週刊小丸


No.36(8/16〜8/22)

8/16(月)

花歌ライブ「窪面星」仕込み&初日。小屋は下北沢駅前劇場。チャリンコに段ボール箱3個(スモークマシン、舞台道具、照明道具)とベニヤ板を積んだら、乗れなくなる。仕方ないので、下北沢まで自転車を引っ張って歩く。35分ぐらいかかった。アクシデントに備え、早めに家を出たので予定よりも早く着いた。8時半だった。が、劇団の車とか劇団員とかも数人来ていて、道具の降ろしが終わっていた。勝手にビル入口に降ろしていたらしく、あとで劇場の人に注意された。けど、既に終わっていたことなんで、弁解のしようがなかった。劇団の子には、「ビルの入口とかにモノを置くのは、普通はNGなんだよ」と伝えた。が、周知徹底させるのは無理だろうなあ。劇場としてもビルの管理のオヤジに怒られたらしく、気の毒だった。

9時から仕込み。劇団の子を一人だけ助手にして二人で仕込む。当初、80灯ぐらい吊ろうと思ったが、時間を考えると無理っぽい。舞台の方も面倒みないとならないので。急遽、57台に減量。照明の方はほぼ予定通りで仕込み終わる。舞台の方は、パンチが短かったり、張り出し舞台の足の補強材がなかったり、ホリ幕のタッパが短かったりと、次から次へと問題が起きていた。竜ちゃんはあせっていたけど、まあ、よくあることでした。小屋の方が親切に協力してくれたので、すべてクリアできた。

午後0時半から場当たり。なんせ、ネタが15本なので、きっかけも多い。が、音響さんもプロだし、裏方の竜ちゃんもいるしで、順調に進む。15時に場当たり終了。すぐに明かりをメモリーに入力。15時半からゲネプロ。前日の通しは1時間40分だったが、ゲネをやったら、テンポの悪さや、転換に時間がかかったりして、2時間弱もあった。トーク系のネタも伸びていたんだ。

ダメ出しなどをチェックしていたら18時。すぐに客席作りをして、18時半からシュートしなおし。開場時間を3分だけ押してもらい、メモリーの直しもする。結局、全部の明かりをメモった。25種類ぐらいだった。地明かりは3種類。ダンス用のチェイスが二つ。

19時40分に十分押しで開演、21時35分終演。ゲネよりは5分短縮。下北で初日乾杯。

8/17(火)

花歌のスタッフの入りは16時。で、朝から会社に行き、企画のその後を確認。ホームページ作成の方を話し合う。内容的には80%ぐらいオッケー。ちょっと楽になった。で、ギャラについては15万とか提示されたが、粘って18万に。しかし、まだ決定ではない。これで役員会に稟議書を提出するらしい。100万円のコストダウンが実現できる、というのに会社はこだわっている。私の「サービスの向上が実現できる」というのはほとんど無視。

デジタル情報家電は決定。明日から始めよう。

ストアハウスから電話。スモークマシンの持ち込み許可がでた。本来、小屋のものを使って欲しいのだそうだが、賢弥が私のやつを使いたいというのだ。ロスコの臭いが嫌いで、私のJEMがいいとか。ストアハウスに無理を言ってしまった。8月の公演は、オプションのスモークマシンやパーライトがタダになるらしく、それらも使わせてもらうことになった。ハデにいけるかもしれない。

16時、駅前劇場入り。ダンスや歌の稽古をしていた。また、芝居のダメ出しも。みんなの芝居を見ながら、窪ちゃんが直しをやってみせる。それがメチャ面白い。けど、役者が全然できない。見ていた竜ちゃんのとこに行き、「な、窪ちゃんは、すごいだろ」と。竜ちゃんはうなずいていた・・・。

19時、10分押しで開演。前説のネタをNGにしようと思っていたのに、うっかり忘れ、そのままやらせてしまった。すごく寒い。こーゆーのやってると、動員伸びないんだよなあ。

お盆の時期とは言え、全然動員が伸びず、がっかり。また反省しないと。

21時、終演。21時15分からバラシ。順調にばらせたので、22時10分に終わった。下北で打ち上げ。事前に予約していなかったとかで、場所を探して右往左往。相変わらず段取りの悪い劇団だ。今回みたいに外部のスタッフを呼ぶようになると、「段取り悪い」じゃすまないのにぃ。

打ち上げに道学先生の中島さんとかが来ていた。

8/18(水)

