週刊小丸


No.47(11/24〜11/28)

11/24(水)

天然ダンス工房の見積りを出してもらうため、テアトルフォンテに照明利用予定表を送る。後日、見積りが送られてきた。めちゃめちゃ安い。料金表に書いてあった金額が、一日分の料金だったのだ。普通、午前・午後・夜間とかって3区分単位での一区分料金なのに。思わず確認の電話をしてしまった。一日で全部使っても6万ぐらい。十分予算内だ。

11/26(金)

着ぐるみ人形劇団どんがら座事務所で、12/2の読売ホールと天然ダンス工房の打ち合わせ。読売ホールの「桃太郎」は、ビデオを借りた。けっこう、複雑な芝居らしく、景変わりを、スライドする幕で表現するとか。全6景ぐらいある。おまけに、鬼が島の大王の鬼は、巨大なジャンボマックスタイプで、桃太郎と戦ったあげく、火山の中に落っこちて死ぬという設定だ。・・・どないせいっちゅうねん。

天然ダンス工房の打ち合わせ。まっちゃんが、フィナーレでローホリをとっぱらって、ホリ幕も飛ばして、奥の壁を見せたい、と言っていたことを伝える。イデビアン・クルーのマネだ。舞監を頼んだどんがら座の琢磨君は、全部のローホリをはけるのは難しいが、両端だけなら、30秒でできる、とか。まあ、それで十分だ。しかし、ちょっと恐いけどなあ。

どんがら座は、天然ダンス工房の仕込み日に二班のイベントが入っているとか。12月はいっぱいイベントが入っていた。早稲田の事務所を引っ越し、豊島区で再スタートして半年。順調に仕事が入っているようだ。永井豪のダイナミックプロから独立しても、ほとんど変わっていないみたいでほっとした。道具も借りられそうだ。

夜、早稲田どらま館でCAB DRIVERを。面白かった。金野あずさが前に見た「美しい日々」同様、圧倒的にうまい。矢柴俊博もうまいが、このレベルはたぶんかなりいると思う。金野のレベルはそうそういない。でも、今回の役は、疲れた主婦の役で、不倫しているエロさが求められている。そこんとこは表現できていなかった。でも、とりあえず、リアクションとかは完璧だ。もうちょっとエロさを表現できればなあ。

CAB DRIVERは前回は松田なんとかさんの既存の作品をやっていた。今回のはオリジナルみたい。岩松了みたいで、かなり良くできていた。ホンも役者も、そこそこの水準。ってゆうか、竹中直人の会の半分だとは思うけど、それでも水準高いと思う。まあ、金野・矢柴以外の役者のレベルはまだまだだが、でも、いい役者がいて、きちんとしたホンがあれば、十分期待できる。まあ、全体的に「地味」なんだけどね。もうちょっと登場人物が崩壊していくとかって、あってもいいのに、と思う。そこはたぶん、演出力なんだろうなあ。期待しよう。

11/28(日)

A-CLIS稽古@秋葉原。基礎的な稽古から、十六夜でもやっていた「なんだよシリトリ」をやってみた。やっぱ楽なとこで芝居するんだよなあ。いろいろ発見。

稲月が稽古に来るはずだったのに、急遽NGに。なんだよー。

午後、スズナリ九龍城の打ち合わせ。先月まで数人レベルだったのに、この日は30人近く集まった。いよいよって感じ。10人ぐらいが造形担当で、10人ぐらいは九龍城の住人だ。元オルガンヴィトーの女優って子が、なかなかいい感じ。あと、「大正ロマン大好きユニット」というグループを使って撮った九龍城コンセプト写真ができあがってきた。結構、素敵! さらに、エロい系の写真(おっぱいポロリ、縛り系)もできていて、モデルになった女優さんが来ていた。その人は、その夜もエロ系クラブのイベントに行くとかで、制作の子を連れて行った。そのイベントは、女性はおっぱいを出すぐらいの露出だとタダになり、男性は女装するとタダになるんだとか。制作の子は、「あたしは3000円払うわよ」と厳しい目をしていた・・。(ちなみに普通の格好の男は5000円)

回廊コンセプト1
回廊コンセプト2

九龍城の出し物が8割ぐらい固まった。徘徊している人間がちょっと足りないかも。白塗り系で、ロボトミーみたいに歩くんだろうか? よくわからん。私はタイムマシンを作って売ることになった。自分の身体も人造人間スタイルにする。で、電飾関係を仕込んだ部屋で、タイムマシンを売るのだ。タイムマシンを作らないとならないが、いったい何個作ればいいんだろう。値段は500円ぐらいにしよう。そんなタイムマシンって・・・。

そういえば、途中の売春宿に掲げる値段でもめた。女性は、3万円ぐらいか、と言っていたが、それでは安すぎるとの意見が。だって、その値段では、マジで出すやつがいないとも限らないもの。じゃあ、30万なら大丈夫か、というと・・・。

全長100mの回廊がようやく見えてきた。途中にいる「ロシアンルーレットの男」をやる子(大正ロマンチカ・ミサイル★スター君=写真上の男)が不満そうだ。聞いてみると、「十蔵さんにNGをもらったんですけど、僕はそれよりも、オナニーをやりたいんですよね。なんか、こう部屋でやってるんです。それをみんな見ていくわけです。いや、そんな自慢できるモノじゃないですけど、でも、なんか、いいかなって思うんです。」 たぶん無理だろうなあ。でも、覗き穴から見せるのとか、アリかもしれないと思う。彼はいつものように学生服を着て、やるんだろうなあ。いいかもしれないなあ。

その夜は、人形作家の方の展示会が新宿で行われていた。夜12時近くまでやっているとかで、その前に15人ぐらいで飲みに行った。17時すぎから飲み出し、22時過ぎまで・・・。やっぱ、アート系の子が多く、みんなで作品を美術監督の十蔵さんに見せていた。あと、ホテルのショースペースで明かり屋をやってる子とか、まあ、いろいろいた。ほんと、どういう関係で集まってきたのかわからんが、多種多様な人がいっぱいだ。9割が女性、というのも嬉しい。娼婦とか看護婦とかばっかりになりそう。でもまあ、現場入ると男が多くなるんだろうけど。さらにお手伝い募集中!。

(つづく)


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