飛ぶ劇場」主宰の泊篤志さん。杉山の行動力は相変わらずすごいや。サードステージの「ものがたり降る夜」に出ていたのに見に行けなかったのが残念だった。

2/2(水)

新宿のヨドバシカメラに行き、定価45万円のビデオプロジェクターがどの程度で売られているのかをチェック。モノはシャープの液晶ビジョンであり、監督の原田さんが使ったことがある、という条件でこの機種しか選択の余地がないのだ。で、現在出ているのは5000(型番)であり、原田さんが買った中古は一世代前の4050。ヨドバシには5000があり、これも定価45万で、298,000円で売っていた。安いじゃんか。4050は1年半前に製造中止だとか。

で、その後、中野に移動し、中野ブロードウェイのAVICで中古の価格を調べる。その結果、4050中古189,000円、5000中古228,000円、5000新品298,000円、の三つの選択肢が考えられることになる(この時点で私も買うことがほぼ決定)。

で、夜、電話などで原田さんらに相談。4050じゃなくて5000でいいのか、原田さんに確認したら、もともとこれが欲しかったとかで、AVICに在庫がなかったんだとか。

もらってきたカタログなどでいろいろチェック。

問題はランプの寿命だそうだ。一定の時間が過ぎるとランプが切れるのだが、中古の場合、どのくらい使われたものだかわからないのが問題なのだそうだ。確かにそうだ。

一跡二跳の岸本さんにも相談。一跡二跳では毎回プロジェクターを使っている。劇団で買ったんだ。で、映画を映すのと違い、芝居では過酷な状況で使われることが多いことを指摘される。照明機材に混じって舞台や客席の上に置かれることも多い。熱に弱いプロジェクターであり、かつ人がそばにいれないので、つけっぱなしになることも多い。

中古の問題点がいろいろ指摘される。

しかし、5000の新品のカタログを見ていたら、いろいろ問題も発見。最大のものはRGB端子がないということ。それは問題だ。

結局、5000の中古を買うことに決めた。RGB端子がないんじゃ中古でいいや。

2/3(木)

朝、AVICに電話して、5000の在庫を確認し、予約。すぐに店に行き、支払う。翌日配達されることに。税込み24万円だ。また借金が・・・。

その後、会社に行き、「専門店産業白書」の企画のツメを。担当上司は、この本は絶対に売れる、とテンションが高い。「もし50冊売れたらギャラは100万円」と言われる。無理だよなあ。それでも、いろいろ販促のワザを二人で考える。やるだけやってみよう。しかし、シゴトやってるヒマないぞ。

その後、原宿へ。東京舞台照明からストロボを受け取る。買ったのだ。支払いは4月にしてもらった。また借金が・・・。

この日は杉並の自宅からチャリで中野へ行き、その後、中野坂上の会社に移動し、次に原宿に行きストロボを受け取り、杉並の家まで運び、それから新宿へと向かった。一日中チャリンコだ。新宿からJRで池袋に出て、霧生館パフォーマンスの打ち合わせ。古川萬里さん、ジーコ内山さん、テクノ童謡バンドやぎさんが来ていた。内容を聞く。ジーコさんは知り合いの女性を裸にし、舞台で三善えいじの「雨」を歌いながら犯す、とか。なんかすごそう。エロ・グロ系だ。

ジーコさんに「象さんのポットはどうしてますか?」と聞いたら、嬉しそうに「今はやってないけど、またやらせようと思ってます」と答えた。「銀座小劇場でのライブとか見てましたよ」と言ったら、ほんとに嬉しそうだった。

ジーコさんは古川さんを今度の映画の主役に、と突然言い出し口説いていた。古川さん、エロっぽい上に可愛いからなあ。エロいの好きだし。

帰ったら東京舞台照明から応用光学のACの値段が届いていた。1セット16万もする。高いぞ。半分ぐらいなら買えるのにぃ。ざんねん。

古川さんにメールする。

2/4(金)

プロジェクター届く。見た目、新品と変わらない。付属品の袋とか、開けた形跡がない。ラッキーかも。

霧生館の折りこみ@本多劇場。一跡二跳の岸本さん、rust-kindergartenの山崎竜介、ケンヤ事務所の制作の高松(清水宏ライブの折りこみ)がいた。竜ちゃんに清水ライブの手伝いに来れるかを確認。オッケーみたい。高松にケンヤの浜松ライブのプロジェクターは浜田さんのを使うのか確認。私のは使わない方針に決定。その後、岸本さんに一跡二跳の公演に私のプロジェクターを貸せることを伝えた。

その場で2/8の折りこみの人間がいないことを伝えられる。私は空いてるよ、と伝えた。で、2/8の俳優座に行くことに。あとで調べたら「ビューティフル・サンデー」だった。

「CUBE」に羽生明子出演決定。これで7人。制作の手伝いができるかも、という方からメールも。

前川麻子の小説新潮長編新人賞の記事が、四国の高松在住のやつから、地元紙に載ったと連絡がある。切り抜きを送るように指示した。

古川さんからメールの返事が来た。照明のバイトをやってることを知る。びっくりぃ!

(つづく)


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