大島順次から電話。9月2日からの「かしこい僕達」の公演の仕込みに来て、と。たたけるのがいないとか。でも、満田さんや金安がいるはずだが・・。まあ、9/1はヒマなので行ってみよう。

家入さんから電話。銀小のANIMEXの照明で相談。仕込みが8/23と24の二日間あり、23日は賢弥の仕込み&初日でNGだが、24日は行けると回答。でも、23日に仕込み終わったものを見て直すよりも、稽古に出て、プランへ助言したほうがいいと思い直す。後で稽古スケジュールを聞こう。

劇団A-CLISからメール。演出をお願いされる件。私とA-CLISがどう関わって行くのかについての打ち合わせ。秋以降にA-CLISの稽古に参加する予定。参加するのはやぶさかでないが、「A-CLISにとって良いことなのか」をちょっと考える。劇団としての目的をどこに置き、そのために私の参加が意味のあることなのかを「まず考えてみて」と注文する。

去年末、明かり屋をやった能地君の芝居に出ていた役者さんから明かり屋の依頼が入った。今年の10月中旬とか。

8/19(木)

花歌の反省会は、劇団内が8/27で、私が参加する「来年の計画」についてのは8/31に決定した。

藤井賢弥ライブの稽古に。新ネタが二つも。まだ全然できていなかった。他のネタがそこそこ完成しているだけに、ちょっと不安になる。あと、舞台横で着替える設定をやめて、裏で着替えることにしたとか。そうすると、ネタとネタのつなぎが問題に。ビデオを流すとか言ってるが、大丈夫かな。

稽古の後、山崎竜介劇団の顔合わせに。第二回公演は11月にオフオフシアターである。舞監が私だ。賢弥も出演することになっている。男優4人はけっこう濃いが、女優が全然弱い。竜ちゃんは、男劇団でもいいと思ってるみたいだけど・・・。裏方としてはつまんないなあ。

8/21(土)

清水宏が参加している「パンタロン同盟」を見た@スズナリ。相変わらず清水さんは面白い。そんで、ひとのホンだと萎縮しているのも変わらない。全体としては「普通」の印象が強いけど、一回目としては、ギリギリセーフって感じ。ボケボケブラザース的な方向が生まれただけでもすごいことだ。第二回があるなら、こっちでいって欲しいものだ。

夜、ANIMEXの稽古に。「どこでもドア」が完成する前後の物語。ハードSF的だが、じんのさんのホンはいつものようにちょろいシーンのてんこもり。ただ、役者が固いんで、そのちょろさが生まれていない。惜しい。今後、どこまで軽くできるかだろう。

構造としては、まるでピスタチオなので、明かりは大変だ。銀小のしょぼい空間で、ピスタチオもどきを構築できるのか。っていうか、自分が明かりでないことにほっとした。明かり屋さんに、いろいろとサジェスチョン。BS系でいくしかないだろう。それと、奥行き2間の空間をどうやって三つに区切るのかのアイディアも出す。無理なんだけど・・・。火曜日の昼に見に行くことを約束して帰る。ほんと、この芝居の明かり屋は地獄だな。

帰り際に、じんのさんにスモークを使うことを提案。私の持ってるやつを貸せる、と。でも賢弥でも使うので、木曜からになるよ、と。

8/22(日)

藤井賢弥ライブの通し稽古。新ネタの二つがまだ弱い。それと、ネタのつなぎの映像がやはりなかった。暗転で繋ぐことになってる。でも、暗転はいやだとか言う。わけわからん。明かりで遊ぶしかないだろう。とーとつに感じるだろうなあ。

賢弥ライブの仕込みに花歌の役者三人が来ることになった。

テレビでアニメ「ライオンキング」を見た。なんか、すげえろくでもない作品だった。手塚治虫のジャングル大帝と比べる論争が昔あったはずだが、冗談じゃない。比較にならない。比べること自体が手塚さんに失礼ってもんだ。何も描いてないに等しいもの。ただの親子愛、ホームドラマだもんなあライオンキング。アメリカ人のアニメに対する考え方がよくわかるよ。っていうか、日本人のアニメに求めるもののレベルが違いすぎるのか。

でもまあ、こんなしょーもないライオンキングだけど、そこそこカンドーに持ってくんだから、うまいよなあ。っていうか、カンドーさせられたことが腹立たしかった。まったくもー。

(つづく)


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