週刊小丸


No.45(11/09〜11/14)

11/9(火)

深夜1時から坂手洋二インタビュー(電話で)。坂手さんのピッチの音が悪くて、聞き取りにくいとこが多くてとっても苦労する。その後、朝までかかって燐光群インタビューをまとめてアップ。大変だった。

夕方、雑黒を買いに日暮里へ。布が安い「トマト」で、10m購入(1m100円)。新宿で蓄光テープとかも購入。ケミホタルを探して新宿の釣具屋を探訪。結局上州屋で買ったけど、だいたいどこも値段は一緒(23ミリのが10本500円ぐらい)。ケミホタルは、プラスチックのカプセルの中に液体が入っており、パチンと折った瞬間から3時間ぐらい発光するもの。袖のハケ口などの蓄光が光らない場所で誘導灯代わりとなる。

11/10(水)

rust-kindergarten稽古。結局、舞台の背景で使うブラインドを見せてもらえなかった。どうやら家庭用のブラインドらしい。ちょっと不安になる。私は今回舞監なのだが、劇団主宰の山崎竜ちゃんがだいたいのことを仕切っているんで、あまり舞監らしいことをしていない。

にんじんボーンに週刊FSTAGEの取材依頼をしたら、宮本さんからの返事が届いた。稽古場に直接電話してくれと。が、明日から小屋入りなんで、電話できるんだろうか・・・。

11/11(木)

下北沢オフオフシアター小屋入り。朝9時から仕込む。小屋に入ったら既に明かりが40台ぐらい吊ってあった。なんでも、前日に小屋の下見にきた柳本さんが、ついでに仕込んでいったんだとか。やっぱ元小屋付きは強い。今回から調光卓が新しくなった。メモリー付きの優れものだ。これでオフオフでの明かりも楽しめる。

舞台の仕込みは10時ぐらいには終わる。床のパンチが前の劇団のままの敷きっぱなしだったので、幕を吊るだけだった。んで、ブラインドを吊っていた竜ちゃんたちも10時半ぐらいには終わる。雑黒で袖などを追加する。11時からシュート、12時から場当たり開始。すべて予定通り。3時20分、場当たり終了。4時からゲネ。通したら1時間48分。ちょっと伸びている。けど、この芝居はテンポ良ければいい、というものでもないので・・・。

楽屋を仕切る袖からの明かり漏れが気になる。小屋の幕なので、テープを貼れない。あれこれ苦労する。

19時開演。本番中にブラインドが動かなくなる。今回の芝居は、ブラインドを2色に塗り分け、白と青の色変えをすることで、景を変えていた。で、約1間幅のブラインド2枚を並べて2間分の背景幕としていたのだった。その片方が動かなくなり、青のままになってしまった。芝居の最中、役者に「動かなくなりました」と言われたが、私はブラインドにノータッチだったので、何もできない。裏から見てみたが、どうすることもできない。明日の昼にでもブラインドを研究しようと思っていたのだが、初日から壊れるとは・・・。

で、エンディング前のシーンでそのブラインドの裏に役者が立ち、ブラインドを半開きにしてサスを当てるシーンができなくなる。力ずくで開けましょうか、と提案したが、急遽、舞台上手前のサス位置に移動することに。本番中にそのことを演出家が明かり屋さんに伝え、役者との段取りを打ち合わせて・・・。

終演後、上手前の幕の開閉についてのダメ出しがあった。出ハケの方法を変えることで対応。

11/12(金)

16時入りで、ブラインドをチェック。いろいろ手直し。しかし、けっこう微妙な仕組みなんで、不安はつのる。家庭用とかじゃなくて、作ったほうが安心だと思う。左右の向きが違うのも・・・。また、構造上、ブラインドに触ると動いてしまい、ひっかかってしまう可能性もあることを発見。「ぶつからないようにしましょう」というのしか対応法がない・・・。

2日目の舞台は、それほどトラブルもなく終了。が、終演後、出ハケ法を変えた関係で、上手前の幕が閉まりきらないことが指摘された。人間が上手袖にたまり、空気の動きのせいで幕が広がったままになるのだ。ヒモの先端につけた重りだけでは幕のスソが広がって閉まらないんだ。いろいろ考えられるが、小屋の幕だから、やれることには限界があるよなあ。

11/13(土)

朝、下北沢の金物屋で鎖(1m500円)を2m買って小屋入り。袖幕の下場に入れる。また、横の部分には棒を入れて広がりを防ぐ。ただし、空気を逃がすために固定はしない。これでだいぶ良くなった。

ブラインドも落ち着く。舞台は淡々と進む。

オフオフシアターのあるビルの同じフロアには駅前劇場がある。入口が隣り合っている。で、駅前劇場で公演中のIHO(アイオー)の動員がすごい。土曜の夜には、入りきれない客が出た。入れなかった客が二人、こっちの小屋にやってきた。こんなことがあるなんて・・・。

rust-kindergartenのパンフを見ていたら、次回公演が3月6〜8日になっていた。同じオフオフシアターで。でもって、この同じ日程で花歌マジックトラベラーが駅前劇場で公演予定になっていることに気づく。がびーん。これでは、次回公演を手伝えない。また、花歌の舞監を前回やった竜ちゃんに頼めない。よりによって同じ日だなんて。まあ、あっちとこっちで、いろいろ都合し合えるかもしれないけど。

A-CLISのjimiさんとkankoさんが見にきてたので、飲みに行く。で、先に行っていた大ちゃん達と飲み屋で合流。この飲み屋は「下北野郎」。でもって、IOHでFSTAGEのオフがあり、確か「下北野郎」で宴会が行われていることに気づく。でもって、大ちゃんたちがいた座敷の向かい側の席にそれらしき一群が・・・。が、顔ぶれを見たけど熟知している顔がなくて・・・何回か会っても、顔を記憶できない私・・・めんぼくない。

大ちゃんが来年3月末に公演をやるとかで、照明を頼まれる。池袋小劇場だとか。引き受ける。

11/14(日)

問題なく公演終了。8時15分からバラシ開始。8時45分、バラシほぼ終了。9時、搬出。が、打ち上げは10時半からだとか・・・。バラシの段取りも竜ちゃんが決めたんでこんなことに・・・。近所の本屋に週ファミを買いに行く。で、10時過ぎまで小屋でだらだら。

10時半、打ち上げ。今回裏方で手伝ってくれたKとOの「人体実験話し」で盛りあがる。ニ泊三日ぐらい入院し、新薬の実験体となるやつだ。怖いけど、10万円ぐらいもらえるんだとか。でもなあああ・・・。

ラストキンダーガーテンは、本は面白いけど、演出とか舞台とか、ちょっとアマっぽすぎるのが気になった。学生演劇出身者で作った劇団なのだが、ノリは変わってない。明かり屋さんも困っていたような・・・。私ならきっと訴えていただろうなあ。竜ちゃんは、「まだまだこれからですから」と言い、抑え気味なのだが、それでいいのかなあ。女優とか弱過ぎるし、面白いホンが生きていない。もったいない。

(つづく)


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