週刊小丸


No.52(1/15〜1/21)

1/15(土)

アンファンテリブルのホームページで「前川麻子プロデュース公演をやりましょう」とか言ってきたあと、某えんげきのぺーじでアゴラのキャンセルを発見。ダメもとでメールしてみた。つまり、「6月末にアゴラで公演を予定していたのですが、中止になりました。そこで、私たちの代わりに公演を行う劇団を募集してます。」という発言を見つけたので、応募したのだ。書きこみがあったのが金曜の午後4時頃。で、私が見つけたのが土曜日の午前4時頃。もう12時間もたっている。たぶん、無理だろうなあ、と思った。

その後、申し込んだはいいが、ほんとうに芝居をできるのか不安になり、朝一番で大島に電話。留守電に、「アゴラのキャンセルがあるんだが、一緒にやらんか?」と。連絡がつくかつかないか、すべては運にまかせよう。

午後、ネットにアクセスするとメールの返事が。「最優先でお譲りします」だと。電話番号があったのですぐに電話する。で、夜、返事するので待って欲しい、と伝えた。直後、大島から電話があり、夜話し合いたいと。そこで、銀座小劇場のカプセル兵団を見に行くので銀座で会おう、と。

夜、カプセル兵団を。今平、矢吹らが出演している吉久くんの劇団。もろ、ピスタチオコピーになっていた。コピーといっても5割ぐらいのレベルなので、なんか嫌だった。ので、寝る。

終演後、大島と話し合い。私が「十六夜社」の名前で復活したい、とか言ったらびびってた。大島は十六夜社の後、いくつかの劇団に客演したりしていたが、今はヒマぶっこいているとか。ヒマにまかせて株をやっているらしい。去年は光通信でうまくいったとか。そうは言いながら、手持ちの金は無いみたい。株は持っていても成功とは言わないんで、売買してこその株なのに、と思う。「なんかいいネタがあったら教えて」とか言われるが、私の場合、インサイダー取引になるので喋れないんだよな。

大島は、芝居をやっていいもんかどうか、悩んでいた。まあ、いろんなとこで失敗し、人間関係にも行き詰まっていたんだ。そこへ今平が登場。公演中の女優はテンションが圧倒的に高い。異常な盛り上がりで大島に迫った。むちゃくちゃなノリで、大島受諾。今平も参加することに決定。

その後、公衆電話から「譲り受けます」と伝えた。えんぺで「キャンセル枠募集」の記事を見つけてから20時間後、決定してしまった。

1/16(日)

A-CLIS稽古@駒込。稽古の後、キャスティングについての話し合い。既に決定しているキャスティングに対し、私がちょっとした提案をしたのだ。ちょっとした、とか言いながら、大幅な変更である。要は、芝居のメインテーマをどこに置くかで変わる。国同士の争いの歴史がメインであれば、キャストに対する負担は少ない。しかし、登場人物同士の思いの交流に大きな比重があるなら、現キャストではつらい。1月中の残りの稽古を見ながら、決定することに。

その後、高田馬場で藤井賢弥ライブの新年会。毎度のことながら、頭の悪そうなメンバーが大勢集まり、芝居以外の話しで盛り上がる。なんだかなあ。

石井光三オフィスでお笑いをやっている子(藤井賢弥ライブの舞監)が、「炎のチャレンジャー」に出ているとか。2分間で親を泣かせたら100万円、だそうだ。いかに、彼が追い詰められているか、を語るが、みんなひとごとで盛り上がる。いよいよ翌日、田舎に向かうらしく、早く帰って準備しなくちゃ、と言っている彼をみんなで引き止め、終電に乗れない事態に。いいのか、これで?・・・いいのだ。

みんなで100万円の使い道を考える。

この場で、藤井賢弥と能地貴之も6月末の芝居に出ることに。

6月末の芝居は「CUBE」で行くことにした。

東芝日曜劇場「ビューティフルライフ」を見る。北川悦吏子・生野慈朗で、キムタク・トキワだ。すごかった。こんな卑怯なドラマもないだろう。「愛していると言ってくれ」もそうだったけど、まったくもー。でも、キムタクがめちゃめちゃうまいし、トキワはすごいしで、無理矢理感動させられちまう。まったくもー。

1/18(火)

霧生館の折り込み@トップス「イエローマン」。賢弥ライブのスタッフの一人が制作を手伝っていた。チケットをとってもらった。

その後、映画を見る。「ファイトクラブ」と「シックスセンス」。「ファイトクラブ」は面白かった。笑えるよなあ。デビットフィンチャーのカメラワークがすごかった。こういうのを凝ったカメラワークっていうんだろう。庵野のとはレベルが違う。

1/19(水)

霧生館の折り込み@サンモール。けど、折り込み一番だったとかで、何もしないで終わっていた。

一跡二跳の岸本さんに会った。3月、トップスで「アジアン」を再演するのだとか。また水びたしだ。友人知人に言って、必ず見てもらおう。オマエらが「凝った装置」とか言ってるのと、どんだけレベルが違うか、知りやがれ、と思う。デビットフィンチャーと庵野ぐらいの違いがあるんだから。

その後、ヨドバシカメラで携帯電話を買う。とうとう買ってしまった。カラーiモードの最新機種D502iを。

夜、「イエローマン」@トップス。ビシバの二人は相変わらずうまい。特にふせえりのうまさが光る。細川俊之もギリギリでキープしてた。たぶん、小劇場のどたばた仕込みの異常さに、テンションは上がらなかったろうに、ほんとギリギリで頑張ってた。

にしても、裏方が大変そうな芝居だった。リズムもノリもあったもんじゃなくて、とにかく段取りで大きなミスなく終わったのが奇跡だった。ごくろうさま。

夜、窪ちゃんから電話。キャラメルボックスの篠田さんって人と知り合いとかで、出演交渉しようかと思っているとか。キャラメルといえば、「イエローマン」を見に、加藤さんとかキャラメルの若手が来ていたのを思い出す。で、チラシを確認したら、まさにその篠田さんが出演していた。あわてて、賢弥ライブのスタッフで、今回のイエローマンを手伝っている子に連絡。チケットを取ってもらった。

窪ちゃんと、窪田ライブの制作のことで議論。ノルマ10万円の是非について。私は理屈抜きに反対なのだが、意見が合わない。疲弊する。

今度の6月末の公演のノルマは5万円。こういう値段を公表することにも意味があるかと思い、これを明記した「役者募集チラシ」を折り込もうかと思う。

1/20(木)

霧生館折りこみ@天王洲アートスフィア。1200枚なので、二人で行く。が、列の先頭2組が一人で来ていた人だったので、すごく遅い。結局、1時間かかった。制作さんが、複数で来ている劇団を前に来るように指示してくれればいいのに、とか思う。まったく頭悪いよなあ。どうしても「効率」とかを考えてしまう私が間違っているのか?

夜、スズナリでランニングシアターダッシュを。かなり苦手な芝居だった。むかむかした。

(つづく)


一覧へ