週刊小丸


No.49(12/06〜12/17)

12/6(月)

ポケ一人舞台の稽古@落合。今年の春に第一回公演を果たしたポケの第二回公演が12/14〜15にある。前回は、仕込みを手伝っただけだった。あまりのクオリティの低さに、愕然として、いろいろツッコミを入れたっけ。今回は、照明としての参加。

既に数回稽古しているはずなので、できているものを見せてもらう。が、全然できていない。特にダッチワイフを使って踊りまくるネタは、ワンアイディアどまリだ。ってゆうか、全体的にワンアイディアで、練りこみが足りない。できは2割だね、と感想を言う。週末の稽古までに、もうちょっと練りあがることを期待したい。

12/8(水)

PSI取材。が、上司がついてきていきなり営業する。ほとんど何も聞けなかった。とほほ。

12/10(金)

9月のギャラ二つが入金されているはずなのに、一つだけ。それも10万の方だけ。肝心の20万が・・・やる気なくす。電話で確認、ミスがあったみたい。たのむよー。

12/11(土)

天然ダンス工房@横浜テアトルフォンテの仕込み。とにかく主宰の方の言ってることがよくわからにゃい。花歌にも客演したことがあるまっちゃんなのだが・・・。一番困ったのは、ローホリのギリギリに立つことだ。ローホリぎわは明かりが当たらないのに。「あんなんじゃ、顔が当たらんだろうに。」とか心配していたら、いきなり怒られた。「なぜ当たらないのか、困るじゃないか!」と。しかし、舞台構造的に無理だろうになあ。だいたい、プロサスが高すぎるのも難点。降ろすと、シーリングやフロントにかかるんだもの。

結局、SSも使うが、基本的にホリ幕に明かりが当たってもごまかすことにした。泣けるよ。

本来、5人ぐらいで仕込むべきものを二人、というかほとんど一人で仕込んでいる。もちろん、二時間ぐらいじゃ仕込みきれるわけもなく、通し稽古の後、10時ぎりぎりまで直しまくる。まあ、ちゃんとシュートもしてない明かりで通し稽古したんだから、まっちゃんはあせったろうに。単にシュートできていないだけなのだが・・・。来年はちゃんと予算とって、大勢で仕込むしかないだろうな。まあ、私は2度とやらん。

12/12(日)

最後まで演出家の言ってることがわからなかった。たぶん、イデビアンクルーをやりたいんだろうけど、ひたすら明るい白の抜けた空間で、子供達が小さく見えた。衣装が可愛いので見せたい、というのだが、そういうもんかなあ。可愛いといえば可愛いが、そんな特筆すべきもんじゃないだろうに。それなら、地域センターで地明かりでやればいいのにぃ。

客入れ直前までリハーサルをやったので、メモリーには半分しか入れられなかった。後半のメドレーのとこで、追いつかなくなった。ぼろぼろだった。

ギャラを舞台さんと音響さんと明かりのバイトに渡して解散。手元に一万円残る。

12/13(月)

霧生館興行の試祭が新宿である。朝から仕込みに行くつもりだったが、寝こんでしまう。午後、行ってみると、アート系のブツがいっぱい飾られていた。でもって、2組のパフォーマンスがあるという。だけど、照明がなにもない。トライダックが二個。200wの電球が6つ。だけど、パフォーマーの人は、舞台を赤くとか青くとか希望している。

こりゃあ徹夜で直すしかないな、と。夜のポケの稽古のあと、舞い戻ってくると伝えるが、21時には閉まると言われ呆然。さらに翌日は11時以降しか入れないとか。こんなビルの一室を借りてやるイベントだから徹夜が可能かと思ってたのに。

夜、ポケ最終稽古。ほとんど進歩していない。二割が三割になった程度。

12/14(火)

ギャラが降りこまれていた。

ポケ一人舞台の仕込み@東中野エウロス。10時入りで、12時には明かりの仕込みが終わる。音響がトラブル。13時から場当たり開始。17時15分、場当たり終了。17時半、ゲネ。18時50分、ゲネ終わり。19時10分、開場。19時半、開演。客も少なかったが、笑いも少ない芝居だった。

ポケは、役者としてはとてもうまい。リアクションとかレベル高い。が、クオリティの低いものをやっている。たぶん、「高い」のを知らないんじゃないのか。今回、タップダンスやマイムを取り入れ、そこそこ器用なところを見せているが、レベルはダンス教室レベルだ。ゼニ取るもんじゃない。

12/15(水)

17時、入り。いきなり音響さんが延々編集していた。構成が大きく変わったんだ。音響は、戒穴社長の役者でもあり、先日のtibetライブにも出ていた橋本佳代子だ。今度の花歌の音響も頼んである。ポケの気まぐれに降りまわされ、右往左往していた。いい勉強になったろう。ギリギリでの編集なんて、よくあることだ。まあ、橋本には酷だが。

客が多かった。前日の倍は入ってた。つっても、2ステで100人ぐらい。客がわいたので、そこそこ盛り上がった。橋本が致命的なミスをし、落ち込んだ。

打ち上げに愛子が来ていた。ホンを書きたいと言っている。来年、それを上演したいんだと。女優はいっぱいいるけど、男優がいないんだとか。ホンが完成してから稽古を始めたい、と言っているが、そんなんじゃいつまでたっても始まらないだろうなあ。

12/17(金)

花歌稽古@川崎。窪ちゃんが発砲B-Zinの稽古で不在。台本が挙がっていた。びっくり。で、頭から3分の2を通してみる。意味不明の行動とかセリフ回しが多い。演出意図がわからない、というようなコトバが漏れている。窪ちゃんがいないからか、不満も出ている。なんか、いやなムード。今回、マサミがメインなのだが、なんか煮え切らない態度だ。

帰り道、ワッコに話しを聞く。窪ちゃんが暴走しているらしい。発砲の稽古が楽しいみたいで、それと比較して、花歌の稽古場のノリに対するストレスを、そのまま役者にぶつけているらしい。稽古場のムードはサイアクなのだそうだ。役者と演出家が反発しあっているらしい。信頼関係が完全に失われている。

まあ、よくあるパターンと言えるものだが、窪田あつこワンマン劇団としては、初のことだ。いままで反発がなかったことが問題とも言えるものなので、一歩前進かも。仲良しで、窪ちゃんに言われた通りのことをやっていた役者たちが、演出家に反発しながらも、自分のプライドを守るために必死で芝居を探している。私の言うコトを必死で聞いている。今度の公演は、崩壊するか、演劇の神様が微笑むか、どっちかになりそう。

(つづく)


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